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長雨が続いたあと、街は三日ほど好天に恵まれた。一昔前のように、誰かの車のエンジンが雨にやられたという話もないものだから、修理屋の親父は手持ちのポンコツのラジオをつけては、そのヘタレたスピーカーの音 ....
少女よ 走れ
お前は草原の風
決して立ち止まらない
少女よ 走れ
お前は海原より来しツバメ
決して迷う事はない
少女よ 走れ
その柔らかな肌が草に破れても
風に ....
真夜中に歩いているんだ
電灯に近づくと急に影が生えるよ
影は僕の色をして
濃くなったり、大きくなったり
そしてぐるりと僕を一回り
でも、もう遊ぶ時間じゃないから
バイバイ バイバイ 色の足 ....
淋しい海は猫が好きで
ひとりぼっちの猫は海が好きなんだよ
お昼寝してたの僕
そしたら
僕もひとりになっちゃった
ひとりぼっちの僕は
お似合いの痩せっぽちの木と出会ったよ
でもいつか僕 ....