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)喰うまいぞ
喰うまいぞ
僕を苦しめた
鬼の様相、切り取られた
碧いフォルム
その血 孕まれた
赤い、その面
雨がふる
雨がふるぞ
むしゃぶりつくす餓鬼
とどろな ....
///
//…屋根伝いに落ちてくる大粒の滴をバシッ」と捕える 。
球を打ち返すなら動体視力が肝心なんだと
あの頃は知らず知らずにやっていた。
今なら 「イチローを目標にバットを振るんだろう  ....
」四角い箱の中からラマダンが飛び出してきて
曇り後に必ずや晴れ
それは / お祈りがあるから絶食するのだろう
明日って思うとたまらなく憂鬱だ
食べるために働けとか
社会のため ....
極め付きは米山くんの死だった 。
例によって蛇口から滴り落ちる水が八分音符を刻んでいる 。

片隅の椅子に座ったまま
ひっそりと蝋燭を灯したような薄暗い部屋のなかで
女はむき出しの ....
明日坊主が供養に出かけるのに雨は好都合らしい
この頃お隣さんに越してきた三十代の人妻がやけに気になってしょうがない
早い者勝ちにはルールはないのだが
面倒くさがりやが決まって肝心なと ....


夜が明けて
引き潮に帰る波
しら鳥は喉笛を慰めた
息をころすまえにそっと
手をかざすだろう
瞼のなかで追いかけている
)熱く宙を舞いながら
土埃霞む(蜂蜜に誘われて
吹きか ....
/午前4時55分の墓場のまえで眠る仔泣きじじい
中途半端/まだコートで出勤する
新聞配達のゆうちゃんは生理を配りながら靴音をころす 。
世の中をタイミングよく滑るには確かな動作と奇天烈な ....
)黒い大きな瞳が笑う
滴りおちる (汗
軟体動物のように腰をくねらせるのは
生き物の快楽を知っている証拠
歪んで照明に輝いたのは
僕の影じゃなかった
)隠せば
隠す ....
東北訛りのひとは
酒飲みで 酒に弱く
東北訛りのひとは
腕が短く便所がながい
東北訛りのひとは
笑いながら 泣き
東北訛りのひとは
鬼のように やさしい
東北 ....
)誰もいない磯辺で釣りをしている老人がいる
餌は野菜の切れ端だったがクーラーの中はいっぱいだった 。
( なにか釣れますか ?) 」ガードレールを跨ぎ岩場に近づいてゆくと、クーラーのひと ....

〜学校も夏休みが近くなって
(海沿いの地区にはもう住めないのです)と
三日まえ隣の「老夫婦」が自宅を売って引っ越した。
(何処)へ引っ越したのかは、 誰も知らない 。


 ....
笹を切り ( 橋を渡る
)春過ぎて)風は方舟 )木漏れ日に(うねる瀑布の堰
それは、幾度か荒波を乗り越えてきた稜線
回顧する遠来の砂」
光、深く、奥へ、
奥へと足跡を辿れば
 ....


誰もいない
)広い
体育館の入り口
(ずり落ちた蒼い
蒼い )
( 月に
照らされた
)白い小さな
君のお尻 )
)夕暮れの埋め立て地には工場が立ち並び
渋銀色に改装されたフォルム
いつのまにか潮の匂いは消えていた
聞きなれない」庭のブロックが悲鳴に聞こえるのは
蹴り返している少年のボールがあまりに硬 ....
おもたいのぅは、案山子のあしだった
うるさい鴉が見守る案山子は穂に囮
「両手一足」誰でもよしなに
たまらんのぅ、と
雀たち吐き出す、米米(まいまい)

(ああ案山子よ 案山子 ....
涙は何れ枯れるって
あれはうそです
歳をとればとるほど些細な事柄が胸に凍みてきて
それには
深い傷痕の縫い目を自分に重ね合わせたり
生きものの
生きものたちの還る姿が地 ....
白い球はカーブを描き
握り損ねた手
ほら
頭上を、空高く飛び越え
砂原を駆け上がり
野を越え 谷を下り
小川をながれて
目のまえのどぶ板に 隠れると
あなたは道を横切りしゃ ....
険しくも山を越え遠く獣道を辿るひと。冬枯れたすすき野原に歩き疲れ、ぺちゃくちゃと噛みくだいた米の粕をぺっ、と吐き出しては、また道を行く 。

夢みれば夢を追いたくなります。
街をさまよい ....
パンツのゴムが緩くなるとパンツの寿命はお終いだけど
気に入った柄なら捨てがたいよね 。
こんな風にしてモノは溜まりながら 年末調整で一気にゴミになる 。
‥好きですか
諦め ....
木枯らしが吹けば、路肩にはぽつぽつとシロツメクサ
編んで、、首飾りをポチにつけた
むかし
公園の片隅には、暖色毛糸の手袋をした(道草)、という足のわるい少女がいて
手にしたほつれ毛の糸
 ....
金曜日の夜
窓をそっとあけてタオルを干しました 。
墨色の空を見上げ
ねむれないのは星と僕だけだと、 知りました 。

遠く離れたあなたの淋しさを思うとき
冷たいコップの ....

白い月桂樹
風の冷たい夜
/クリスマスな夜
ふるさとをいますぐ飛び出して雪の富士、富士山を見に行きたい
そんな、そんな、
そんなカラ空カラな夜だ。

*騒ぎたい夜にはトリスを飲 ....
唸り声をあげ奥深い夜の森を駆け抜けた氷の風
冬は痛々しい姿で朝陽を浴びる〃針葉樹の霧氷はさらに美しい〃
ひとつ白い息を吸い込んで吐いた
孤独だろうと、そっと目を閉じれば、 広い母屋にひと ....
朝を聞いては実もない
流れるボルガの河を見つめて
「やまかわくさき」なんて言わなくてよかったわ 。

無知教養をひけらかそうとして
匿せば座禅に奴は笑うから
虚仮は自然に淘汰さ ....
東の空はまだ蒼く
冷たい鼻先に白い息がかかる
ゆっくりと明けながら
低気圧は姿をかえ
霞む、冬の朝は、ふたりの渇いた喉をきらしてゆく

/傷んだ髪の刺を擦るように /  ....
風に煽られたコートの襟をたて
儚廊と千鳥足歩いてゆく/宵の街
〃霙まじり〃湿る路面を、乾いた音が鳴り響き
反射する/銀色に欠けたハイヒール
家路を急ぐ肩、肩が触れ
「酔ったみたい…」
 ....
不思議だね 。
宇宙から見れば高い石塔を見つめているのは果たしてぼくたちのどっちなのだろう 。
あの教会の外壁と窓には奇妙な生き物たちが飾られているから
きっとぼくたちの魂は食べられ ....
霧のなか/片足の折れた犬を知らないか
空腹にさまよう/満月の夜
気が付くと外灯の赤い肌は暗く
置き去りにされた毛布の染みを洗い流す
裏切りの斜雨ト
/
千切れた鎖を引き摺り/畜生と ....
雨上がりはなつかしい果物の匂いがする。ポケットからひとつ取り出してみる
小さな白い球体は瞬く間に羽ばたきながら何処かに飛んでいった 。

君の胸はまったく空っぽで、 手垢だらけのハンカチ ....
(檸檬)


哀しみを知りすぎた瞳の奥には波のない水平線がひろがるばかりで
宛てもなく旅をさすらう絵葉書のように
文字は薄れ消え失せてゆきました

わたしはレモンをひとつ皿にのせ
 ....
山人さんのアラガイsさんおすすめリスト(105)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鬼面- アラガイ ...自由詩2*11-5-19
小雨/雨- アラガイ ...自由詩1+*11-5-12
愚痴- アラガイ ...自由詩3*11-5-11
ひとり生きてゆく(ということ- アラガイ ...自由詩6*11-4-24
幻薫- アラガイ ...自由詩5*11-4-22
遊戯と紙リボン- アラガイ ...自由詩5*11-4-21
コロニーから- アラガイ ...自由詩4*11-4-20
誘う女- アラガイ ...自由詩3*11-4-3
東北訛りのひと- アラガイ ...自由詩5*11-3-31
/オキアミ色の空/- アラガイ ...自由詩3*11-3-28
何処かの町「72番地- アラガイ ...自由詩3*11-3-27
史跡を巡る__‥Ⅱ- アラガイ ...自由詩6*11-3-15
誰もいない体育館- アラガイ ...自由詩6*11-3-7
壁」「新開地から- アラガイ ...自由詩7*11-3-7
案山子のうた- アラガイ ...自由詩2*11-1-26
涙イコールせっくす- アラガイ ...自由詩10*10-12-28
キャッチボール- アラガイ ...自由詩5*10-12-25
甘酒- アラガイ ...自由詩8*10-12-21
大掃除- アラガイ ...自由詩5*10-12-20
__糸くず- アラガイ ...自由詩6*10-12-20
遠_聲- アラガイ ...自由詩7+*10-12-18
空からな栗と栗鼠(からから)- アラガイ ...自由詩6*10-12-17
_追憶- アラガイ ...自由詩7*10-12-15
山川草木- アラガイ ...自由詩3*10-12-14
冬のサボテン- アラガイ ...自由詩4*10-12-12
一夜だけの再会- アラガイ ...自由詩3*10-12-10
大聖堂- アラガイ ...自由詩7*10-12-7
畜生ト吠え- アラガイ ...自由詩5*10-11-27
ボルカ氏のポケット- アラガイ ...自由詩3*10-11-22
海へ____‥Ⅰ- アラガイ ...自由詩7*10-11-15

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