すべてのおすすめ
花で飾られた墓地は
東京のようにさみしく

思い出は
人と人との間にはいない
誰のものともつかずにひとり
野ざらしでいて美しい

見ず知らずの人に会釈をして
道を譲ると
僕はひとり ....
商店街を抜けて駅へ向かう
汗は乾かずに流れる
フルーツパーラーミヤコの文字

よく
祖母とクリームあんみつを食べた
窓際の席で
本当はチョコレートパフェが食べたいと思いながら
頬杖をつ ....
何色のスカートで羽が開くのか
ぬかるんだ睫毛に虹が掛かる
あの日からもうずっと君を見ない

エム、
午後九時
決まって木槌が目に付いて
隣室ではジャズのボリュームが上がる

 *
 ....
うすべにいろの水を湛えた浴槽に浮かぶ君の肌から
剥がれ落ちていくはなびらを拾い集めるうろこのない蛇は
白く汚れた脈打つ肌を隠すように染めた恥じらいの色を
閉じた瞼から滲んだ泡のまるいかたちを覚え ....
山人さんの古月さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
東京- 古月自由詩3*12-8-18
見えない- 古月自由詩412-8-18
エス、七回目の後悔- 古月自由詩211-5-3
劣情- 古月自由詩310-11-16

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する