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土鍋の蓋に
細い褐色
目をこらすと
かまきり
眠っているのか
脚を折りたたんだまま
じっと動かない

夕暮れに
畑から採った野菜に
紛れ込んだのか
なかまから逸れたのか

師 ....
晩秋の古道を上り
辿り着いたのは
兵火で埋もれた廃寺近く
青い池がひっそりと
木立に囲まれて

残された伝説は
池の竜神さまから
祝いの膳椀を借りた者が
ある時 規範を怠り
きちん ....
山寺の宵
庭と向き合い
和尚とふたり並んで
座禅を組む

拍子木が鳴る
鎮まり返った境内
前方の山が霞んでいき
ひっそりと夜の帳が下りる

庭風がなで
蚊が飛んでくる
一匹目  ....
風渡るせせらぎ
岩の割れ目から這い出て
木陰を気ままに歩く
わたしは沢蟹

のびる手

捕えられ
器に入れられ
なかまとどこかへ連れられ
いつしか明るい照明の下
隠れることがで ....
朝の山
露の草むらから
ぬっと 雉

蹴爪が
近付いてくる

深い新緑の塊
深紅の顔
すくっとした首
獲物を狙う目と嘴が
迫る



光沢の羽を広げ
僕をきっと視
 ....
夜空に
でっかい月が
ぽっかり浮かんでいる
こんな時だもの
コロナを忘れ
じっくり眺めよう
かぐや姫みたいにさ

地球に近づいたから
何かメッセージが
きこえるかもかもしれない
 ....
山の中腹に
本堂が鎮座する
その床下の
戒壇を
 独り
  降りる

   ひんやりとした
   そこは真っ暗
   右手は壁を伝い
   左手は闇を泳いで
   目を見開いても ....
山人さんのもちはるさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かまきり- もちはる自由詩5*20-12-7
椀貸し伝説- もちはる自由詩5*20-11-22
問答- もちはる自由詩2*20-10-12
沢蟹の脱出- もちはる自由詩5*20-9-21
- もちはる自由詩1*20-8-13
スーパームーン- もちはる自由詩1*20-4-13
よみがえる- もちはる自由詩2*20-4-6

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