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眠れずの夜半の僕はといえば
ベランダに丸椅子出して店番す

陳列された星座の数々に反し
なかなか御客も来そうにないが
指に指の毛が生えていること
永いあいだ、すっかり忘れていた

まだ僕に夢も希望もあったころ
いつかの祖父らと田植えをしたのに
夕暮れは、いつも隣に座ってた

河川敷の土手に、いつも僕と座ってた

何を話すでもなかった

ただ何となく、二人で座ってた

夕暮れは、いつも時間になると帰ってった

泥だらけ ....
その蜩は、おそらく、その日暮らしで生きておられる。
その鳴き声は、その日一日のための鳴き声ゆえに美しい。
この夏に飛ぶはずだった白球よ、君はバニラアイスではないはず!
この夏を溶けることなく越え、君はいつか必ず青空へ駆けるはず!
落ちこぼれの僕たちは、硝子瓶の外へこぼれ落ちてしまおうぜ。
美しいだけの硝子瓶の外へ、泥臭いトレッキングブーツを履いて。
僕の経営するさみしがり屋は年中無休だよ。
店先にちょこんと座り、君が来るのを待ってるよ。
しじみに砂を吐かせた。
僕もそろそろ白状しないといけない。
小窓にも可愛いカーテンをつけよう。
いちいち、そういう事をしよう。
願い事は誰にも言わない。
君にも、君の耳の産毛にも。
山人さんのクーヘンさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
店番- クーヘン自由詩5*22-8-8
田植え- クーヘン自由詩10*22-7-7
夕暮れは、いつも- クーヘン自由詩13*21-3-23
そのひぐらし- クーヘン自由詩5*20-8-10
白球- クーヘン自由詩7*20-6-2
落ちこぼれ- クーヘン自由詩13*20-5-29
さみしがり屋- クーヘン自由詩12*19-12-29
しじみ- クーヘン自由詩9*19-8-15
小窓- クーヘン自由詩4*19-8-11
産毛- クーヘン自由詩3*19-8-8

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