すべてのおすすめ
指でつなぎとめ
奥にひろがるはずの
水をかくした葦の
叢で
わらい戯れてひそみ
その口をふたぎあって
ちいさな音に身を寄せ
ぬくもる鳥となった

あたたかい日に歩こう
の約束は ....
噛み合うことのない歯車のように
孤独は在り続ける

カラカラと輪っかの中を駆けている
小さな身体を懸命に動かしても
輪っかは空回りするだけで

前に進むこともなく
ただ同じところを回り ....
嘘つきは目を見ればわかるなんて嘘だ

「きみなんかきらいだ」
「あなたなんてきらいよ」と言い合ったとき

僕らは目を閉じたまま
真実を確かめ合ったじゃないか

  
あなたが求めている
融合を
与えてあげたいけど
それはムリなの
外側があるから
ねえほんとは
そんなものはないとしても
現実には
溶け合えないでしょ
夜の片隅で
小さな小さな二人だ ....
「魚の目ん玉だったら、コラーゲンだし、役にも立つのに」


そう吐き捨ててアイスピックを洗いに踊り場へ
階段の壁面に喰らいついている蛇口をひねる水は冷たい

目ん玉は、掌の上で ....
ふけよふけ風よふけふらふらとふらつきなが
ら歩く背中を笑うように風よふけふきげんな
女のみにすかあとをひるがえしふせいみゃく
にくるしむ老人ののこりすくない頭髪をおび
やかしふるいぺえじをめく ....
人さらいは人をさらったことがない
これからもさらう予定がない
けれど人さらいは人さらい
それは何の比喩でもなく
人さらいが人さらいであるということだ
何故人さらいは人さらいなのか
生まれた ....
人はなぜか
顔をあわせると
天候や季節の話をするらしいよ

それはね
昔、人が生きていくために
天候ってのは
生きられるかどうか、って
それくらい重要だったからだってさ

嘘、
 ....
きらめく
というのは
煌く
と書くらしい
煌くといわれても
どうにも
煙い
くらいにしか見えないんです私には

あるいは
火皇く
どこかの
国の王様が
焚き火遊びの
退屈な ....
テーブルの上ではコンニャクが
ぷるんぷるんとダンスをしている
花束は戸籍を失効してしまった
僕のポケットには扉が無い
行きつけの店で転んだまま
起き上がれない児童相談員は綺麗な歯肉
 ....
(お金なんていらない)

昨日、100円のおにぎりが買えませんでした。
財布の中には104円あっても、
税込み105円のおにぎりが買えませんでした。
コンビニの店員さんは残念そうで、
僕は ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている


使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
  


まごころ屋が閉店になる
食っていけなくなったのではなくて
もう跡継ぎができたという

けれどこの町の誰も
その跡継ぎのことは知らない

まごころ屋は
壊れたオルゴールの ....
久しぶりに影に会いに行った
僕と違って物静かなヤツだ

上手くいかない事柄を一通り
報告してから僕は横に座った

影は何も言わない
いつもの事だ


影の足元と僕の足元は繋が ....
死ぬほど愛し合えば
死ぬほど 憎しみあう

どっちにしろ
口からクソを吐き出す

誰もがすべてを やさしく包みたがるから
永遠に同じ形をとどめる物など無い


どんなに愛し合っ ....
君があまりに軽やかな足どりで
振り返る笑顔だけをのこして去ってからというもの
ふいに さびしくなり
しばらく忘れていた「 切なさ 」が
僕の体ごと ソーダ水の緑に染めあげて
炭酸の小さい泡が ....
 俺は月を見ていた。
 月は俺を見なかった。


 おまえのことを
 思い出し
 夜はよく眠れる。
 朝に起きる。


 昼。
 ショートケーキの苺を ....
ヤギさん郵便
おてがみ迷子
もしもし此処はどこですか

広くは乙女座超銀河団
狭くはフォッサマグナの東
地球的には春分点前
世の中的には年度末

わたしはわたしが生きている
時と場 ....
トーク。暁から暁までしゃべり続ける、トーク。
トーク。君とトーク。
知っていることをトーク。
知らないことをトーク。
トーク。いつまでもトーク。

人の顔を覚えるのが苦手な僕は
君が誰か ....
やあ、ぼくムツゴロウ
イサハヤ湾で死にかけている
人間どもが、ぼくの棲家を奪うんだ

でも、人間の中にもいろんなヤツがいてね
ぼくを原告にして裁判を起こして
くれたんだってさ

やあ、 ....
公園でバカ男は一人ゴミ拾い
ぐふふ

ゴミ拾いをする→バカ男はいい人→見ている人も
そう思う→バカ男、総理大臣→世界征服→世界統
一→ゴミのポイ捨て禁止条例を制定→公園がきれ
いに ....
脂肪がもーえるー
つーきよーの夜にー
バーカ男は歌をうーたいますー
(巨大なカピバラごそごそ)

空はひろーくてー
星はきれーいでー
でーもカーテンが邪魔なんですー
(巨大 ....
その人は起き上がる
いまだ眠たげな目をこすりながら
一杯の朝のコーヒーを探し求める
たった一杯で
本当に目が醒めるのなら
世界は半日ごとに覚醒と睡眠を繰り返す
整理された場所になるだろう
 ....
あなたが
ほりえもんだったとして
あなたは
どんなうたをうたいますか

TOBはどうなったとか
役員を送り込むとか
裁判の行方は
100億稼ぐメール術は
若き経営者400人が
ある ....
あたたかい あさ

濡れた地図の上に書き込んだ名前は
滲むように、消えた
始まれない私は
いまだにまるい船の上です


 警笛は
 遠い雲のこと
 進まずに消えるのは
 あの空へ ....
天動説の子どもが増えてるらしいのですが
それはまったく自然なことです

地球が回っているのだとしても朝が来るのは退屈なのですから
僕はお布団で魚になって
箱舟に乗ったかあさんとはなしをします ....
妻と二人で梅干を漬ける
台風が近づいている
空はまだ晴れているけれど
窓から入る風は生暖かく蒸し暑い
梅の実の良い匂いがする
水洗いした梅の実をタオルで一つ一つ拭き
ヘタを楊枝でほ ....
報告、報告、報告、報告
報告!
大ほーこーく!
今日、バカ男、空を飛んだよ!
背中から赤いつばさが生えてさ
こうっ、すいーっ、すいーって
つばさは白いほうがイカスよなーとか
うー ....
練習試合を見に行った
監督も居ないようなチームで
遊び目的のメンバーが
夕方になると集まっている

サッカーの
ゴールキーパーなんて
やりたくない

そんな顔し ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
木葉 揺さんの自由詩おすすめリスト(1104)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水鳥- 田代深子自由詩1205-4-2
ハムスター- ベンジャ ...自由詩3*05-4-2
嘘つき- ベンジャ ...自由詩5*05-4-1
朝五時のゴミ捨て場- チアーヌ自由詩705-3-31
*アイスピックララバイ*- 自由詩11*05-3-31
風のための散文詩- 岡部淳太 ...自由詩6*05-3-30
人さらい- たもつ自由詩1805-3-30
言葉- 自由詩5*05-3-30
あなたにはわからないこともあるんだよ- umineko自由詩11*05-3-30
優しい仕事- たもつ自由詩805-3-30
お金なんていらない- ベンジャ ...自由詩10*05-3-30
水溶性の、誰かの- 霜天自由詩2905-3-29
優しい仕事- AB(な ...自由詩505-3-28
面会- 松本 涼自由詩2*05-3-27
マニクラ- 瓜田タカ ...自由詩505-3-27
箱のなかみ- 服部 剛自由詩4*05-3-26
俺はショートケーキの苺がつぶれ落ちるさまを眺めおまえの心臓の ...- カンチェ ...自由詩605-3-25
銀河郵便はヤギたちが運ぶ- 小池房枝自由詩10*05-3-22
トーク。- たもつ自由詩1105-3-22
ぼくムツゴロウ- 紀ノ川つ ...自由詩505-3-21
ブラック- バカ男自由詩905-3-15
メロディー- バカ男自由詩505-3-13
詩人の誕生- 岡部淳太 ...自由詩9*05-3-10
うたうほりえもん- umineko自由詩4*05-3-10
浮上するサイレン- 霜天自由詩705-3-10
天動説の子ども- 窪ワタル自由詩22*05-3-9
梅干- たもつ自由詩32*05-3-9
報告- バカ男自由詩10*05-3-8
道草- あおば自由詩2*05-3-7
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37