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きみがとつぜん
海がみたいと言ったから

 きっと寒いよ?と言ったのに
 小さく あったかいよと言い返されたから

ひとのいない砂浜が
どこまでも続いている

 どこまで行くの?と聞 ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
ほら
ちからをぬいて
ほねなんかなくても

ごらんよ

こんなにうまく
きみはおよげる
子供のころは簡単だった
青いクレヨンで雲のかたちをくりぬけば
それが空だと言えたけど


いま僕が描こうとしてる
この空には青が足りない


たくさんのことを知ると
たくさんのこと ....
ふと遠いところへ行きたくなる

通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
   http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=25813


最初にこの作品を読んでから、いったい何度読み返したか知れません。
どうしてそれほどまでに読み込 ....
探さないでください

そんな手紙を残して
君がいなくなってしまったから

僕はちまなこになって探したんだ

押入れ、風呂場、トイレ
良く行くレストラン、レンタルビデオ屋

何処にも ....
{引用=かすみそうの、はなのちいささになく}

しあわせという、うそをついてしまう

ゆうがた、ひとりということにきづく

できそこないという、ほこりをもっている

おわりをみるまえに ....
はっぱをめくればなめくじ

みんなにきらわれて
しおをまかれたりする

おまえなめくじ

うまれてからずっと
からだじゅうでないている

おれだっておなじ

みんなにきらわれて ....
眠いと一言
残して君は寝てしまった

車の窓から見える
夕日も海岸線に吸い込まれようとしている

そんな余所見をする
僕の危なっかしい運転のことなど
まるで知らない無防備な寝顔を見なが ....
裾に広がる森の緑
雲よりも白いその頂は
はるかにそれを越えて空をさす

足元ばかりを見つめるような日常にも
そうやって見上げる景色があり
富士はまるで矢印のように
その向きを教えてくれて ....
しろつめくさあつめてあんで
まあるいかんむりをつくってあそんだ
まだ おさないころ

ところどころにはなをあしらって
かぶってあちらこちらはしりまわった
まるでおんなのこみたいね
なんて ....
うたうたうあなたの口もとに
ほほつたう涙のあじは
悲しいだけではありませんでした

にぎりしめた砂の声を
聞いたことがあるだろうか
互いにこすれあいながら
小さくなってゆく声 ....
噛み合うことのない歯車のように
孤独は在り続ける

カラカラと輪っかの中を駆けている
小さな身体を懸命に動かしても
輪っかは空回りするだけで

前に進むこともなく
ただ同じところを回り ....
嘘つきは目を見ればわかるなんて嘘だ

「きみなんかきらいだ」
「あなたなんてきらいよ」と言い合ったとき

僕らは目を閉じたまま
真実を確かめ合ったじゃないか

  
(お金なんていらない)

昨日、100円のおにぎりが買えませんでした。
財布の中には104円あっても、
税込み105円のおにぎりが買えませんでした。
コンビニの店員さんは残念そうで、
僕は ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
張りつめた風の端
やわらかい記憶の糸をほどけば
泣いてしまうかもしれない
あなたは

ほころぶ桜の薄い花びら
その散り際の光景を思い浮かべるとき
過ぎた時を惜しむ眼差しで
未来を見つめ ....
風が吹いたと思ったら
あなたはもういませんでした
見上げた空には
枯葉が一枚舞っていて
届きそうで届かない
私は
待っているのをやめて
風になろうと決めたのに
枯葉は  ....
何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
スノーワルツにあわせて
銀盤の上をまわる少女

胸を押さえ
そらに向かって

左手を掲げる

壊れて出ない
一番たかい音を求めて

未完のワルツを踊り続ける
僕だけだと思うんですけどね、間違いなく。
でも、僕にも似てると思うそれなりの理由らしきものがあるので、お時間のある方はちょっと読んでやってください。

まず、そのもの自体を思い浮かべます。姿かた ....
正確には「フィカス・ベンジャミナ」といいます

日光を好むので窓際に置いてあげてください

冬場は室内に置いてあげてください

水をあげすぎると枯れてしまいます

たまに肥料をあげてく ....
木葉 揺さんのベンジャミンさんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「海に行こうと思ったのは」- ベンジャ ...自由詩12*21-12-5
知らないことを知っている- ベンジャ ...自由詩42*06-2-6
くらげのように- ベンジャ ...携帯写真+ ...10*05-10-3
この空には青が足りない- ベンジャ ...自由詩17*05-9-24
夜の地下鉄は海の匂いがする- ベンジャ ...自由詩53*05-8-31
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩68*05-7-3
たもつさん「十階の家族」を読んで(感想文)- ベンジャ ...散文(批評 ...605-6-21
グラタンをあたためながら- ベンジャ ...自由詩13*05-6-15
無題- ベンジャ ...川柳605-6-12
めくるめくなめくじ- ベンジャ ...自由詩37*05-6-2
幸せな寝顔- ベンジャ ...自由詩7*05-5-15
富士- ベンジャ ...自由詩5*05-5-13
はなかんむり- ベンジャ ...自由詩2*05-5-12
そうやって泣けばいい- ベンジャ ...自由詩405-4-9
ハムスター- ベンジャ ...自由詩3*05-4-2
嘘つき- ベンジャ ...自由詩5*05-4-1
お金なんていらない- ベンジャ ...自由詩10*05-3-30
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
それが旅立ちなら- ベンジャ ...自由詩705-3-7
枯葉- ベンジャ ...自由詩10*05-2-22
垂直になる- ベンジャ ...自由詩14*05-2-18
仄暗い公園で- ベンジャ ...自由詩33*05-2-12
壊れたオルゴール- ベンジャ ...自由詩3*05-1-26
「メリーゴーランド」と「コインランドリー」は似ている?- ベンジャ ...散文(批評 ...4*04-12-21
「ベンジャミン」の育て方- ベンジャ ...自由詩6*04-12-17

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