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知り合いが
旅行のお土産を見せてくれた
腰のカーブが柔和で
咲き誇る冬牡丹があでやかな
九谷焼の小瓶だった
手のひらに載るぐらいの小ささだけども
存在感ははっとするほどで
....
わたしの名前は 今井麻依(いまいまい)
人事異動でやってきた 戸田貞人(とださだと)さんとの出会いは
月並みだけど運命としか言いようがなかった
嵐の日々も 酷暑の日々も 秋霜の日々も
仮に ....
ただ 紺 としか言いようのない色の
ベニヤのようなうすっぺらい壁面の上に
サビだらけのトタン屋根がふわりと乗っけられている
建物そのものが 甘く針金で結わえられて
地球の上に ふわりと ....
止まったままの 時がある
針が曲がってベルトをなくした
金時計の中に
とどまっている
休まず刻んだ針が
不意に歩みを止めた
大地の奥深くから轟音が猛然と駆け上がり
アス ....
魚(とと)屋の裏の
軒先伝い
いつもの三毛が
銀渋屋根から
三軒向かいの
土蔵の屋根まで
尻尾引きずり
のそりのそり
土蔵の屋根は
少し高くて
いつもはそこ ....
何かを求める
何かを探す
何かを目指す
何かに恋する
何かを愛する
目的語が明瞭な文章がタイトで力強いように
力強く輝き他人を惹きつける人間は
必ず「何か」を内に込めている
私 ....
夏 稲は半可通の青空に憧れ
精一杯の背伸びをする
間近にある 黄金色の向日葵は糾弾の対象
秋 成熟した青空は遥かに高く遠くなり
稲は内々に埋まらぬ空隙を抱えながら
頭を垂れて収穫を ....
無職無芸の自分に向けられた罵詈雑言に
ヘラヘラヘラと冷笑を以て返すのが
心底辛くなったから
田舎を出てきた
そしてわたしを差す黒い指を
そのつどへし折って へし折ってきながら
ペ ....
あの子の
頭脳はノーベル賞級の学者も認めるほどだ
そのくせ
恋に落ちたら
頭脳も体も
全部溶けちゃう
あの子の
恋はいつも正面衝突
背の高い男が好みで
体当たり ....
人間は 誕生日から 次の誕生日までの間に
普通に生きてさえいれば
少なくとも 2%ぐらい能力的に成長するらしい
毎日で割ってみれば 僅かな数値しか出ないけど
日々 起きるたびに あ ....
人の歩みは
都会(まち)に咲く花
出てきたやつは
最初に真似る
東京の人は
悠々と歩く
わき目も振らずに
自信に満ちた足取り
「すべてを決めるのはあくまで俺だ」
....
古ぼけた
駅の路線図にある
黄 赤 青 緑のライン
一番先っぽのほうは
背伸びをしても
よく見えないが
「とりまる」
と書いてあるように思えたから
「とりまる」「とりまる ....
週末は 生憎の雨模様
花見は 生憎の雨模様
お盆は 生憎の雨模様
紅葉は 生憎の雨模様
名月は 生憎の雨模様
仕様がないと 布団に入れど
雨音しげく 眠れやしない
これ ....
いつものうみへ ろくにんでいく
はまべはきっと にぎやかだろう
ほかのつれども へんじしだいで
とびいりさんか
ちぢにみえける りとうのおかも
ぬのじはあおの るりのかげろう
をりなすふう ....
乾 加津也さんのyumekyoさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
小瓶
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yumekyo
自由詩
3*
11-6-7
マリッジブルー
-
yumekyo
自由詩
2*
11-6-4
あまみずの_水化粧
-
yumekyo
自由詩
10+*
11-5-31
なゐ
-
yumekyo
自由詩
10
11-1-24
三毛猫
-
yumekyo
自由詩
5
11-1-15
生きるということ
-
yumekyo
自由詩
9*
10-11-27
消費者
-
yumekyo
自由詩
8+*
10-11-11
背中で語る
-
yumekyo
自由詩
3
10-11-6
あっちゃん
-
yumekyo
自由詩
8*
10-11-1
2%仮説
-
yumekyo
自由詩
6*
10-10-31
A_WALK
-
yumekyo
自由詩
5
10-10-28
「とりまる」
-
yumekyo
自由詩
5
10-10-26
生憎
-
yumekyo
自由詩
1
10-9-25
い・ろ・は・のすたるじぃ_
-
yumekyo
自由詩
2
10-9-25
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