すべてのおすすめ
きみはうす汚れた扉にもたれるのをやめて
新しいにおいのする通りのほうへと急いだ
おれは正体の知れないジレンマにすこしとまどったあと
洗面台で昨日の夢をようやく洗い落とした
冬の街は ....
名も無い瓦礫の路は
昔話をしたがっているように見えた
激しい雨のあとの
過呼吸のような陽射し
喉元を滑り落ちる汗を
呪いながら歩を進める
息すらかすれている
午後は容赦が ....
閉じかけた目をもう一度開いて
あなたの世界にあるものをもう一度見つめて
彼らはあまり音をたてないように
あなたがきちんと目覚めるのをずっと待っている
テーブルに ....
排水パイプの中で沈殿した昨日が嫌なにおいを立てる生温い春の、腐った血液のような時間の行進だ、おれは目玉をぐるぐると回しながらなんとか収まりのいいチャンネルを見つけようとして夜明け前から躍起 ....
崩落した記憶は
心の底に蓄積するままにしておけ
無理に掘り出そうとしても
指先を傷つけるだけ
荒れた舌のような色の夕焼けを見た日に
幾つかの欠片が取り戻せないところまで ....
あなたの唇を枯らし
血をにじませるもの
わたしのこぶしを引き裂き
血をにじませるもの
冬
凍りつく冬の陽射し
寒い朝には人々の胸中に隠れたものが明るみに ....
やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう
ぼくだけの洞窟の奥へと入りこんで
そこから何処へも出て行かなくなるだろう
ぼくは生まれた時から、なにもかもに納得していなかった、いのち ....
膝までの深さの
泥水のプールに
君と潜ってはしゃいでいた
君と潜ってはしゃいでいた
僕たちは19歳で
怖いものなんか何もなかった
僕たちは無敵で
青春は永遠だった ....
暑い国の銀行で爆弾をシャツに隠して自爆した男の生首を抱えて泣いている女の言葉は誰にも訳せないだろう
俺はほんの少し飲んだ生ビールのせいで生まれる微かな頭痛を覚えながらそんな動画を見ていた ....
長く呪うような雨が好きだ、長く呪うような雨が降り続けば、それよりもずっと怖ろしいおれの心中はどこかに隠れていることが出来る。心情的な濡れ鼠と化しながら、おれはだらだらと夜の行く先を見ている ....
おまえの脳味噌のいたるところに悠然と生えた牙を見たか?その牙はおまえがこれまでに築きあげたささやかな概念を欠片も余すところなく喰らいつくしその概念の骨組だけを残して霧散するだろう、おま ....
石灰の色をした朝を迎えながら前日コンビニで買ったパンにかぶりつきまとめ買いの缶コーヒーを一本空けて二息で飲む、それからひとつ息をついて昨夜聴いた三上寛の歌のことを思い出す、深夜のコンビニは赤ち ....
煮つめられた、ような
まよなかのにおいを
くたびれた寝床で嗅ぐ、遠いこめかみの痛み、ディスプレイの照明を、受けとめ続けたせい
おとなしい雨の日の
波打ちぎわみたいな間隔で ....
猛毒、を
飲みほして
喀血の
真赤な床は
まだらで
まだ誰の
足跡もなく
そのとき
フリー・ウェイで疾走するスーパー・カーが
一頭の雌鹿を跳 ....
うたはひと息で
きみの
パーソナルなシールドをくぐり抜け
にくたいのホールで
まっとうな反響をくり返す
ソング
きみの奥底に眠っていたもの
ソング ....
誰かがここで何かを話しかけている、だが俺はそれをはっきりと聞きとることが出来ない、俺の神経は摩耗しきっていて、壁にかけてあるシャツが一枚ハンガーから床に落ちるだけでプツンと途切れてしまいそうだ ....
もっと暗くなってから
ほんとうの話をしようよ
もっと明るくなってから
ほんとうの眠りにつこうよ
月はメルヘンを抱え込み過ぎて白くなる
太陽は輝きを求められ過ぎて冷た ....
イラついて
鬱血した脳髄をガリガリ齧りたくて、どうしてもそうしたくて
釘抜きで顎を削っていたら鈍臭い音がして
俺の口腔には脳漿の雨だ
舌の上に降るたびに目映い光が…
....
本当の欲望の姿は尖った鉛筆の芯で軽く打った点の様なもので
ともすればまぶたが落ちそうなこんな夜こそ
俺はそいつの姿を見なければならない
死んでいけばいくほど
生きようと ....
くらい匂いのする国境のラインを
冷たい土を抱いたまま駆けぬける世代の
土くれに摩耗したブーツについた名前はプライド
硝煙たちが
演算されるコンピューター・システムみたいに次 ....
「君は自分の脳漿をデザインするんだ」と68歳のミック・ジャガーが新しいチームと共にずっと俺に話しかけている。月曜日の覚醒は雨。追悼の様なぽつぽつとした雨だ。午後に一度上がると思ったのに ....
自動世界の歪みに落ち窪んで漏電
浮遊する未浄化のたましいたちが天井に残す曲線は
首吊り縄の正確な模写のようだ
水面の波紋のようないのちの明滅
電気仕掛けとおなじ ....
あす君のそばへ行きたい
こまごまとした雑事をすべて
片付けることが出来たら
あす君のそばへ行きたい
ざわざわとしたこころがうまくまとまったら
雨上がりのバス停に腰をおろして ....
おれの存在は
ナシにした話みたいなもの
壊れたオートロック
煙を上げたラジオ
真夜中にズレこんで
サイクルをゆがませる
うまく流れたはずの流れ
わずかに残留して
腐敗を ....
あこがれ
虚ろをあからさまにするひかり
そのひかりの中で
ほんとうの泣声をあげるだれか
そのかたわらで
ただ見つめているだけのどうぶつの慈愛 ....
夕暮れの名残を街の灯りが飲みこんで
一斉に路面を照らすヘッドライトは起床の景色を思わせる
これから、のひとたちがにわかに活気づいて
ここまで、のひとたちがアイフォンを眺めながらバスを待っ ....
「踊り続けることだよ」って、そう、いつぞやの懐かしいメッセージ
シンプルな言葉ほど確かに伝えるのは難しいものです
首を360度回転させて
まともに前を向いているみたいに見せるく ....
すべての明かりが消えるなら幸せだろう
あとは目を閉じて
眠りに落ちるだけでいい
だけど明かりを落とせないわけがあるから
俺は
今日の尻尾にしがみつく
眠ってしま ....
こおりがとけてゆく
こおりがとけてゆくから
わたしははんしんはんぎの
ありかたをそこにながす
はんしんはんぎはうみまでながれるだろう
そしてなにか
おおきなものをみつけるだろう
そし ....
暗く無残なブルースが、俺の身体を駆け巡る、暗くてむごくて無残なブルース、そいつが俺を作ってる
明るい言葉は、嘘にしか思えない、優しい言葉は、策略にしか見えない、ひときわ笑顔で近づいてくるやつは
....
乾 加津也さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(42)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
そしてがらんとした部屋のなかだけが
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
19-12-13
イノセントのありかた
-
ホロウ・ ...
自由詩
5+*
15-7-7
濡れることも出来ない夏なんて
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
14-6-27
Gass(中毒なんて視点で語るならたぶん)
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
14-4-21
まるで他人事のように自分の冥福を祈る
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
13-10-8
冬の日
-
ホロウ・ ...
自由詩
9*
13-1-6
やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
12-12-16
夏の死体に埋もれて
-
ホロウ・ ...
自由詩
12*
12-11-12
明日もないし帰る場所もない
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-10-13
がらくたくだり
-
ホロウ・ ...
自由詩
6+*
12-8-28
イレギュラー・バット・トゥルー
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
12-8-2
深夜のコンビニは三上寛の歌う赤ちょうちんよりずっと切ない
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
12-7-31
1/2_A_Loaf
-
ホロウ・ ...
自由詩
7*
12-3-14
シカエルボク
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
12-1-2
にかいめのせかい
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
11-12-17
BORN_TO_LOSE
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
11-12-11
準備はいらない
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-11-21
脳男・マストダイ
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-11-8
そうしてこの部屋は留守になる、すべてが—すべてが。
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-11-7
アイテム
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-10-14
I_CAN'T_TAKE_IT_NO_MORE
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-9-26
邪魔にならないところに放っておいてくれ
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-6-28
あす君のそばへ行きたい
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-6-23
たどたどしい進法の季節、かさばる目覚めに血を掻いたなにか
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-6-20
波
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-6-14
Long_Shot
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-6-4
ダンス・ダンス・ダンス・ダンス・ダンス
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
11-5-30
すべての明かりが消えるなら幸せだろう
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-5-30
あつくなるなつのはんしんはんぎ
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
11-5-21
俺の身体を駆け巡る暗く無残なブルース
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
11-4-30
1
2
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する