すべてのおすすめ
「なんのために生きて、飯を喰ろうているのでございましょうかね」と
おれのなかに住む坊主に問うたら
「ここでごちゃごちゃ言うても詮無いことです」などと
こましゃっくれたことをぬか ....
膿んだ傷のある腕を
長袖の服で隠して
調子の外れたハミングは
いつでも古いシャンソンをたどって
彼女はマリーと呼ばれていた
マリアンヌみたいなコートを
いつも着ているせ ....
カーボン紙に
まるめた銀色を
叩きつけたような
激しい空の下で
ぼくたちは
15回めの
約束のしかたを確認した
あれは
冬の日だった
たしか
冬の
寒い夜おそくだった ....
首すじに張りつくものが本音さ
俺はいつでもそのことを知ってるさ
首すじに張りつくものが本音さ
うわべでどんな言葉をもっともらしく並べていたって
絶望の塊のような ....
戦争になって兵士になり
自分以外を果てしなくぶち殺す夢があります
考えるのはもう面倒なんで
大義名分に乗って愚鈍に振る舞う馬鹿さ加減が欲しいのです
で
それなら
中途半端に空威 ....
黴臭い屋根裏部屋の壁に残るいくつもの傷は昔、幼い兄がもっと幼い妹を数百回刺して殺した跡…妹は、痛いと言えなかった、それが兄との約束だったから、大好きな兄との約束だったから(いいかい、これから僕 ....
なにも空を飛ばない
なにも地に潜らない
なにも海を泳がない
なにも地上を歩かない
誰も舞台で歌わない
誰も舞台で踊らない
誰も舞台で奏でない
誰も舞台で演じ ....
許されない歌と
悲しまない声の祭り
阻まれない夢と
ひび割れた道の終わり
長い歩みが終わりを告げる
その時の寂しさのような気持ちで
あなたはほんの少しの
木の実を口に含む ....
脳漿の絨毯の上を
俺は歩いていた
それが誰のものなのか
なるべく考えないようにした
靴の底の感触は
あまりなかった
ただ
ときどき
ところどころ凝固したジャムのよう ....
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい
あの時あそこで何をどんだけ食べたとか
そのあと誰かと湖の閉鎖中のボート乗り場で
かなりきわどいところまで乳繰り合ったとか
そんなことど ....
死産、の様な意味合いを濃くした
陰鬱な夕焼けが最後の太陽の口を塞ぐ
低く唸る鎮魂歌が
少し離れた高架から微かに聞こえて
出来の悪いドブ鼠が時代錯誤な罠にかかって
そ ....
ぼくは遠い火になりたかった
ビルのかげや
山のむこうで
ちらちらと
ときおり
消えたみたいに見える
ながくながく燃える遠い火に
....
乾 加津也さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(42)
タイトル
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カテゴリ
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日付
坊主憎けりゃ今朝まで(_゜Д゜)ネムヒー
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
11-4-14
マリー
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-3-13
True_Blue
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-3-9
俺は夜明けを見て喜んだりしない
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-1-15
やらねばならない
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-12-20
ジョーイとロザリー
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-12-17
NAI(内)
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-11-28
記憶の壷
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-11-8
カナリヤ
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-9-22
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい
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ホロウ・ ...
自由詩
7*
10-9-5
ナイト・クルージング(乗員も客も数える必要はない)
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-9-4
ぼくは遠い火になりたかった
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
10-8-18
1
2
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