すべてのおすすめ
棺桶をひとつふたつと数えてもわたしの居場所なんてなかった
しばらくは神様なんていらないと口笛ばかりふいていた夜
爪先をそろえて眠るあかるさにあたりいちめん洗われていく
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日だまりに停車してある軽トラできらきら光るホットサイダー
おじいちゃん早く渡りな大丈夫道路は三途の川じゃないから
祝日に国旗を掲げる家なくて家主の世代交代思う
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高らかに目押しのできないふりをした私に和尚が近づいてくる
頭蓋骨からして大きめだって言うなら猫の腹をあてがってやる
涙目で「バスタブの縁に上ってたかどうか教えて」なんて無意味だ
そこ ....
水槽に知らない虫が湧いているそれはそれとして夏は過ぎゆく
六甲のおいしい水を買い占めてもうすぐ君は火星に帰る
部屋中の精密機器は引き出しへ理工学部の多田君が来る
雨上がり気付かず傘を ....
憧れのシャロン・ストーンのポスターの鼻のところに画鋲が二つ
七月の炎天下での朝礼は戦争映画の軍隊のよう
摩訶不思議ニコラス・ケイジと担任は同じハゲでもこんなに違う
汗だくの機材 ....