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炎に包まれた車の中で
絡み合う最後の優しさ
弾ける音は皮膚の音で
流れる油に血が混ざる
口づけする二人の姿が
最高潮の音楽にも似た
黒く悲しい歪みの様で
彼ら ....
電気でできた僕らは
吐き気と目眩の海の中で
青白い体を横たえて
血を吐き
その血を夢に透かしてみては
奇麗だとうなずく
そして
波しぶきを散りばめた街の
....
幾千もの電球がその家の周りを照らしていた
そのどれもが小さく弱い光を放ち
それはとても暖かく
そしてよそよそしく個々を消失させ
一つの個をなす静のようだった
緑の芝生は黄 ....
緊張しているせいか
街に匂いがあることを思い出す
それは
呼吸を止める存在の
まっとうな足跡の
あるいは
絶望の
その中にある
親しみの
赤い血の ....
陸に上がって
雨の味を確認する
鳥が鳴く
銃声が響き
拡散する
夜の光と
昼の星が
その役割を思い出し
夢を稼ぎだす
その擦過は
すでに終わ ....
ドレスの裾から火をつけて
跳ねる音の隙間を縫って
一気に駆け上る
白い布が炎に包まれ
街の明かりを消してゆく
取り残された感覚が
遠くで聞こえるサイレンが
闇 ....
橘あまねさんの空中分解さんおすすめリスト
(6)
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カテゴリ
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日付
午前二時に炎上する車のバックライトは点滅を繰り返す
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空中分解
自由詩
5*
11-10-21
白いクジラ
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空中分解
自由詩
3*
11-10-18
夜のプールに沈む憂鬱は透明な笑顔をぼくらに向ける
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空中分解
自由詩
2
11-10-11
交差点で足を止め、空をみる
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空中分解
自由詩
3
11-10-6
一昨日の夜の電気で出来た吐静の
-
空中分解
自由詩
2
11-10-2
もうそこには居ない
-
空中分解
自由詩
1
11-9-30
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