すべてのおすすめ
ぼくら背中合わせで
羽根を千切った
きらきらきら
昇華してゆく
世界を残して
すべて消えてしまう
きらきらきら
海になって
ぼくらは再生する
魔女になる
わたしに
閉じ込めたい
たったひとつ
ふれた
あの眼の奥
同じ
死のにおい
きれいな蝶
ひらひら
この指に
殺された
それでもかまわない
わたしはここまで
いきてきたよ
きみがみている景色
冷たい潮風
ふたりであるいた
春は遠く、しずか
だれもしらない
それでもかまわない
きみがねむる場所
....
きらきらひかる
ほしをさがした
ありがとう
わすれてないよ
こうして
あたたかいてを
うばわなかった
おほしさまは
ふりそそぐ
なかないで、
太陽、わたしだけの
視ずのなかで
小さくなる
その文字の行方
太陽、
ここへ来て
一緒に落ちる
きみがひたひたに
ぼくをみたす
なでて
ゆすって
さがせないのは
そのぬくもり
ちいさくなって
このてにかえれ
つめたくなった
きみのてのひら
染まる体温
命を移すように
つつみながら
泣けてきた
さすりながら
きっとぜんぶ
きみのためだけじゃない
かなしみをおもって
すべての
世界は濡れ ....
するすると
さがってゆく
それはまるで
意識と同じ
くらいそこに
とどまる
心音さえ
つめたい
まだ遠い
まだ逝けない
明日がくれば
近付くはず
つきのくらいぶぶん
すくって
わたしが
かなしみを
わすれたころ
すくわれ
あなたには
すくう
わたしも
かなしみも
あとかたもない
むくわれない
つみかさなる
理由なんてない
自分以外の意識と
対峙しただけ
あなたの唇は
とても卑猥だ
漏れる音
吸われる熱
食べられてしまうと
思わせるくらいに
囚われている