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少しお酒に酔って
日も暮れて
ちょっぴりいい気分で天を降りあおいでみたら
月がたくさんありました
ああ、月だ
と思うとそれは
家庭の明かりに姿を変えます
狭い路地の
ひしめくマンション ....
最後の日に神がのたまわり文字を走らせる
全ての血と肉や
まだ見ぬ命はあらゆる予言を生むだろう
すべては若者となり
すべては具現化し
すべては老いぼれとなり
やがてふやけた夢を見るだろう
 ....
ひぐれ ゆるやかなひかり 
花火のか遠き子音 
あおぐ空で煙りとかくれんぼする月に ああ
そこにおるんね と あいそ笑う  
懐かしいね ともに見たあの日の火花は ほんの少しだけ本当だった 
大砲の音は
鼓動を揺るがす違和の口火
冴え擦る草花
雨上がりの霄のにおいは
知らないはずの陸戦を思い出させた

涼風はとうに春を諦めている
雪をあしらった高峰を入道雲が旨そうに頬張るさま ....
4月25日金曜日 晴れ
最高気温24℃
バスの車内にてブレックファスト
愛と勇気を齧り喰われたアンパンマンの
これからについて妄想する
甘える
それは奮い立たせる刺激がない、もしくは、そんなもの、要らないから

私は、何かになろうという気持ちがないし、あなたは
病気を治し、社会へ戻ろうという気持ちがない
似たようなふたりが
 ....
昨晩のメキシコ映画を熱く反芻して屋台の列に並んだものの
ずいぶんと待たされた でも手作りだから仕方ない
5月は近い
風は雲を掃いて頂には太陽
匂いに高揚


じり り



り ....
逢瀬を待つ

隙間には
悲しみを選んだ欠片の屑
触れたら
傷を負うよ
見えない姿で
聞こえない言葉は
左隅の
冷えた空気を
支配する

逢瀬を待つ

時には
母のない子の ....
みぞれ ゆき はれ みぞれ ゆき
ねえ
殺して よ
きっと気持ち良くて
笑ってしまう



ひらり ひら り


には
まだ早く
濃色花蕾累々と
香り温くも木洩れ日なく
 ....
(心配、しないで)


手を絡める
舌が這う
異質が触覚を支配する
追いかける
余韻
雨の匂いがするんだ
朝から
曇っていて
ずっと


帰りのバスの道途中に
空き地に放 ....
夜明けを失ったネオン街の
交差点
理髪店のテレビモニターにそっと映される
無人攻撃機の視線と
閃光
子供たちの 消えた道
かわいそうね
退屈な声が風に歌う
長く生きられなかっただけだよ ....
父ちゃん
あんお地蔵様な毎日こっちば見よるとよ
戦火でむごう焦げた左っかわ
今日もハンサムよ 
父ちゃんに似てよか男ばい
いたばり出てみれば秋ん風のすーっとすると
こん前どか雪降ったつ ....
さよなら
東口にて

 
ひかりの複線は尾を散らし
僕を底知れぬやみへとおいてゆく
風つよく
背筋から心臓へ
夜更けにはきっと雪になるだろう
新月の雪だよ
青白いはかなさだ
照ら ....
薄日
午前と午後のはざま
直径8mmの無数の穴から私は
偽物かもしれない平穏を覗き見ている
こんど メールを送ります
そういっていなくなってしまった人たちや
畳に敷かれた二枚のお布団のこと ....
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし 
 ....
夜更け
寒空
ふいに切り立つ飛行機の音は
機械音ではなく
上空に沸く数百の命で成り立つ音なのだと
踏み入れてはいけないよ
知れば 落ち着く日々に落ち着けず
手は空を掻き切って
いらぬ不穏を
楽園のように愛してしまうから
ふゆ
ただひとりの


さまざまないろ
さまざまなひかり
ついばむひと おもいはらはら ゆびおり消えて
積もり
かさなり
かけひき
そしらぬ目をし
つまさき立ち からころり つち ....
ふるさとは好きだけど
ふるさとにはないものがここにはあるの
感じたくて触れたくてしょうがないものがたくさんありすぎて
そして消える時には
好きな人たち好きなものたち好きなすべてに囲まれていたい ....
朝まだき 
西へ急ぐ下弦の月をくぐりぬけ 
君のふるさとはあちらにあるんだよ と 飛行機が教えてくれる
冷たい水は無言で涙を隠してくれた
優しいひかり やがてみちみちて ひろがる 
{画像=111201004459.jpg}


太陽が液状化する
とろけながらも
雲の絹糸を伝い這うように向かう先は
飽きもせず西の空だが
絶望じゃない
繰り返しは絶望じゃない
私は ....
電線のすき間に光る欠け月
本当の私は いつも煙草を手に思いを口にしてた
風のあたたかさや
寒さ
楽しさ切なさを
今朝の風はあの日に似ていたよ 悲しみの模倣のように
冷たく
日差しゆるく
 ....
夕やみ歩く猫
のし
のし
人ごみと並んで歩いては
立ち止まり
都会が鼻歌まじりに風を歌うのを じっ と聞いている
夏はまだ長い
今日もずいぶんと蒸していて
建物からこぼれる冷気とごちゃ ....
夏の日差し
夏の青
真っ白な街真っ白なふるさと
だれもいない街


あれから悲しみは痛みに変わりましたか?
痛みを知りましたか?
雪の記憶の声
いえ
ひとりぼっちでただひたすら歩く ....
私の母は奇跡を起こした
汚染された体でふたりも子供を残しどちらも大人になった
母は最大の炭坑の町で生まれ育ち
彼女の父は炭坑夫で体中を癌に冒された
彼女のきょうだいもみんな癌に冒された
きょ ....
茎魚 しみています


四角い箱から低く低くを覗いていますと
狭く苦しく青く
殺されのこどもたち
泣いています
ずらり並び 爪先 しみ しみ
口開き
目潰れ
鼻潰れ
耳潰れ

 ....
今日 静かに雪が積んだ
僕は I'm singing in the rain を小さく歌う


    I'm singing in the rain
    Just singin' in ....
愛することに疲れたのかい?

眠らず夜闇に目をこらす君に
話しかける声は 僕のものじゃない
どれだけ声をからしても呼びかけても呼び続けても
僕の声はいつも君には届かないけど

愛すること ....
庭に舞うチンダルブルーの鱗粉が日に灼かれて
ちりちり して
なんだか今日は風がうるさいなあ

小さい頃の家の庭にも
同じのが飛んでいて
つかまえようとしてもひらひら
ひらひらと

あ ....
橘あまねさんの凛々椿さんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひぐらしの月- 凛々椿自由詩217-3-9
アセンブリ- 凛々椿自由詩315-6-23
【五行詩】ひばな- 凛々椿自由詩714-8-2
落夏- 凛々椿自由詩514-6-13
開封- 凛々椿自由詩514-4-25
size:L- 凛々椿自由詩1214-4-24
ten_times_or_more- 凛々椿自由詩914-4-12
逢瀬を待つ- 凛々椿自由詩514-3-24
春韻- 凛々椿自由詩914-1-29
雨糸- 凛々椿自由詩714-1-8
さよならの日に- 凛々椿自由詩913-12-15
風の子の弔う- 凛々椿自由詩513-10-1
⇄(複線)- 凛々椿自由詩513-2-5
薄日- 凛々椿自由詩1112-5-14
もうふ- 凛々椿自由詩10+12-2-22
【五行詩】フライト- 凛々椿自由詩812-1-17
【五行詩】off_limits- 凛々椿自由詩512-1-15
ついばみ_跳ね- 凛々椿自由詩912-1-10
【五行詩】終わりへと- 凛々椿自由詩811-12-17
【五行詩】ひろがる- 凛々椿自由詩1011-12-17
太陽に倣う- 凛々椿自由詩1111-12-1
欠け月- 凛々椿自由詩1811-11-9
ゆうぐれゆらら- 凛々椿自由詩1111-7-24
ふたつの夜想曲- 凛々椿自由詩911-7-21
[pass:mrKg9osnj]- 凛々椿自由詩1211-2-24
茎魚- 凛々椿自由詩711-2-19
happy_again- 凛々椿自由詩511-2-17
双生児- 凛々椿自由詩208-4-7
光の回折- 凛々椿自由詩707-8-23

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