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ふりかえると夏がいた
透きとおる肌
後ろの道が透けて見えた
ほほえむ顔がうつむいて
夕陽から漂う風を浴びた横顔は
もう夏ではなかった
私の知る夏は消えていく
知らない存在に変わってしまう ....
草木も私も眠る夜に
横たわるこの身体の中で
動き出す小さな私
腰の辺りにある
大きな貝殻が開いた形をした腸骨で
目を覚ますのは
手の平サイズの女の子
彼女はお腹に住む
私の夢の ....
汽車を待つ君の横 下僕は
視線を気にしてる
期待はずれと君が言ってる
調教できるブスはこれが最後ねと
さみしそうに君がつぶやく
なぐり逝きも蹴る時お尻
ふざけすぎた季節のあとで
今春が来 ....
庭にドライアイスを吐き捨てた
僕の肺の底に溜まっていた汚物
吐き出せなかった二酸化炭素が肺に堆積して
静かに冷えて凍ったもの
空気を吸うのと同じだけ
吐き出すことが出来ればいいのに
い ....
君はポロシャツを着ている
襟のところから三つボタンがあって
君は一番下しか留めていない
君はだぼっとしたジーンズを履いていて
その膨らみの中にまだ春を隠していた
もうすぐ夏も逃げ込んでく ....
帰るべき家があれば
来た道を戻るということは
当然のこととなるが
家を持たぬ旅人は
どのように歩いても
片道の往路でしかない
家と目的地を往復するだけの
平凡な毎日に
何も疑問を持 ....
たいらかな午後に
芽吹くひとつの種
照りつける日差しの中
渇いた土から首をもたげる
開きたての二葉は
まだしっとりと濡れている
いつぞやの種が
気がつけばすくすくと育ち
次の種を生 ....
カーテンの隙間から伸びる
白い光の筋をたどって
窓の外へ出てみたら
青々とした緑の芝生が
朝露に濡れて笑っている
裸足のままでその上を
歩けばきゅっきゅっと足の裏
草の葉と根が撫でて ....
女という物体は生きている
水を入れたコップに落とされた
一滴のミルク
絡まった細い糸
水中を漂う霧
少しずつ溶けて
最後は白濁
男という物体は動いている
幹に絡み付こうとする蔓
....
陽射しが強く照り付けるたび
懐かしく思い出される夏の日
肌触りのいい
風がよく通るシャツ
あの頃は
いくら汗をかいてもよかった
日が暮れるまでに帰るルール1
七時になっても日は暮れな ....
きもちきづいた
きみがさそった
きみとみたつき
ただのうそつき
かけたみかづき
ゆびがふるえて
やすいさんだる
するんとおちた
きみがとれない
からだがだるい
....
橘あまねさんの木屋 亞万さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夓
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木屋 亞 ...
自由詩
5*
12-9-1
ちいさな
-
木屋 亞 ...
自由詩
6*
11-11-6
なぐり逝き
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木屋 亞 ...
自由詩
1*
11-10-23
渇いた氷
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木屋 亞 ...
自由詩
2*
11-9-4
ボタンを押したら
-
木屋 亞 ...
自由詩
5*
11-8-31
おもいでの丘
-
木屋 亞 ...
自由詩
4*
11-8-4
和
-
木屋 亞 ...
自由詩
3*
11-6-24
ぷらちな
-
木屋 亞 ...
自由詩
6*
11-4-12
子どもの目の届かない冷暗所・夏
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木屋 亞 ...
自由詩
1*
10-8-30
よこしまなにじ
-
木屋 亞 ...
自由詩
5*
10-7-24
さくつきみやま
-
木屋 亞 ...
自由詩
1*
10-7-10
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