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  しゃぼんだま
  とんだ、ふわり。
  ぼくら、ふたり。
  しゃぼんだまとんだ。



  どんな
  きれいなものも、
  ひかりにふれてしまえば、
  かなしいか ....
  三月の
  まだ、少し肌寒い日
  人々のざわめきが
  どこか他人事のように響く朝
  駅へと続く道を僕が
  いつも通りに歩いていると
  巨大なエスカレーターが
  青空に ....
  固いタイルに
  きみはうつ伏せ
  ぼくはぼく自身より
  長く鋭い針を
  きみの背骨の中点に差し込む
  素早く、直角に
  屹立させる
  こうして
  線と
  ....
  6つ全ての面に
  60と書いてある
  拳大の立方体
  それにそっと手を触れると
  彼は吸い込まれてゆく
  ゆっくり
  60分かけて



  彼がすっかり吸 ....
  なにかを
  つぐなうようにして
  秋が
  入って
  くる
  ピアノを弾いて
  いる
  君の指の
  一本だけが折れて
  しまって
  いた
  あの歌 ....
  川沿いを
  髪のながい
  女が一人
  頭骨によく似た
  薄赤い花を
  五つ
  のせて
  乳母車を押してゆく
  女がひとり


  *


  ( ....
  一秒もたてば
  抱きあったことなんか



  うそと同じ
  流行りの歌や
  この部屋を通り抜ける
  なまぬるい風と同じ
  出会ったことなんか



  ....
  サイダー、
  君が
  つぶやいたらこぼれた
  向こうの街が
  透けてみえそうな
  蒼だ
  ここは
  いつまでも夏だ
  サイダー、
  河が
  うねりな ....
  集めるものは
  二つあればいいと思い
  待っていたのだが
  一つとしてこなかった



  神無月の午後
  去ってゆくものと
  去っていったものと
  去りつ ....
  きこえる



  ひかりがきこえる
  波打ち際に
  わたしは耳を置いてきてしまった



  遠い日の
  あなたが歯をみせて笑ってる
  くりかえし
   ....
  硬いひざにきみの
  頭をのせて
  ひとつ、



  ふたつ、
  みっつ、
  よっつ、
  いつつ、
  歳をとるように静かに
  きみはまどろんでしまう
 ....
  胸に抱いた
  ちいさな逸脱を
  きみは、
  そっと足もとにこぼして



  かなしげな
  落ち葉のように重ね
  どこか、
  もっとかなしげなところへ

 ....
  世界にはたくさんの場所があり
  たくさんの営みがおこなわれている
  その日、僕が
  することを選んだのは
  床屋に行き
  髪を切ってもらうこと



  ひどく ....
  僕の中に小さな女の子がいる
  無垢な目に鋭さを湛え
  頭には白い花のかんむり
  僕の中に女の子がいる
  僕は彼女に恋をしている
  それは君じゃない



  君 ....
  (嘘つき)



  と
  だれかに言われ
  ぼくは
  眼を醒ました
  八月の
  朝、はやく
  遠くから
  なにか
  まぶしいものの流れが
  こ ....
  動物園で
  きみは言った
  しあわせならそれでいいと



  ライオンはライオンの檻
  シマウマはシマウマの柵
  帽子をかぶった飼育員が
  かれらに餌をやる
 ....
  夏のむこう、
  あの入道雲のあたりに



  ひとつくらい、
  ふたつくらい、
  みっつくらい、
  言いそびれてしまったことが
  あの入道雲のあたりに

 ....
  今朝、
  僕が目覚めたところは
  朝靄に包まれていた
  どこだろう
  鳥の声ははるか向こう



  身じろぎもせず
  大きなかいぶつが立っていた
  僕の体 ....
  寒いときはストーブのかわり
  暑いときには
  砂浜と風鈴のかわり
  あなたがいれば



  うれしいときは歌のかわり
  かなしいときには
  ぼくの心とから ....
  ある日の授業で先生が言った
  宇宙を暗唱してください



  興奮したように
  エントロピーやら引力やら
  べらべらと捲くしたてた委員長は
  廊下に立たされた
 ....
  恋に落ちる
  わたしが落ちる
  瞳が
  胸が
  たましいが落ちる



  小石のように
  みずうみに落ちる
  透きとおっている
  水草もゆれる
   ....
  大気が
  産卵している
  (だれの子?)



  繁殖する
  七月
  七月、
  七月……
  (幾つも、
   尊い。)



  夏の
  膜
   ....
  そらには大きな口がある
  風でくちづけしてくるくせに
  無口なところがいとおしい



  そらには大きな腕もある
  胸いっぱいに星を抱き
  ついでに燕をつまめるく ....
  唄うもの
  唄われるもの
  輪をなし
  浮かんでいるだけの
  此処



  犬の夢
  維管束の音
  電子たちの
  青い鬱



  在れ
  ....
  出る幕ではなかったのだ



  悲しみも
  砂粒のごとき憐憫も
  わたしの心の切れ端ごと
  烏に啄ばまれるがいいのだ



  それは景色ではなかった
  累々 ....
  静か
  僕は
  夜だ
  眠る



  雨よ
  僕の
  音を
  啜れ



  雨よ
  僕の
  夢を
  齧れ



  何処
 ....
  きいてね。
  きいたこと、あってもね。
  うるさいだろうけど、ね。
  ねぇ、きいてね。



  きいてね。
  その耳たぶでね。
  もっと奥のほう、
  まごころ ....
  黄金みたい、
  晴れ空につたう



  とりどりの雨、
  それだって君さ。



  この景色、
  ひかる希望。
  さそう絶望?
  違うね、
  ひ ....
   きみはさぼてん。
   あいらしい



   よるは
   あいいろのさばく
   あいらしい、
   そばかすでわらって。



   こころはまんまる、
 ....
  蛇口の匂いは
  夏の風にながれて


  僕は水をあつめて
  魚になった


  想像してみるんだ
  闇の中の闇を抜けて行く
  君の中の君に会いに行く


 ....
あまねさんの草野春心さんおすすめリスト(77)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かなた、うたかた- 草野春心自由詩4*11-11-10
三月のエスカレーター- 草野春心自由詩6*11-11-7
交点- 草野春心自由詩611-11-6
キューブ60- 草野春心自由詩611-11-4
Fall_Song- 草野春心自由詩411-10-19
花を連れて- 草野春心自由詩611-10-17
一秒間- 草野春心自由詩6*11-10-13
サイダー- 草野春心自由詩7*11-10-9
冷蔵- 草野春心自由詩311-10-7
きこえる- 草野春心自由詩911-9-9
膝枕- 草野春心自由詩511-9-7
逸脱- 草野春心自由詩5*11-9-5
稲妻- 草野春心自由詩15*11-9-1
箱庭の愛- 草野春心自由詩611-8-29
まぶしいものの流れが- 草野春心自由詩5*11-8-23
メナジェリー- 草野春心自由詩15*11-8-17
夏休み- 草野春心自由詩6*11-8-8
かいぶつ- 草野春心自由詩3*11-7-19
かわり- 草野春心自由詩411-7-10
- 草野春心自由詩7*11-6-29
みずうみ- 草野春心自由詩411-6-24
夏の卵- 草野春心自由詩211-6-22
そらのからだ- 草野春心自由詩6*11-6-12
芝生- 草野春心自由詩411-6-11
- 草野春心自由詩4*11-5-28
静か- 草野春心自由詩311-5-19
ね。- 草野春心自由詩17*11-5-18
天気雨- 草野春心自由詩311-5-17
さぼてん- 草野春心自由詩3*11-5-12
WATER- 草野春心自由詩4*11-3-24

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