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 骨を押しつぶす音が聞こえた
 あれは傷つける音だ
 あれは私を悲しませて、悼ませる音だ
 あんな音は聞いてはいけない と
 耳を塞いだ
 自分か 娘か 迷って、娘の耳を塞いだ
 嗚咽 ....
厚く垂れ込めた雲の上に
もうひとつ、血色に染まった鮮やかな雲が
たなびいているのを
私は知らない

知らないままに見えないままに
鍵を開けて
ただいま
散らかった部屋
私と家族で ....
 随分と前に上演は終わっていた
 ビラビラと焼ききれたフィルムが背後で回って
 煙を上げる端くれをクロールするように回転させながら
 真っ白い幕には無数の砂粒が踊る

{引用=(お楽しみ ....
君の人差し指と親指には一筋の花の茎
梔の香りが一斉に私の鼻をついた
茶色く錆びた真珠色
梔では月並みだからグロリオサにしたんだよ、と
差し出された指先と
指先からひとつづきになった花 ....
橘あまねさんの錯春さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
改札- 錯春自由詩411-1-9
17時27分- 錯春自由詩310-8-28
ニッケルオデオン- 錯春自由詩210-7-18
私以外の誰かに- 錯春自由詩210-7-10

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