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そんなにもきみはまっすぐにぼくをみて
うんうんとうなずきながら

まるでひとかけらのまよいもないふうに
ぼくのはなしをきいてくれる

ぼくはいままでにたくさんのことをみてきたけれど
その ....
わたしを動かしている
脈々とした流れが在る

指の先まで細くゆきわたる
見えないはずの赤い糸が
ふつふつと啼いている

うずくのとは違う反応が
浮かんだ言葉を紙にならべて
つかの間な ....
やさしさを込めたはずの言葉の前に
氷のように冷たい壁を感じるのは
わたしの中の本当だからです

どうしても感じずにはいられない
わたしの中の冷えきったもの
それが目の前に在るのです

 ....
何かをこらえるときに
下くちびるを噛むせいで
わたしのくちびるはいつも痛んでいる

本当に痛んでいるのはきっと
こころというものであるはずなのに
わたしはわたしの痛んだくちびるの
その細 ....
夜の匂い

風にのって運ばれてくる秋の気配
近づいてくるものがあるとき
遠ざかるものがあることを
忘れないでいたい

街灯の下に積まれた
夏虫の死骸をよけて歩く

漂う ....
ゆらめいて
いくつもの色がゆらめいて
地上に暮らす僕は
少し先の陽炎に
夏を見る

そうしているうちにも
流れてゆくすべてが
今日を何処かへ運んでしまうので

僕は何か大切なものを ....
どうして涙がでるのだろう
動物園にいるゾウさんが
真っ黒な瞳をきらっとさせて
乾いた風に吹かれる中を
のっしのっしと歩きながら

どうして涙がでるのだろう
目にゴミが入ったのだと
あの ....
真っ白だったところに
思い出はときおり順番もなく
まるで誰かの落書きのように在る
それはたしかに自分が経験したことや
自分が学んだものであるはずなのに
忘れてしまいたいことほど鮮明で
忘れ ....
橘あまねさんのベンジャミンさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「そのまなざしで」- ベンジャ ...自由詩611-9-18
「沸点」- ベンジャ ...自由詩4*10-9-5
氷のように冷たいもの- ベンジャ ...自由詩4*10-9-3
くちづけ- ベンジャ ...自由詩4*10-9-2
「遠ざかる季節に向かって、さよならを言うまえに」- ベンジャ ...自由詩3*10-8-15
「虹」- ベンジャ ...自由詩7*10-8-8
どうして涙がでるのだろう- ベンジャ ...自由詩1*10-7-24
めまい- ベンジャ ...自由詩5*10-6-21

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