存在のすべてを懸けて
赤ん坊が泣いている。
そのうたに、
誰もかなわない。
一周忌の夜ぽっかりと寝ころんで二階から漏れるママス&パパス



今夜また探り弾けない{ルビ前奏曲=プレリュード}ifという名の銀色の河



振り向けば買い物地獄の灯は遠く涼しい枯野 ....
佇んで

どうしても 離れてゆかない 景色が

ひとつ
もっと聞かせて もっと紡いで あなたの言葉の 深みを旅したい



梅の花 香りと共に 消えていく あなたの声は もう聴けなくて



「お帰りなさい」と 声が聞こえる 僕の居場所は  ....
春の陽気は

あなたのひざの上

ほんのりと
水まくら ゴムの内から ノックする 気ままな水に 又知らん振(ぷ)り 夜まで
桜の木の下で
お花見をしている

とても
大きな
桜の木

風も
少し
吹いている
夜空に舞う
桜吹雪
眠っても眠り足りない月曜日二日酔いすら知らない私

旅先で妻が楽しむ顔浮かべ仕事帰りに居酒屋に寄る

今日一人明日も一人なのだろうあなたも一人あなたも一人

山奥の表札のない平屋建てお茶一 ....
表札の少年院という文字の金の輝き傍は森かも あかい花、血の滲みただかなしくて
    唇ぬすみ逃げる夕焼け


あかい花、きれいだねってつぶやいた
    水に落ちればいつか見た夢


あかい花、口にしたなら消えてゆく
    ....
立春と節分分ける風邪の夜 大吉目指し水まくら漕ぐ スプーンの凹みがきんと冷えていて/くっついちゃった舌とバニラと


水銀の湧き上がる速度いつもより遅いの、ぜんぜん熱なんてない


「純正のクーベルチュール」を用います。失敗しては、買いに ....
「あなた」

あなたは歩み
わたしに残されたものは
ただの影法師


「ひみつ」

そっと、唱えてみた
遠い昔の
あなたとわたしだけの呪文


「ひとりぼっち」

時が ....
十兎追うものだけが持つさもしさを笑えるやつは笑うがいいさ

はきすてる言葉の意味を履き違えはく息白く僕ははだしだ

ミンティアをいくつ詰めても笑わない ねぇ午前中 何かあったの?

 ....
居所がもう私には少なくて台所では片足で立つ

それは嘘マイナスイオンの存在とかも君が残したぬくもりさえも

僕たちの心ちぬちぬ降る雪の積もる重さに少し似ていた

イヤホンの耳にソフトな ....
足の爪はミドリにぬれた 密林で

おとなの おんなの 睫毛が下がる
寂しさが死に直結した春の日にシュレディンガーは去ってしまった

幸福な未来のことで何度でも裏切られたり期待をしたり

まだ僕は春の終わりにいますので誰かに会える気がしないのです

こ ....
{引用=


薄い陽ときみの寝息にかぶさって さみしいからと手首を噛む朝


ふすふすと眠る横顔、あごのライン、ああもう睫毛が溶けちゃう、溶けちゃう


ふたりして夜行性になった一月 ....
{引用=


笑ってない、笑ってないけど(笑)マーク つけてあなたを笑わせてみる


会いたい。と送ったあとの沈黙が 咽の真ん中ぎゅうっと固まり


今はただ「愛してる」の文字よりも ....
遊星にあそぶ有人飛行体。君の言葉は○や△。


声高に春春と鳴いても、僕の耐えられないのは凍る鉄塔。


街に現れたオーロラは、三夜輝き消えた。僕はみえなかった。


古い写真は砂漠 ....
人がいる
そこにいる
しみじみ
しっとり
生きている

人がいる
今をいる
柔らかな光が
あまたを
包む





初出 FPOEM 2000.01.26
改訂
 ....
わたしとの境界線

それを引けないあなたは

自分をプロットできない
煙草消す

灰と葉と火の粉

ああ、地球

灰皿があおい
○ 一羽来て日輪背負いカラス鳴く冬枯れの土手に小用足すとき


○ 風となり枯野駆け往く自転車は赤子の瞳に何を残して


○ オルガンを枯野一面響かせて陽は寒風に反比例して


○  ....
耳を当て 君の鼓動を 聞いている 唇重ね 一つになろう



夜空見て 雲間に覗く 暗闇に 星の瞬き 生きてるようで



降り注ぐ 雪に音は 吸い込まれ 大地の鼓動 春までお預け
{引用=

群青の金魚を掬う午前四時 涙をのませて。カンパネルラ


ぼくたちの間に光る星屑の甘さを揺らして廻る車輪よ


十字架を背負って羽ばたく泣き虫は優しい毒を敷き詰めていく
 ....
光差す君は二枚貝に挟まれ


散歩道 私足あと数十個


犬々の眠り月光に波うつ


愛欲は翼広げて雲の上


たった一通のメールで夜が愛しい


空よ、お前を統べる古き ....
あかぎれの 手にクリームを 塗りながら 母の位牌に 昔を思う 薄雲が流れて来ました
うっすらと翼を広げた鳥の形の

昨日よりもっとまるまる真ん丸な
月にふわりと羽衣しました

やがて雲が去ったあとには真っ白な
鳥の卵が残されました

光る卵
 ....
Tiger's tears drip on the spoon

小さじいっぱいの塩の海

Tiger's dears flop on the dish

小皿いっぱいの原生林

Ti ....
ことり ま菜さんのおすすめリスト(268)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_- sh自由詩7*10-2-11
春待ち- 都志雄短歌3*10-2-11
bitter_sweet- ゆびのお ...自由詩210-2-11
- ミツバチ短歌9*10-2-9
ひざの上- 殿上 童自由詩4*10-2-9
水まくら- みずまく ...短歌310-2-8
桜吹雪- そよ風さ ...自由詩5*10-2-6
二日酔い- 夏川ゆう短歌710-2-5
- A-29短歌4*10-2-4
あかい花- 石瀬琳々短歌9*10-2-4
風邪の夜- みずまく ...短歌410-2-4
風に舞う雪を見ている- ことこ短歌12*10-2-3
未練- 殿上 童自由詩11*10-2-3
バカおと子- は やし ...短歌210-2-2
ふしだらな夢- キッチン短歌310-2-1
生け花- 佐藤真夏自由詩2+*10-1-29
三月の空になるから- きらく短歌310-1-20
春がくるよ- あぐり短歌5*10-1-16
恋を打ちながら- あぐり短歌5*10-1-9
ARE_THERE?- kawa短歌510-1-8
てのひら- 鵜飼千代 ...自由詩8*10-1-7
境界線- 殿上 童自由詩4*09-12-30
ああ、地球- 瑠王自由詩1*09-12-29
冬枯れ- 都志雄短歌4*09-12-27
鼓動- ミツバチ短歌8*09-12-20
明星トレイン- あぐり短歌4*09-12-12
盟約の犬- kawa川柳109-11-30
あかぎれ- ミツバチ短歌4*09-11-29
月光ドレッシング- 小池房枝短歌409-10-5
Tiger's_tears- 瑠王自由詩4*09-9-12

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