すべてのおすすめ
人は共に支えあって生きている。
今日あらためてそう思った。
お客様は私を必要としている。
私はお客様がいないと食べて行けない。
お客様が可愛い。
愛している。
ひいき目である。
愛し ....
お兄ちゃんは
アッキー
妹は
あっちゅ
ふたりとも
「あ」から
はじまる
あっちゅの
舌たらずを
利発で達者な
女の子にかまわれて
いつのまにか
ついていたあだ名
....
息が凍りつく
順番が回ってくる
もうすぐ
目の前で走る
彼女の姿を見やるが
自分の番がきたら
もう一度
深呼吸をする
私はただ楽しくて
誰よりも速く
過ぎ去っていく光景を
知 ....
冬の畑の渦巻き模様
雪原に融雪剤の渦巻き模様
美瑛三月の雪原の丘
たった十日の早い雪融けへ
スノーモビルによる散布
美瑛の美しい起伏は
パッチワークの丘
四月柔らかな陽光の中
....
闇の舞台であなたは舞った
透ける肌に七色の花粉を翻し
長く白いしなやかな腕を
仰ぐ幻空にゆらりと延ばす
敷き詰められた色とりどりの蝶
妖しく燃える香りに目眩
金色の髪の緩い ....
彼が
どんなに
鈍感でも
業を
煮やして
諦めてはいけません
彼が
どんなに ....
庭の中では
わたしは園丁です
剪定ばさみ片手に
いろいろ切り詰めてまわります
あおあおとした小枝
みずみずしい若葉
手を入れるべき季節というものはありますが
どれも好きなだけ伸びても ....
あのころの私は
手編みの
マフラーを
編みだし
時間を忘れて
一編み 一編み
時を忘れて
編んだ あの頃
学生服に似合う
あのマフラーは
今は 私のもの
そして ....
{引用=
おまえの気まぐれさは 朝霧のようなもの
昼がくれば晴れて 夜がくれば澄み渡る
古代ローマの少年王ほど 傲慢ではないが
猫なんて 可愛いらしい無邪気さでもない
濡れた衣服を ....
ヨンマタかけていた頃も
当然バレンタインなんかがやってくる
玉石入り混じるそいつを
かくし持っているのも怪しまれるから
安全なチョコは
リビングに無造作においておく
....
雲のような
綿毛の布団
シャボン玉 フワリ フワリ
風がソヨソヨ
癒しの空間
痺れる
全てを忘れ
涙がホロリ
耐える
祈る
願う
活かす
内から歩いた昌平橋は
橋の欄干鉄骨造
頑固に昭和を語っているが
通る者皆急ぎ足
君に会いたい訳でなく
季節外れの花粉症
マスクの中から見る川面
鯉が悠々縄張り確認
外から歩いた ....
タンスの引き出しを開ける
中には冷たい水族館がある
死んだミズクラゲが二匹、三匹浮いている
私は係員ではないけれど
係員であるかのように網ですくい上げる
これをどうしようか思っていると ....
バレンタインだから
することがなかったから
チョコレイトケーキを作ってみた
正直もうチョコは食べたくない
昨日からチョコしか食べてない気がする
食べても食べても減らない
友チョコって何 ....
潜るのが楽な海を教えてやるよ
船乗り達に教えられたのは 夢の海
暖かく
どれだけ潜っても 苦しくならない
夢の海に潜ったままの少年たち
陸へのあがりかたを忘れたから
友達の背中に詩 ....
うまいヘタでいうと
生きるのが
ヘタなほうが 正解だ
大失敗なら 大成功だ
うまい生き方すると
最後にリセットされて
振り出しに戻るようになっている
うまいヘタでいうと
生きる ....
星が散らばっている
日中の空虚な明るさが
夜空の星々に統治されている
瓦礫いがい見当たらなかった
それでも人間たちの立てる煙りが
そこかしこからすうっと上がっている
....
その手を離さないで
今の僕は放たれて
たちまち空に
吸い込まれてゆく風船で
空の奥のそのまた奥
何もない空間を漂って
あなたの知らない街に
あなたの知らない姿で
降りて ....
思考の中の四次元空間
風と雨の中に
滲んだ映像の竜が
思考の中心から紡ぎ出される。
雲間に光る胴体は
蛇のようにくねり青色で
雨に塗れた鱗は
鈍い光を一枚一枚が放ち
珠玉を掴む前足 ....
「花火」
行列を作って
並んだあの時
僕と君は
話をしながら
とろとろと進む列の
後をついていった。
僕は君に相槌を打ちながら
とろとろと進む速度に
正直イライラしていて
....
失敗したことのひとつひとつに
ラップをかけて冷蔵庫にいれる
だって 乾いてしまうから
何度言わせればわかるのって言われるから
言われるたびに筆箱にいれる
だって忘れっぽいから
怒ら ....
ちいさな孤独に
ぼくのこえ、届いていますか
木琴ほどのため息に
ぼくのおおげさ、届いていますか
喜怒哀楽のない宇宙に
きみが見えなくなる魔法、ありますか
ふゆの ....
{引用=
海をぬけると…
ここは、違う国
この世界に一つだけ、二人だけの
バレンタイン・デー
今年はどうしますか、
きみの気持ちは かわっていませんか、
それならば、飛び切りの
....
もうすぐ
何も書けなくなるかもしれない
春の暁を迎えることもなく
散っていく
桜の木の下で眠る
モンシロチョウの卵のように
冬に埋もれて
全てを白灰に戻し
あなたのことを忘れ
{ルビ ....
うわきしました浮気しました
だからなんどもわかれましただから何度も別れました
なんども何度も
うわきしました浮気しました
げいのうじんでもあるまいし芸能人でもあるまいし
こいなどしなくても恋 ....
世界中の積木が音もなく崩れ始めた頃
特急列車の白い筐体が最後の醗酵を終えた頃
口笛を吹いていた唇がふと偽物の嘘を呟いた頃
少年から剥がれ落ちた鱗は一匹のアキアカネとなって
ハーモニ ....
制御をうしなって
ピンクの火しぶきをあげながら
つまらないミサイルが
地を這うようにかけていった
ひとはなにを受け入れ
なにを憎めばよいのか
感情はじぶんのなか ....
あなたは私のことを想うというけれど
私は 私だけを想ってたいの
あなたが私を想わなくなったら きっと
さみしいに違いないけど
私は生きれるの
ずっとひとりでいたいから
だれかに寄りか ....
頬を耳をそようつのは
春の匂いのする
つめたく湿っけた風だった
ここの空から
あそこの空まで
なんの喜怒哀楽もないようだった
遠い灰色のビル
蛍光灯があか ....
{引用=
春を待つ少女の さくら色の唇
それは いとおしく やさしげなもの
懸命ではあるが 滅茶苦茶な その色香を愛しては
氾濫する 崩壊する 享楽の轟きを聞くのは
彼らではない 彼女たち自 ....
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