すべてのおすすめ
女の子はませていた
ぼくたちは芸者の置屋の前に住んでいた
ある日その置屋の娘が来て 大人のしていることやろうよ
とぼくたちを誘った だいたいは見当は ....
Brilliantな彼女
動物園の豹のような 茶髪のおちゃめ
50?のバイクでこけた擦り傷
それでも彼女が笑えばみんなも笑う
彼女は職場のアイドルなのだ ....
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
雨雲の上は晴天だ
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
いま世界のどこに雨雲はあるのだ
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨 ....
剃刀で切り裂いたような
三日月が女子大校舎の上にでていた
疾うに絶滅した狼でも泣きそうな室温18度の秋桜
女が欲しい 女の肌が恋しい
なぜ女なのか なぜ街なの ....
誰かが誰かを思っている
誰かが誰かを思っている
という幻想を持って
生きてる
誰かはいつも誰かであって
誰かが会いにや ....
きょうはぼくの誕生日
62歳になった 年齢はワープする
きのうまで27歳 パリのカルチェラタンを歩いていたのに
きょう ぼくのスニーカーは田舎道の ....
艸がなびく
馬がいななく
大学祭は多摩キャンパスの曇り空
お汁粉が食べたくて 小遣いもらって
スニーカーでいってきた
スニーカー・ブルース ....
駅前にはエロ映画の宣伝ポスターが色あせていた
河童ぶちには
河童が流れ
水草がゆれている
東北新幹線を遠くはなれ
河童ぶちには
陽がさしている
木 ....
37.6度の微熱があって
ぼくは食虫植物にやられたようだ
巧妙な手口で誘い込まれ
まんまとぼくは捕食された
もう二日もほったらかしだが
そのうち ....
深層
少年が詩を書いている
ピカデリーサーカスのストリップ小屋で
メモにボールペンで
少年はだれにも詩を読ませない
詩を書くことは脱ぐことだ といった詩人 ....
部屋にばかり詰めていたので
気分転換にちいさな125cc のバイクに乗ってきた
新興郊外都市 背高のっぽのビルが立ち上り
丘の上を占めていた 大きなマンションと
....
うっそうとした森の中では
樹齢何百年という倒木が横たわっている
かすかなひかりの帯を浴びて
そこにはみどりの新芽が生えている
根をしっかりと下ろして
樹 ....
ももとあそんできた
ももはねるところだった
ぼくがてをだすとももははをむいてかみついてきた
もものあたまをなでた
りょうてでぎゅっとなでつけた
も ....
あしたシャガール展を見に行く,夢美術館。恋人たちの祭典、かぎりなくそらを飛んでエ
ーテルのなかを自在にテレポテーションする指輪。宙に浮く感覚とはどんものだろう。不幸にしてぼくはあまりシャ ....
仔犬の
ももちゃんがいない
(たんぽぽの綿毛のような
蟷螂のように
さみしかった
*
仔犬の
ももちゃんが ....
葛飾北斎
の
雨にうたれて
(今年の秋桜は美しかった
豪雨の
中を
歩いてきた
江戸時代にはまだ
ニホン狼はいたとおもうが
獣の匂い ....
海
は
あったが
水
は
なかった
隕石
が
宇宙
から
運んできてくれた
水
がなければ
花も
....
もも
トイ・プードル
ちいさなわんちゃん
かわいい舌で
ぼくをなめ
匂いをかいだ
美貌の顔だち
ぜんしん茶髪の
女の子
あかい首輪
ふさ ....
杏のさがは悲しい地下鉄
もぐらのように
地底に潜っておはようをする
何層にもエスカレーターを
乗りついで地獄篇*のアクリルにあう
蜘蛛の巣のようにはりめぐらされ ....
飛んでいる
飛んでいる
はげしいビートだ
もう世界もおわりだから
走ってゆくしかないのだ
酸性雨が ....
夏雲のひろがる街よ燃えあがる道路に赤き百日紅の散る
黙々と入道雲の空にたちのうぜんかずらの橙さえる
ここからは道の跡絶えて砂の海絶望までの足跡長し
....
サキは笑った
蛸がパソコンを操り始めたからだ
赤くなって蛸はワードをうちはじめたのだ
蛸はなにが書きたいのだろ ....
ペンキ職人
天野茂典
青いペンキ
台詞のない声
遠くからやってくる海
炎の青空
どこにも出てゆかない砂
ぼくの病棟が乾燥している
シマリスとあそんでいる
ナキ ....
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