ぬけるような青空の下で
天野茂典

   



   女の子はませていた
   ぼくたちは芸者の置屋の前に住んでいた
   ある日その置屋の娘が来て 大人のしていることやろうよ
   とぼくたちを誘った だいたいは見当はついたが
   おもしろそうでついていった 山のほうへ歩いていった
   山へつくと 適当な広さの場所を探した
   置屋の娘の言うことは ここでSEXをするということだった
   ぼくもうすうす感じてはいたが本当にするとは思わなかった
   彼女が中学一年で ぼくが小学校4年生だった
   いわゆる青姦である ぼくは大人がどうするるのかも分からず
   困っていると女の子がアドバイスしてくれた
   大人がすることをまねて(教えてもらって
   何とかできたが 山道を歩いてくる人の音を聞くと
   すばやく隠れた 自分たちがやっていることが悪いことだと
   そのとき思った 小学生でも立つのだ
   挿入出来るのだ でもなんだか山を汚しちゃったようだった
   ぼくの初めての経験である
  

   いまその少女の行方はわからない
   分かろうともしない にがい味がするからだ


   ぼくの住んでた家はいまファッション・ヘルスの館になってる



           2004・11・26


未詩・独白 ぬけるような青空の下で Copyright 天野茂典 2004-11-26 06:18:23
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