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とほうもない
とほうもない時が流れ
あの時の笑い
あの時の悲しみ
全てが流れ
としてまた
とほうもない時を迎える
世界の始まりを人々は渇望する
....
ぼくとつ
一人のぼくとつを見た
五十手前のぼくとつは
頭を低く低く下げ
ただ芸を身に付けようと
足掻いておられたもくもくと
「芸を極めるか
家族を愛するか ....
しあわせ色に塗ろうとしたら
青い染料にどぼんとつけてしまって
一面が真っ青だ!
空に透かしてもやっぱり青い
太陽透かしてもやっぱり青い
マントにして空を飛ぼう
もう青はぼくの味 ....
酒に酔うて
人に酔うて
乱雑な物言いをして
おれはこんな所へ居る者では無い
もっと高い所へ居る人間だ
そんな事を宣って
あらケンさんその通りだわよ
あなたは私か ....
まことしやかに伝わる嘘を
信じてただただ突き進んでた
貴方の背中を私は見てた
貴方の涙は見えなかったわ
私は貴方を失って
ぽつねんと一人立ちすくんでた
叫んでは獣に気づかれ ....
己かわいさに泣くよりも
口を結んで仕事しな
そおすりゃ
田舎の母さまに
粋な便りも書けるだろうし
まんまるお月様登る国で
ぶくぶく溺れる事もなし
貴方十五の ....