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さよならの野生
ナイフのエッジできりきりと裂いていく
さよならの野生
悲しみを等価性のある液体に移して
さよならの野生
夜の星の硬いまたたきをかぞえて
さよならの野生
今カイエ・ソヴァー ....
最後から二番目
不完全の未完了
未完了の不完全
終わらないことの始まり

終わることの予感
消えるものの先走る予兆
前もって失われた最後
失われたことの已然形

楽しい思い出のコー ....
恋人よ 悲しい冬の朝のにおいを
結び合わせて僕たちは
僕たちを手ひどく扱った
このちっぽけな町を出てゆくのだ

機械油のにおいだとか
缶詰工場の工員のつなぎだとか
狭い路地や貧乏そうな子 ....
スノビスムの撃鉄を起こし
シャルル・ド・ゴールに降り立った
着陸までは青空だった
雲の上だから当然だ

愛やその他の悪意を捨てて
身一つで旅に出るならば
そのような悪意から逃れられず
 ....
ぺったんこのくつで
そぞろ歩き探す秋
秋はもう冬になっていて
柿の実が映える空が遠い水色

引き裂かれてトーン耳がつんとして
音を聞かなくなった私は今も
色彩と香りに教えられて
こんな ....
散ル散ル朽チル

September, high tide 気がつけば
波高き9月になって風の音が憂鬱を
足元の砂に埋めて 耳元でいつまでも
鳴り続けていた千のアリアをそっと
水に溶いて空 ....
口に出して言うてみて

もしテレビついてたら消してな
家族がおったら ちょっとはなれて
一人ぼっちやったら ちょうどええわ

「生まれ変われるなら
もっと一生懸命生きんのに」

言う ....
バラード

やさしくされるのになれてないから
やわらかいものごしでこころにふれる
きみのこえにいやされどすなおになれず
いつからかまぶしげなえがおにこがれ

さんざんかなしいことばによい ....
戻れるのだろうか 
土を踏みしめて歩く
背の低い草に
皮膚を破られながら裸で
今にも雨が降りそうな
空を眺めている

戻れるのだろうか
世界は見知った世界に
少しも似ていない
埃っ ....
パチパチと散る
砕け散る
線香花火
それよりも
音無く夜に
消えていく
無音の夜に
消えていく
悲しい人の
戯言と
可愛い人の
独り言

パチパチ空は
水溜り
水音高く
 ....
猫なで声で獣
あわてて走り出すうてな
月読みで野原
さざめく葉ずれの音

清浄と月
見境なく神話
地面が繋がる限り
物語は途切れず

細かな螺旋行
君の耳元まで
石ころを蹴りな ....
……とある蛙さんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
逃避せず- 瀬崎 虎 ...自由詩510-1-8
The_penultimate- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-12-29
_このちっぽけな町を出てゆくのだ- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-23
この街を好きにはならないと- 瀬崎 虎 ...自由詩509-11-8
女だってそう- 瀬崎 虎 ...自由詩109-11-7
散ル散ル朽チル- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-29
口に出して言うてみて- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-16
バラード- 瀬崎 虎 ...自由詩3*09-8-14
今はただ水が飲みたい- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-8-11
パチパチ- 瀬崎 虎 ...自由詩309-7-26
NKND- 瀬崎 虎 ...自由詩109-7-22

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