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みぞれ ゆき はれ みぞれ ゆき
ねえ
殺して よ
きっと気持ち良くて
笑ってしまう
わ
ひらり ひら り
には
まだ早く
濃色花蕾累々と
香り温くも木洩れ日なく
....
薄日
午前と午後のはざま
直径8mmの無数の穴から私は
偽物かもしれない平穏を覗き見ている
こんど メールを送ります
そういっていなくなってしまった人たちや
畳に敷かれた二枚のお布団のこと ....
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし
....
朝まだき
西へ急ぐ下弦の月をくぐりぬけ
君のふるさとはあちらにあるんだよ と 飛行機が教えてくれる
冷たい水は無言で涙を隠してくれた
優しいひかり やがてみちみちて ひろがる