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誰の記憶の残暑に
響く蝉時雨か
夾竹桃は紅く照り映え押し黙る
正午の陽炎――
誰の耳に聞こえてきたのか
その遠い声は
雲が湧く
わたしの知る あるいは知らない存在の
残暑の ....
色硝子のようにあざやかに
此の世へと迸りつづける君の生
でありながら同時に
{ルビ果敢=はか}なく無へと消え入りつづける君の生
誰よりも
あやうくきわどく揺らめきつづける ....
窓の遠くでコスモスが揺れざわめいている
君はそこへ行きたいと云う
行くがいい 君になら似合うだろう
あの優しい色あいも それを揺らす風も
すべてを照らす初秋のあかるい陽射しも
僕はこ ....
雨のむこうから
無造作に青空
緑のつややかな木立の陰から
ほら 少年たちが
幾重にも幾重にも生まれてくるよ
君の髪を肩をすべるように
きらきら きらきら
光たちが降りこぼれるよ
逃 ....
世界の尖端に
詩人のようなものが引掛かっている
重いカーテンをどんなに引いても
夜の窓から三日月がはみ出してくる
夢の過剰摂取の副作用が
紫色に垂れ込めてくる
中空には透明な旗が翻る
誰 ....
……とある蛙さんの塔野夏子さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
残暑景
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塔野夏子
自由詩
6*
14-8-17
少年刻
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塔野夏子
自由詩
10*
13-6-25
COSMOS
-
塔野夏子
自由詩
5*
09-9-29
真夏がはじまる
-
塔野夏子
自由詩
6*
09-7-27
透明な旗
-
塔野夏子
自由詩
8*
09-7-17
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