すべてのおすすめ
煩わしい程に儚すぎて


熱を帯びた
ひと夏の境界を越える




ひと握りの世界と
断片と化した意識の中の


朦朧とする扇風機の陰で
雷雲が産まれた







日の暮れた、少し後
光 ....
狭い空
それでも見上げて

厚い雲
それでも見上げて

僕には未来があります
{引用=憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日


ぽっかり空いた胸ポケットに立葵を活ける、華曜日


眠れる森に訪れたファーブルたちの欠伸、睡曜日


静かなく ....
もういない 親がもとめる 理想の姿
いつまでも 欲ばりばかりじゃ 現実は
適わぬ夢で 満ち溢れ
右往左往の 紫陽花の雨
知ってか知らずか 色あいが 
性別越えての まだら模様 

もういない 幼き日々 ....
大人になって


触れないものが増えました
変質

劣化

腐敗。


没落

退廃

形骸化。


解脱

虚無

歪曲性。


無常

残留

ノスタルジック。


そしてひとは
忘れさってゆく。

晒されて。
よるにふあんがとかされている
椅子のかげ カーテンのうら 天井のすみ 流し台のした クロークの扉 絨毯の毛のなか
ふあんが少しずつ まんべんなく とかされている
しめった寝息 ざらついた黒 空っぽの皿 ....
他人の顔の
僕を真似して
語り合うのは
いつものことだ

明日に転がる
数字次第で
どこに進むか
任せてみるさ

空に両手を
広げてみても
雲にこぼれた
夕日みたいだ
藤の花ぶさが

紫の光を垂らしている

ささない蜂が

黒い尻を浮かせている


遠目に見ていた

奇跡のような幸福に

実は包まれていることを知ったのは

こんな日のことだ


藤の花ぶさが

紫の ....
回線は切らずに
口を閉じた

私信は返さずに
目を瞑った

耳にはイヤホンを
捻じ込んであるから
君の声は椎名林檎だ

鼻は塞ぎようがないから
自分の愛しい臭いを
嗅ぎ過ぎて吐いた

誤解を解こうと ....
コンクリートの谷底に
ぼんやり突っ立って
たくさんの季節と人を
やり過ごしてきたオマエの
歌を聞いた者はいないはずだ
それでもオマエは
歌い続けているらしい

コンクリートの谷底に
ぼんやり突っ立っ ....
そらのかわに
さかなが泳いで


さくら色のねこが


まえあしを伸ばす





ゆるゆると
はるは


僕の街にもやって来て




雲間のあおに流れていた
モノを言わせたければ
いろんなモノを
見たほうがいい

綺麗じゃないモノや
馬鹿げたモノを
もっと食べさせてやれば

君の可愛い節穴だって
とてもお喋りな
武器になるかもしれない
使うあてのないまま
手ごろな箱がたまっていく
何かを入れるのによさそうなので
いつも捨てずにとっておくのだが
その何かは見つからず
いつか箱のこと自体忘れてしまう

それでも実体あるもの ....
唄われなかった歌があり
語られなかった愛がある
繋がれなかった情があり
結ばれなかった花がある

それでも
呼ばれなかった名前はないだろ
そうだと言って
笑ってくれよ
君はいつか僕に会えるだろう

人は意外とかんたんに
見知らぬ遠い場所までいくことができるから

僕も毎日、想っていた

父さん母さんに連れられて
テニアンやサイパンにまで
砂糖黍畑を ....
あおい蕾が
春の嵐にぽきん、と折れて
公園のくずかごに捨てられている



花の命のありかがわからなくて
こわごわ抱いて家に帰る



光に翳すと
やわらぎながら
ほどけてゆく部屋



輪郭をも ....
惰性モノクローム
白黒なんて時代遅れだろ?


教室なんて飛び出してしまえよ
革靴なんか脱ぎ捨ててしまえよ


空に手を突き出せ
そして、塗りたくれ

指が絡まるくらいに
そうだ、塗りたくれ

掻 ....
150多面体の黒い水晶体の内部で鋭角的に飛び跳ねている
鼓動の輝きの虹色を錯乱とは呼びたくない
電気仕掛けの精巧な弓と電子制御の精密な槍を携えて
現代の現在 
再発掘された土着的神経伝達組織の ....
{引用=銀色の月を砕いた細雪
虚飾の街にも、しんしんと
上野発カシオペアはふるさとゆき
すれちがう旅人のなつかしいアクセント


耳の奥では遠い遠い子守唄
かあさんの声、 ....
俺ってこんな感じだ

牛に乗って
花のついた帽子をかぶって

顔だけ影を差し入れて

崖したの小道を牧歌的にゆく
そらは青いのか、曇りなのか

緑はまるで六月の闇のようで

今だによちよちやっているん ....
ひかりとかげ
ひかりとか げ
ひかりと かげ
ひかれ 私は蜥蜴

ひかれ げげげ
ひかれ かげで
銀色の緑が 芽吹く  

しろい陶器のような世界
真綿にくるまれて ....
海で、逢いましょう

オカリナ石を
見つけましょう

もう冬の、
灰色の海では
ないでしょう

子供は海へと
駆けて行くのでしょうか

猫は波に
怯えるのでしょうか

海 ....
あなたとふたたび会えてうれしい

鼻先をあなたのももにうずめると
しあわせのゆりの匂いがして
こころがころころと弾むんだよ



あなたとふたたび会えてうれしい

アメージング グレイス
改心は ....
{引用=浴槽に額を沈める。




水深650mmで
月へと遡上する魚の群れは
尾びれに三日月を宿して
銀の腹は空っぽのまま

ドライアイの魚達が
す ....
「出てきてくれないと、さよならが言えません」なんて
君がいつもの優しい声で言うから
余計にここに閉じ籠ってしまいたくなった

「寒いでしょう、さあ」

ねえ、君はいつだって正しい

寒いよ
すごく ....
乗車率180%だとアナウンスがあった

指定がとれずに仕方なくホームに立っていた

ぼくたちはそういう刑に服する囚人だった

宇宙のどこかで

ぼくたちの身口意の業は計算され

いまここに集められてい ....
余白は余白のまま
残しといてくれたらいいのに

ちゃんと感じとるのに


余白を埋めようとするなんて






信頼してくれてないってことよ


実家に帰ると
母は今の母で
わたしが思っているお母さんとは違う
いろいろあったもんね
川の形だって水の流れで変わるんだもんね

でもわたしの頭のなかのお母さんはやっぱりいつも不幸で
あた ....
かつて心を置き去りにした土地で
足元を掬われないように前へ、前へ

敷き詰められた岩の隙間で浮かんでいるのは
汚れた発泡スチロールの欠片ばかり
忘れられたオモチャの残骸は
ひきつった笑顔を崩さないよう ....
瑠王さんの携帯写真+詩おすすめリスト(57)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あめの来る頃- オリーヴ携帯写真+ ...510-7-25
螺旋階段- 瑠音携帯写真+ ...110-7-12
七曜日_(即興七行詩)- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...30*10-7-5
まとうもの- yoyo携帯写真+ ...410-7-1
雨上がりノスタルヂック- 瑠音携帯写真+ ...410-6-28
朽ちゆくもの- 風音携帯写真+ ...410-6-3
輪郭- はるな携帯写真+ ...210-5-27
明日に転がる- 宣隆携帯写真+ ...210-5-22
藤の花ぶさ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1410-5-5
ひとり- nonya携帯写真+ ...8*10-5-4
歌う男- nonya携帯写真+ ...7*10-5-2
はるに染む- オリーヴ携帯写真+ ...710-4-18
- nonya携帯写真+ ...5*10-4-16
- メチター ...携帯写真+ ...6*10-4-14
- はるな携帯写真+ ...510-4-13
君の隣に海がある- 楽恵携帯写真+ ...14*10-4-12
- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...29+*10-4-9
惰性モノクローム- 青井とり携帯写真+ ...210-3-29
ゲットー_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...6*10-3-17
Sonnet_菜の花- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...23*10-1-27
俺って- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-1-23
ひかりとかげ- るるりら携帯写真+ ...10*10-1-20
海で- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...7*10-1-19
Maria- 笠原 ち ...携帯写真+ ...910-1-16
感覚- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...10*10-1-14
かくれんぼ- 瑠音携帯写真+ ...510-1-4
世紀の発見- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-1-4
余白_を- 笠原 ち ...携帯写真+ ...609-12-30
未だうまれぬわたしのこども- 笠原 ち ...携帯写真+ ...909-12-2
防波堤の風- 中原 那 ...携帯写真+ ...12*09-12-1

Home 次へ
1 2