すべてのおすすめ
麗しい時間が
高速のように
過ぎ去るのは
なぜだろう

新雪を踏む
この一時の喜びも
同じ気持ちなのだろうか

淡い月夜の匂いも
沸騰したての湯気も
机上での思わぬ発想力も

 ....
この思い出せないものは
おぼろに揺れて
この肌と共に老いていく

老いた幹に
傷が付くと言う事も
その痛みも遠のいて

一見の新芽を褒めては
少し背伸びする若造を
少し微笑みな ....
海がしょっぱいのは
泣き虫が残した
名残りかもしれません
当て付けかもしれません

海が青いのは
まだ幼くして
生まれ変わったものかもしれません
澄みきった空に
負けたくなかったのか ....
華奢な小枝が
今は居ない
おばあちゃんの
背中に見える

身を反らす
一張の弓に似せて

しなやかであるが
少し触れれば
脆く砕けてしまいそうだ

それなのに
見目良く
誰 ....
黙っておこう 余計な事は
黙っておこう 隠し事は

黙っておこう 世を渡るには
黙っておこう 面倒な事は

大事な鍵は手の届かぬ土の中
根に絡まる土の中

正直者は苦労する
取って ....
これから起きる人も
これから眠る人も
いつもの朝だ

やかましいアラームも
ガラガラ声の鶏も
イビキをかくオジサンも
この世に存在している賑わいも
いつもの朝だ

全速力で
朝が ....
何かが叶うことを
素朴に夢見て
人間は生きている
   一日一日を

地味に踏みしめてね

たった二百年も
生きれない人間なんて
太陽からみたら
それは ちっぽけだ

なんてね ....
明日は 今日よりも軽やかに
    と我々は{ルビ希=のぞ}んで
今日は 昨日よりは{ルビ厳=おごそ}かに
    と我々は慎む

平穏になればなるほど
勝手にもがいて 考えこんで 苦しが ....
{ルビ汚=けが}れに{ルビ雪=そそ}ぐ
{ルビ咎=とが}に{ルビ雪=そそ}ぐ

{ルビ汚=けが}れは溶けて
{ルビ咎=とが}は溶けて
{ルビ垢=あか}は溶けて
一緒に溶けて

愛を注ぐ ....
三原色が肩を組む
交わり一つになったスクラムが
停滞した気持ちを動かす

真っ赤な嘘を
交わり一つの色が
忘却してくれる

フラットにしてくれる季節が
私達に接近してくる
春だ
 ....
何かが{ルビ蠢=うごめ}くのを背中で感じた
後ろを振り返れば
モゾモゾと動きまわる

何一つ微動だにしない筈の
心の虫は笑いながら蠢く

痒さは手では届かず
イライラで集中できない
 ....
あの日以来
飛ぶことが怖かった
離してくれないと
地上のせいに僕等はしていた

黄昏てばかりの僕等を
ずっと見つめていた夕陽が
かわりに沈んで

会うたびに膝を突き合わせて
会うた ....
遙かぶりだった信濃路
そこはペダルが都会よりも
緩やかに漕げる

遠慮してくれる
夏の日差しが
あなたの気配りよりも優しかった

裏庭の沼に急ぐ鴨の親子は
人間との僅かながらの境界 ....
壮佑さんのsubaru★さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
位相- subaru★自由詩15*13-12-31
長寿- subaru★自由詩14*13-12-17
海の痕跡- subaru★自由詩10*13-12-15
小枝- subaru★自由詩18*13-12-11
黙っておこう- subaru★自由詩11*13-12-10
- subaru★自由詩11*12-3-22
淡い- subaru★自由詩21*12-3-12
明日- subaru★自由詩20*12-2-19
雪ぐ- subaru★自由詩11*12-2-16
- subaru★自由詩8*12-2-15
心の虫- subaru★自由詩20*12-2-10
夕鶴- subaru★自由詩17*12-1-28
ゆるやかだった夏- subaru★自由詩15*11-12-25

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する