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ところどころ淀んでいる、日々のあわいに
用意された長椅子に座ると、
世界が淘汰されていく
眼前には池があり、蓮が眠っている


見たことのない男が隣に座り、
見たことのない水母の話を続け ....
{引用=

 空がひとつ、短く呼吸をして、タクトが振られる。
 と同時に、ティンパニが鳴りひびき、世界が崩れ落ちていく。無声映画のそれのように、 立ちつくすわたしの背中に、スローモーションで再生 ....

水溶性の喧騒に混じり入る
マーブル状の
夜の鳴き声

脈が終わって、それでもなお
時は余る




疎林のまばらを
記憶で埋める
蔓はどこまでも
遠く伸び

驟雨 ....
列車に揺られるあいだに、季節がかわっていく
時間がすべてを解決するって、
あの日誰かに教えたのは、わたしだった
窓からずっと離れた場所に、夏緑樹林が広がっている



重なりには、かなら ....
昨夜、遺伝子と数回にわたって交合したけれど
最後まで、ぼくが触れたのは
ぼく自身の器官だけであったので、
結局のところ どんな言葉でも形容できない



感性や知性を、すべて破壊したい
 ....
フリーズ、
見たことのない、遠い地で
顔のない男がつぶやいて 直後に 
先端が、わたしの中心を穿つ


貫かれた体内へと
ぬるい、分泌物の侵蝕が始まるのを
指折りかぞえるあいだ、ずっと ....
昨日が、夜の中で解体されていく



肉体だけを、濡れた風がばらばらにして
過ぎ去り、それでもまだ鼓動は 宿る



わたしが必要としているものは
わたしの内部の、底辺にあって
 ....
壮佑さんの望月 ゆきさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
混沌- 望月 ゆ ...自由詩6*12-6-30
ウブゴヱ- 望月 ゆ ...自由詩11+*12-1-9
輪廻する、夏- 望月 ゆ ...自由詩12*09-4-3
未完の、ソネット_「車窓」- 望月 ゆ ...自由詩8*09-3-16
未完の、ソネット_「残響」- 望月 ゆ ...自由詩20*09-3-14
未完の、ソネット_「落下」- 望月 ゆ ...自由詩8*09-3-13
リ/バース- 望月 ゆ ...自由詩31*09-2-25

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