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真っ白い雪
降りたてのやわらかい絨毯
靴の底
磨り減るほど磨いても
素足になっても
足を入れれば汚れてしまう
あれは幼い日
唇を舌でなぞっては
はみ出した
北風に吹かれて
鼻の ....
筆を忘れて眠った
三ヶ月間はあっというまに過ぎ去って
蜜の味は蒸発した
ゆくらゆくよ
ふわりふわる
さらさらとまるく
なにぬねのの
おとなしい春に
今日は鶏 ....
青空から真っ白い
雪が落ちてくる
所在なきものたちが
幸福を連れて
地上にやってきた
見えないところで定着
成長する細胞のはじまり
子宮でお遊戯会が催される
喘ぎ声 ....
一
退屈と虚無が蓄積された日々
人生という大それた響きが
重くのしかかるから
あたしはかしいでいく
日々が圧縮されて
密度を濃くして体積を狭めていく
その重みは保っ ....