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石ころひとつ置いてきた
あなたの庭に

あなたがいないあいだに
そっと

昨日もひとつ置いてきた

一昨日もひとつ置いてきた

その前の日も置いてきた

どこにでもある ....
霧が低く立ち込めている

地平に連なる街並みの輪郭線を
淡い紫が滲ませるように覆っている
その帯状の霧のすぐ上に
なだめるように添うように
葡萄鼠の月が出ている

こころも身体 ....
ピアノ弾くあなたの指を
私はじっと見つめている

ときに優しくときに激しく
流れるように囁くように
指は{ルビ水面=みなも}を
夜の水面をはじいて動く

私のためにだけ{ルビ一夜中 ....
壮佑さんのルナクさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
石ころ- ルナク自由詩1012-7-27
葡萄鼠の月- ルナク自由詩212-7-26
小夜曲- ルナク自由詩612-7-26

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