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指輪の輪の中に星を見た。
指は星をも貫く。
これだけ些細な優美。
されど骨までも、星の強靭な円によって支配されていようとは。
まさか気ままであるはずのこの眼さえ ....
{引用=「愛してる」と言った人を傷つける
私はあなたの母
私はあなたのシスター
あなたの父親
私はあなたの子供
私はあなたの親友
私はあなたの恋人
私はあなたのブラザー
私はあなたと同 ....
きょうもだいちにあいたたくさんのちいさな穴を
うめにいくのだと、ひとびとはかばんをかたてにでかけてゆく
ひとつでも穴がのこされていればふあんで
しかたがないのだと、ひのくれるまで
....
{ルビ東風西指=とうふうさいし}七日間
見えない時間に手を引かれ
終りと始めを繋ぐ日に
白猫、黒猫、青猫は
私を人だと思わない
私の穴は猫達の誰も知らない隠れ{ルビ舎 ....
{引用=故モーリス・ベジャール氏に捧ぐ}
魂が徐々に
輪郭を帯び
しなやかな闇の
波を抜けて
姿をあらわす
共に
時の砂はおち
動脈をめぐる
....
いつもこんな距離だった。
君がまだ少女だった頃も、日の出を見た公園のベンチでも、電車で偶然会った時も。僕らは横に並んで座っていた。
僕らは小さな話を沢山並べて星に投げた。ひとつ話を終え ....
このヴェランダから
もう何日もずっと、雨がくるのを待っている
晴れの日も曇りの日も
安らう日を待っている
このヴェランダから
草原は見えないけれど
たく ....
世界中のつむじが
僕を巻き込んで渦巻いてる
此処から見えるあらゆる朝焼けと夕焼けが
一緒くたになって
僕の瞳に虹を生む
言葉にならない全ての知識が体中を流れる
....
朝はとっくに過ぎてしまった
もう落ちているのか、昇っているのかさえわからない
空への落下
それは終着点のない落下
愛は慎ましくて脆い
また別の愛はあまりに壮大で狂お ....
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