すべてのおすすめ
「 」は暗い
ただ暗い場所
一歩進む毎に
自分が壊れる音がするのに
立ち止まる事も許されず
黒い泥の上を這って より深い闇へ向かう
....
思い出の一瞬と音楽は
空気ごと吸って吐くものだ
それらを肺のフィルターにかけるから
その摩擦で胸は詰まる
連動する 目蓋の裏の幻灯機
スクラップブックに貼られた
走馬灯のフィルムの一部 ....
一瞬、黒を染める閃光
一瞬で死んでしまう火薬たち
目を離すものか
瞬きなんてするものか
君と過ごす最後の二人の時間
涙なんて……
…ううん、やっぱり無理だ
霞んだ花火、震えるほど ....
これ以上この穢れた空気を吸いたくない
もうこれ以上息が出来ない
この世界はまるで変わろうとしない
まるで自転を忘れた地球
この惨劇を見たくない
部屋の電気を消すのと同時に
世界も一 ....
緩やかな月明かりの下
幻聴なのかと疑ってしまう
微かな電灯の震え
君と僕との待ち合わせ
君の姿が月に照らされ
僕の姿は闇に浮かぶ
「今なら、死んでも良いな」
僕 ....
切れかけの電灯
霧が靄となり街を融かして呑み込む光景
真っ直ぐだと思って
実は傾いている電柱
世界が傾いて見える
あの三日月は何故嗤う
階のボタンを押さないと
エ ....
|
神 |
よ
我
を |
許 |
し
給 |
え
┃ ....
飛行機から
世界一広い国の何処かの
一瞬を見下ろす
無限に連なる
モノクロの山嶺
それは眼球から見える世界
耳で見える世界は
ただただ
青い砂漠
機内の ....
涙
神よ
どうか
許し給え
この罪深き
木偶人形
....
昨夜ブランコを聴いた公園に
再び立ち寄ったら
子供たちの笑い声がした
見ると
遊具も砂場もない
公園の中心で
小学生くらいの子が三人
はしゃいでた
青っぽい砂の地面 ....
マスター、恋を一杯
では…少々お待ちを
カクテルを飲んだら
咽せて涙が出て
胸が苦しくなり
心地良くて夜も眠れなかった
今この目で見える世界それは所詮は眼球の中の世界しかしこの世は広いだろう途方もなく出口も無く端も終わりも無い世界だがそれも分からない自分は何も分からない自分とは何か?他人を知る前に見てみたいそんな小さく ....
お世辞、建前、偽り、嘘
知ってる振りと知らない振り
笑顔、笑顔、笑顔、笑顔
気味が悪い、何が楽しい?
薄っぺらい仮面で全部隠して
生きてる人が仮面をしてんのか
はたまた仮面が本人な ....
`..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:........_______,
ポフン……
………………ポフン…
....
ベッドに投下された身体
嘘みたいに
悪くない気分
痙攣する筋肉を
抑えても
感覚が無いのは何故?
(焦点が定まらない、天井が歪む)
今日一日がフラッシュバック
痺れ
....
シタタタタン、シタタタタン
気が付いたら降っていた
白い雨の中に進み
差しかけた傘を放り投げた
もう、どうでも良い
と思って
僕の全ても放り投げてから
浴びた白い雨は
なん ....
硬い音が
塔に響く
一段目と
靴底の音
誰も見ぬ
静寂の中
二歩目を
踏み出す
コォーン
....
美しく澄んだ
限りなく静かな湖
透き通った水は
陽の光を揺らし
底まで見渡せる
風が漣を踊らせて
木の葉が船のように浮かぶが
そこには誰もいない
そこには何もいない
....
この音楽が止まるまでは放っといて
何も考えたくないんだ 今は
悲しいのは嫌だから
寂しいのは嫌だから
何も失いたくないけれど
今はこの音楽に身を浸したいだけ
まるで目隠しさ ....
僕の想いは鏡の一部
鏡の破片
粉々に散った僕の一部
部屋中を埋め尽くす鏡には
紛れもない僕がいる
鏡の地平線の中に
変幻自在の世界が広がる
だから
けれど
鏡は
....
塔
街に
高い塔
塔がある
塔の中に
階段があ
る長い長
い螺旋階
段が塔と
一緒に伸
びていた
....
ここは一体、何処だ?
冷たい
暗い
分からない
不明な場所
僕は一体、何処にある?
僕の場所とは一体何処だ?
人の心は何処にあ ....
いつか空が墜ちる時
地球が融けたようなこの地上で
僕は誰に祈るのだろう
空が迫り来る
黒い黒い裂け目が増える
不自然な黒がウイルスか何かのように巣喰う
空は海の青を映してい ....
回り続ける地球儀
回転する時間軸
今日通った道は
いつも通ってる
変化なんて無い
全てが同じで
瞬きしても変わらない
つまらない
つまらない
面白くなきゃ
生きてる意味 ....
何も分かってないようだ
俺は一体誰なのか
名前くらい知ってるさ
所属も親も年齢も
誕生日だって分かるけど
僕は本当に人間だろうか
人間であって良いのかな
流れ落ちる血は罪の色
罪って何だよ
何の事を言 ....
背後には柱が欲しい
何だか安心できるから
椅子か座れる何かが欲しい
そこで安心出来るから
甘えと不安の欲望の蔓を
伸ばして巻き付け依存する
寄りかかるものが無いと
....
真紅の海が
波立つ水平線
囲まれた世界を
さあ帆船で行こう
探し物は
吐息の魔術
見つけた物は
瞳の地球
手に入れた物は
儚い嘘
ヘイ、マスター
舵取り一杯
グラスは2つ ....
君の瞳から雫が
水滴の音だけが轟く、洞窟の
石筍を生むような澄んだ雫が
空間を裂くように
時を貫くように落ちた
一部は落ちる間に水蒸気となり
一部は冷たい大地に染み渡った
今 ....
僕以外人のいない
この無人島で
僕は一人だ
見えるものは木と海と
空と白い雲
そして広がる砂浜と
影という名の僕
波の音が聞こえるはずが
何故だか聞こえない
風に木は ....
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