090709

真っ暗な
点字図書館で
目が覚めた
真っ暗で何も見えない
見えないから
目が無くなった
触れられないから
指が無くなった
怖くて ....
グラスの中で
水平を保つ
still water
水平であるということは
しかし
地球の曲線の一部でもある
その先の
水平線に沈みこむ間際
昨日と今日の隔たりが
グラスの中で出会いそ ....
死にたい奴は死ねばいい
なんて俺には言えない
俺は死にたくても死ねない
死ぬのが怖いのかって? そりゃそうさ!
自分が死ぬのも人に死なれるのも怖いさ
人の命は核兵器みたいなものだ  ....
どうやら苦手なものに好かれてしまうらしい

人前で話すのはいつまでたっても苦手なままなのに
旧友の結婚式でスピーチを頼まれてみたり
不得手解消と中途半端な意気込みで卒業した英文科の呪いなのか
 ....
草いきれと湿った地面の匂いがする
(夏だ)

こっそり張られた蜘蛛の巣を
黙って許すことにした
いのち、を
思ったわけではないのだが
今日はこの国や
内包する宇宙にも
とりわけ関心が ....
世の中で一番暗いときはいつですかという質問の答は
夜明け前
だそうです。



レディース&ジェントルマン

この闇の意味を問いただし
まぶたを何回も何百回も何千回もまばたきしな ....
電車の中で引きこもりたい
終点のない電車の中で
世界の車窓から世界を永遠に見送りながら
眠くなったら好きに寝て 寝過ごして
車掌に起こされることもなく 親切な客に起こされることもなく
旅を続 ....
{ルビ若布=わかめ}の{ルビ疎=まば}らに干し上がる 
六月の浜辺を振り返れば 
今迄歩いて来た僕の 
たどたどしい足跡が 
霞がかった岬の方まで 
延々と続いていた 

あの岬の幻は  ....
[女子高生]と云う
必然的なブランドを持っている わたしは

勉強 部活 テスト 友達

いろんなオマケに追われながら

毎日を貪るように 喰らい
生きているような気がする

虚 ....
               090702




高真空を保つため
綺麗なガラスを探してる
トタン屋根の鉄を材料に
製造中の万能管ソラ
空の守りに使うんだ
ガラスのコップは溜 ....
父が亡くなっても泣かなかったくせして
MJの死にはわんわんと泣いた

そんなものだよね

近くて遠い悲しみと
遠くても近くに感じられる悲しみ

人生のアルバムから今まで生きてきた記録が ....
砂漠の砂の来歴を誰も知らない
かつて花だったかもしれない砂
かつて森だったかもしれない砂
あなたは知らない
何も知らない
あなたの舞に
砂漠が潜んでいることを
そうしてあなたは激しく舞い ....
傘はどうしたの?
由紀さんに言われはじめて気づいた

昨日買ったばかりの雨傘
ガーリーとは思いつつも華やかなレースに一目惚れしたんだよね

教室に置き忘れたのじゃ無いだけは確かなんだけど
 ....
蒼と紅が溶け合う黄昏

澱んだため池と 汚れたアスファルトを割く
目に痛いくらいの白いレールに

咲いていた

薄黒い緑手を緩やかに伸ばして

《寂しいんだ》

絡みつく

そっと触れれば
震えるよう ....
「人生」だなんて
そんなたいそうな物語はわたしにはありません
ただ 生きるのをやめたいと思ったときに
どんな死に方がいいかと言うと選択肢がいくつもあって
どんな服装で死にたいかと言うと ....
いやもーモリマサちゃんてば全開でローダウンモードで白目の現実が
スロースピードで少しずつ贅沢にすぎてくから
どちらかといえば最後までできる時間のかぎりせいぜい生きたいとか
布団の中や液晶画 ....
ペチッと足下がなって気付く
つぶれたキャラメルポップコーンの一粒
金曜の夜に輝きだした女の子たち
指先がおよぎはじめ
どこかへいきたくなる
移動の風景
常磐自動車道
映画館が崩れ落ちてい ....
お前の東京に連れていってくれ
俺の東京とは明らかに違うはずだ
お前が東北出身なのか九州出身なのか知らないが
地方で生まれ育った人間が一人で出てきた東京が
どんなものなのか味わいたい
俺は東京 ....
そして扉の向こう側になにかがあふれている
閉じていた扉をあけるとそこには透明な顔ばかりがあっちやこっちを向いている
みんなばらばらにどこかにいこうとして
ただ浮かんでいるだけ
あたしもおなじよ ....
季節のしるしを見つけたくて
うろうろと瞳を泳がせ歩いていたら
夢とうつつの小さなすき間に
足をとられて転んでしまった

うつぶせで顔を伏せたまま
両手をありったけ広げてみる
土の匂いが身 ....
熱い生成りのロウで封をした
真っ黒の布をかけて見えなくして
夜みたいな部屋に投げ捨てていた
そんな忘れかけていたものが

ふとした、はずみで
なが、れる。

止める事なんて出来るはずも ....
苦しいのか
悲しいのか
悔しいのか
嬉しいのか
いや全部だ
この涙は
今まで流した涙のなかでも最高級の涙
流すのも拭くのももったいない
ケースに入れて保管しておきたい涙
あの人には絶 ....
風景描写。

足首ほどの深さの川には
この時期多くの人が集う
或る子どもは魚を追いかけ
或る男女は飛び石を渡り
或る老人は側で居眠りをする

風景描写。

一両編成の青い電車は
 ....
電話のあなたの声がしゅるしゅるとしぼんでゆく
タイムリミットは15分

「ウルトラマンのカラータイマーみたいね」

3分の5倍あると思っても
沈んでいくあなたを掬いあげられないまま
電話 ....
目覚めのひと呼吸が
かなしかった日は
ふい、と
砂漠に連れて行かれるようだ


そこは盛り上がった砂地/育ちかけたトマト/の/墓標が整列/黄色い花が手向けられている/生ぬるい南風が/背中/ ....
体液の水たまりのなかでまだあたたかい動かない体を揺さぶって果てた
土を掘り埋めたあとでその上で何日も寝起きした
最初の三日は泣きそのうちの二日は雨だった
僕たちの関係はいったいなんだったのだろう ....
駅東端の改札を抜け昔ながらの踏切を渡ると
南口商店街の低い軒先を飛び交うツバメ達に出逢った

桜は散ったばかりだと思ってたのに
あっという間に日傘手放せない季節となってしまったんだよね

 ....
川はおびただしい死体の群れでおおいつくされて
おれたちは水に触れること無く向こう岸までたどり着くことができた
あまりにもまぶしすぎて影を無くしたまま
光を失ったコンビニエンスストアーの自動扉を手 ....
北半球の地上の大多数がセンチメンタルにぬかるみ泥に足をとられながら
もうなにも考えてない白目の部分に霧をあびながら歩く
誰かを殴りながら笑う子供たちや大人たちが事実的に母親をレイプしたり父親を殺し ....
すべてはこのバスの中で完結している
ふとそんな言葉が頭を横切る
雨はもうじきあがるだろう
そうして所在無さげに
手すりの傘だけが残るのだろう

老人は窓と小説を交互に眺める
後ろのどこか ....
フミタケさんのおすすめリスト(419)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
車引き- あおば自由詩7*09-7-9
stillwater- rabbitfighte ...自由詩1009-7-9
怖がれ- 新守山ダ ...自由詩109-7-7
好かれるひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*09-7-7
あおむし- 銀猫自由詩19*09-7-6
夜明け前- モリマサ ...自由詩909-7-5
電車とホームの間- 新守山ダ ...自由詩609-7-3
明日の海_- 服部 剛自由詩909-7-3
青舜- 愛心携帯写真+ ...12*09-7-3
コップ一杯の宇宙- あおば自由詩6*09-7-2
問えぬひと- 恋月 ぴ ...自由詩15*09-6-30
Raqs_Sharqi- rabbitfighte ...自由詩409-6-30
はねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩15+*09-6-23
花想遊郭- 愛心携帯写真+ ...7*09-6-18
エレメンツ- 新守山ダ ...自由詩209-6-15
六月の乞食- モリマサ ...自由詩609-6-12
夜の果ての旅(フミタケ/rabbitfighter)- rabbitfighte ...自由詩609-6-9
東京トーク- 新守山ダ ...自由詩609-6-8
ベルリン- モリマサ ...自由詩1809-5-23
みちくさ紀行- あ。自由詩7*09-5-21
おぼれる。- あ。自由詩7*09-5-19
- 新守山ダ ...自由詩409-5-18
風景描写_〜初夏の日〜- あ。自由詩5*09-5-18
脳内麻薬- 渡 ひろ ...自由詩21*09-5-15
トマトジュース- 銀猫自由詩9*09-5-14
2020/序- モリマサ ...自由詩409-5-13
夢つばめ- 恋月 ぴ ...自由詩25*09-5-12
2020- モリマサ ...自由詩1009-5-11
売春- モリマサ ...自由詩409-5-9
「雨から延びる曲線」- プル式自由詩16*09-5-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14