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即席のロマンスの跡残さずに冬陽のなかで握る珈琲


休日は黒を身につけバスに乗る猫なで声の断定のがれ


あたたかいときに限って曇り空今夜も星はみないで眠る


珈琲を溢さず ....
四分休符の先で缶コーヒーを飲み油のにおいに混ぜた溜息


小説が誘った眠り枝分かれした夢のこと栞に話す


盗まれた時間ふたりの行き先をラベルで示す葡萄酒に酔う


恋という ....
鉛筆の手紙 未練は消しゴムで消したい雑なセックスばかり


自転車で登り坂ゆく鳴り止まぬ音楽はまだあのソロの前


外れくじ捨てなかったねいつだって話の長い君ありがとう


 ....
遠方の友の笑い声にあわせ 前借りした元気 何日分?


その説教お返しします 若者になにか求めず ワン・ツー・パンチ


一見さん 呼吸のリズム合わせたらいけずが返るへんてこなジャ ....
手作りのミネストローネと讃美歌でいつもの通り飾り気なしで


蹴り足の微妙な狂い 引き裂かれ頭上のベルに歪んだ視界


ありふれた電飾に沈む客船に無理して笑う音楽と月


赤 ....
ノーギャラで出演迫る孤独すら知らない愚者の視線を察知


最初から不幸せにも幸せにもできない誰かに費やす心


触れてみない観察しない確かめない強制終了 血走る目付き


古 ....
狭くなる階段 明滅する灯り 迂闊に晒した腕が冷え行く


イカ焼きを分け合う二人 唇のおたふくソース言い訳に 吸う


「左様なら」字を確かめて噛み締める 繕う理由なんてなくても
 ....
さわ田マヨネさんの深水遊脚さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとり- 深水遊脚短歌3*16-12-2
Nowhere- 深水遊脚短歌3*16-6-18
外れくじ- 深水遊脚短歌2*16-5-21
四月初旬の憂鬱- 深水遊脚短歌2*16-4-3
色のない街- 深水遊脚短歌4*15-12-17
落ち着いて深呼吸でも- 深水遊脚短歌5*15-11-6
挨拶- 深水遊脚短歌2*15-8-30

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