長距離で見詰め合った
   あなたは 私をまだ知らなかった

日記のような手紙を書いた
   あなたは 深夜ラジオでメッセージをくれた

海辺の風に吹かれて目をつぶった
   あなたは  ....
真昼の空に白い月
青い空の白い月
それはみえないけれど
そこにある幸せ
学校ひけたら
駆けていく
あの駄菓子屋は
今も そのまま?
鬼ごっこした
松ばやしは
いつの間にか
駐車場

それでも 
ここは あの頃の匂いがする

初めてキスした
公園の ....
あいたいナって思う人はたくさんいるけれど
あえる人は一人だけってトキもあル

でもやっぱりあいたいのは
愛すべき困り者たち
この真夜中の
この静けさに

チラチラと
狂気は降って


闇の秒の遅さと
生の流れの速さに
僕は怯える


明かりを付け
異国の古い
映画に紛れながらも


こ ....
たいそう さみしいようなので

さみしいうた ひとつ

あげましょう


ひそひそした うた ひとつ

きいてるあいだは

つぎのさみしさ きませんから


さみしいうた  ....
狭い部屋の
狭い窓から

雨が降っている

遠く聞こえるのは
蝉の聲

雨が蝉の羽を濡らすから
今日はもう
おしまいにすればいいのに

狭い部屋の
狭い窓から

雨が降 ....
くちを とじて
めを とじて
みみを すまして

かんじる もの

うたたねのような
やわらかな

さいぼうとさいぼうを
すりぬけてゆくような
むげん

くちを ひらけば ....
いたい いたいと ながすなみだは
ちゃんと ぼくを うるおす ちからを もっている

ひたひた な かなしみに
じわじわ の ブルー
うるるん うるおして
じわり じわり

ぼくの ....
くらやみのなかで 

めをつむると

おふとんは

ちいさなふねになります


くらいくらいうみを

ゆらゆらと ただよう

ちいさなふねです


とおくに いさりびが ....
何はともあれ
やっとのことでお触りバーにたどり着いた
とにかくここまでの道のりが大変だったのだ
目覚し時計にカミキリムシが巣をつくって
がちゃがちゃ長針と短針を適当に動かすものだから
 ....
夢のような色合いの
からっぽの貝がら

心のような色合いの
砕けてしまった貝がら

チクリと指に花を咲かす


害のない言葉など
ないと知りながら
きれいな言葉を
使いたかった ....
笑ったり
泣いたり
怒ったり

君の、ころころと、まるで万華鏡のようにかわる
「君の顔」
ボクの一番好きな「顔」は照れ笑いの顔、
宝物の中の宝物

恋の歌を口ずさまずにはいられない
 ....
おーい
と呼ぶ声に
波線を見ています
空の上
海の下
その間の曖昧な辺りで


いつだったか春の衣装だった頃
それでは暑すぎると文句を言った頃
山沿いの海沿いのラジオも響かない場所 ....
道の向こうからは祭囃子が聞こえる

もうすぐここまできてすべてを包むだろう

幾分細くなり白くなった腕を少し持ち上げて手持ち花火に火をつけた

光が私を照らす

いつの間に私の腕はこん ....
小さい自分を笑い飛ばしたくて
いつもの場所 いつもの格好
首をガクリと落とした
そう いつもの暗澹な自分の出来上がり

そうしたら お前さんが見えたんだ
いつもの場所 いつもの格好
首を ....
そろそろ言葉も尽きてきたので
この辺で コーヒーなど 一杯

それはもう 真っ黒な泥水のようで
口が曲がる程 苦いやつを

家族だの 家だの 絆だの
倍は苦くなること保証付きの
あれこ ....
齧りかけの林檎に
齧り付く色メガネ
白い寝巻きにアイスモカ
マルボロを咥え
未だ未完成の休日の朝

壁にかけられた
描きかけの絵画の永遠に
静かに見つめられながら
浮遊する双子の幽霊 ....
ためいきで綴る日記のかたすみに
月明かりが影を落とす

灯りの輪の中には入れない
淋しがり屋の文字だけが
影をつたって降りてくる

ほら木の上ではアホウドリが
孤独なものだけへのレクイ ....
鏡の前 裸を睨む
其れが酷くガラクタに見え

頭は巨大なボルト
手足は伸び切ったワイヤーで
そこら中 錆だらけ

仕事で売るのは 己の時間
だけど 求められる このガラクタ
錆を抱い ....
短き命を 駆け去りし

君が姿を 思いつつ

夜の浜辺に 独りいて

我は目を閉じ 聞き入らん

深き命の 波の音

永き命の 波の音


我が火を付けし ひとすじの

 ....
ビー玉と 古い着物 古時計

もう誰も住んでいない 壊れかけた建物 

するめと 日本酒 おにぎり ごはん

夕焼け色に染まる時間

古本屋 たくさんの詩集

化石と 色とりどりの ....
僕らは
月を見上げる

僕らは
月を見つめる

僕らは
月に惹かれる


だけど少し
その月は明るすぎる


涸れた海も
歪んだ丘も
ここからは見えない
 ....
なにかを知るはずもないのに
海はそこにいて
呼んでいる
なにかを知るはずもないので
海はいつもそこで
呼んでいる

誰を

誰を

誰か を

きみとはどこから
どんなふう ....
とおくから

しとしと やってきて

きがつけば ずぶぬれ

こころは ゆるやかに しっとり


であい

よろこび

はんせい

こうかい

わかれ

 ....
あなたは私に
「とても会いたかった。」
という嘘をついた

私はあなたに
「あなたを好きになったりはしない。」
という嘘をついた

どちらも
とてもやさしい嘘だった。
予想以上の
美しい微笑で

君の魂が
こちらに向かって
輝けば

ああ
なんて
生きる事は
嬉しいことなんだろうと
僕は

深呼吸を
思い出したりするのです


 ....
あの人といる時間が私を
小さな種から芽にしました
腐っていた木が倒れ
そこから純粋な心が生えました

 「枯れた私を救ったのは
  あなた。」

その木が育つ頃にあの人は去り
君が現 ....
揺らぎ、揺らいで

恋の花

そして今日も枯れていく
あの人の ま白な指が
麦茶 冷やす 流水の川を
チロチロ と 泳ぐ朝

日傘の 影から
「日に焼けたくないのよ」 と
うなじに一つも 汗をかかずに
水辺色に 魚跳ねる
絽の着物 着て
 ....
貴水 水海さんのおすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋・・・あるいは純愛- 千月 話 ...自由詩2*04-8-11
Noon*Moon- 春日野佐 ...自由詩404-8-11
- さち自由詩9*04-8-9
あいたいのは- 春日野佐 ...自由詩204-8-9
真夜中- 松本 涼自由詩8*04-8-9
うた- こむ自由詩304-8-8
哀しい聲- ミズタマ自由詩304-8-8
あい- 玉兎自由詩9*04-8-8
なみだ- 玉兎自由詩5*04-8-6
よる- こむ自由詩204-8-6
TOKYO- たもつ自由詩15*04-8-6
海に花- 春日野佐 ...自由詩7*04-8-4
ころころ- もこもこ ...自由詩4*04-8-3
波線- 霜天自由詩504-8-3
花火- ミズタマ自由詩3*04-8-3
- HEDWIG自由詩6*04-8-2
コーヒー- こむ自由詩2*04-7-31
最後のワンピース- 快晴自由詩6*04-7-31
「_レクイエムに誘われて_」- 椎名自由詩304-7-29
- HEDWIG自由詩5*04-7-28
浜辺で- こむ自由詩3*04-7-27
好きだったもの- こむ自由詩3*04-7-27
- 松本 涼自由詩3*04-7-27
泡沫人_- 望月 ゆ ...自由詩6*04-7-27
じんわり- 玉兎自由詩5*04-7-25
やさしい嘘- ミズタマ自由詩1*04-7-25
深呼吸- 松本 涼自由詩2*04-7-24
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夏の前の一つのストーリー- 蒼空と緑自由詩104-7-23
白魚- 千月 話 ...自由詩9*04-7-23

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