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跡形もなく明け渡したのは 風のような空白の領地
秋めいた空気のなかを
所在なげにゆれる
遊び紙
コーネルにかけた
繊細で散漫な指の終ろうとする
記憶の産声を
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話しそびれてしまって浅い水路で風がわらう
ぼくたちのてのひらで火傷した蛙の
フリーズと
ラケットを肩にかけた生徒たちが
それぞれの家に帰る
ざ ....
オセアニアの少女たちのように 裸足でさまよい 歩くことを覚えた
夏の
ネオンに透き通る
それぞれの肌
色鮮やかな光の波に漂うビジネスマンと ふれた肩
ゴムボールを落とした子供を
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