またそんな見え透いた嘘をつくのか。
窓にもたれて、風鈴を揺らして、視線を上手く逸らすのか。

胸が、しくりとする。

青い魚眼を見上げる、この日陰の部屋で
こんな風に、輪郭だけ向き合う事で ....
風はカミソリのように
おれの耳を切り落とそうとして
電信柱の陰から狙っているらしい
くれてやる
くれてやるよ耳ぐらい

おれは幽霊だ
失くしたものが何だったのか
それさえ忘れちまって
 ....
ざぶざぶざぶ

投げた紙ひこうきがふうわりと戻ってきました
私はきっと風に乗ってそのままどこかに行くんだろうと思っていました
でも飛ばし返してくれた腕があったので下手な紙ひこうきはまた戻ってき ....
 薄情だとおもうなよ
 友よ
 準特急が来る
 君は一人残されて
 各駅停車だ
 待てない
 待てないのだ
 一分でも早く
 ぼくはぼくの家に帰り着きたいのだ

  ....
ミシンがあれば
何枚もの布を繋げる

ただそのような作業を
無心に延々続けていたい

すきな色の糸を買おう
下糸を巻こう

すすめすすめ
布地の野原


 かつて
 好んで ....
みじんと鳴って落ちる月
高い梢にキタキツネ
朝露の
濡れる重さに耐えていた

非体験の罪状は
朝日の中でも暴かれて
憎々しげに現れる
認否を迫る百済の観音
内蔵する
輪廻 ....
東京が 自殺した

新宿南口JR改札前 高架
整列する雀
凹む電線
ガードレールにとまる女 白く。
瞬く横断歩道 

歩行者用信号機が青に変わり
かちり
盲人用信号がボタンを掛け合 ....
球体関節神の差す蝙蝠傘の天幕の
表にモルタルリバー 千の雨垂れ
に黒食カヤックが尖天目指して進んでいる
黒食カヤック上砂漠談が花を咲かす
少女はどうか!で銅貨銭2枚
一つはドレスにレースを、 ....
空から落ちた
星の砂
母さま想って
泣いている
優しい浜辺の神さまが
お空へ返して
あげました
お空へ返して
あげました
三つ目のソラリス(ソダーバーグ)は未体験。

●「ソラリスの陽のもとに」 スタニスラフ・レム について

 この小説を読んで驚くのは、設定の独特さである。惑星ソラリスの「海」はなぞの知的生命体 ....
「昔はイヌ派だったけどー、今はネコ派ー」
という台詞を耳にした。
高校の制服を着た女子二人組を、追い越したときである。
国道沿いの歩道を、むこうは歩いており、僕は自転車に乗って走っていた。ドップ ....
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
兄は崖ましたに見ゆる睫毛越し美意識以前の黒髪を抱く


弟が洪水前夜飲んだ水うしなわれてゆくものがけだるい


姉をさらえば十億年弥勒に届かぬ短き長さ噛み砕く


妹の髪梳く流れ見て ....
オトナにはなりきれなくてコーヒーも砂糖とミルク入れてしまうの

オトナにはなりきれなくてお刺身もワサビをつけて食べられないの

オトナにはなりきれなくてバーボンもコーラで割らなきゃ飲みきれ ....
 センスのいい人のタイトルとか見てると感心しちゃって、「自分にはセンスないからなぁ〜」って思いがち。でも、タイトルってセンスだけじゃない。知識、知識。普段から、色々なことに興味を持って知っていくことが .... わっこ ほっこ ゆぎっこ ちみで

なして おらえのほうさ ふるなだべ
まんじ あさはやぐがら おぎでしゃ

みぢ こしゃねば あるがれねべた
ゆぎっこ つもって あるがれねべた 
 ....
ラジオで青森トリビアというのが流れていた。
それによると、恐山には26歳のイタコがいるという。
ちなみに口寄せ(死んだ人間と話が出来る)は思ったよりも安く
3000円であった。

ぜひとも彼 ....
 
 



 面接官は一重の目で
 おれを見つめ
 何も言わなかった
 机にある採用チェックシートの上の宙を
 ボールペンがせわしなく回転する
 肌寒い頃だったが
 秋だかまだ ....
しゃあないこと
いうても な しかたない こっちゃ けど な わしにも いわして な
てんのじにな まあながいこと な くらしとる というか ほれ あれや あれ  ....
                   ソンナコ ト アッタ?
                       −− 入沢康夫

きょう外へ出かけたら
道でばったり十数年ぶりで
なつかしい人に会 ....
最近、ハンリュウという言葉をよく耳にするが、実は今ひとつよく分かっていなかった。
それが韓国の芸能人についてのブームであることまでは辛うじて分かっているのだが、その中身となると全くおぼろげなもの ....
あけられぬ いえのまどには うつうつと えのぐなすられ おびえたかおが
かなしみの きえるせつなに くるものは けされることを こばむだろうか
ささのはの しゅるしゅるとなり すずめらは せまき ....
  人間は
  一生をかけて
  彫刻刀で
  自分の名前を  
  彫りつづけるのだ

  死後にその
  印鑑は輝き始める

  だが彫り続けているときこそ
  花なのだ

 ....
てだこ、大ぬしは飛ぶ

てだ、いちろくが、
てだ、はちろくが、

日夜
苦しそうにマフラーを
まいてるカップルたち
こんなすがすがしい愛はない
うどんのようにスルスルと伸びて
熱い ....
住宅顕信
これは人名
僕は最初「じゅうたく」と読んでしまった

しかし「すみたく」さん
不思議な名前だなと思う
「顕信」は僧名。本名は「住宅春美」
男性。手元の本の後書きは息子の春樹氏が ....
http://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/

「イケメン皆殺しをはかるブサイキングボスのホームページ」
ここの日記は女性にこそ読んでほしいもの。
あとは自称フェミニスト ....
逃げ道なら塞がれちゃった
からさ
ここぞとばかりに
挙式をセルフ・プロデュース
するしかないんじゃあないか
と思う訳ね
だって葬式じゃ嫌でしょう
どうせなら挙式やろうよ
流行りの地味婚 ....
正雄さんは 今日はいらっしゃるのかしら

律儀に今朝も 同じ時間に
サクさんは 二階の詰所にやってきて
繰り返し そう 尋ねる

わたし 頭がおかしいから 心配なんです
杖の先を遊ば ....
僕は以前、このフォーラムの雑談スレ5で、風さんが、幾度か発言されていたのを見た。
円谷幸吉さんの遺書について紹介していたのをよく覚えている。
事情により退会されたが、独特の文体は異彩を放っていた。 ....
近年、ネット環境の普及にともない、ネットでバルクメールを送信する人が増えてきました。
そこで、出会い系サイト協賛によるネット上でのバルクメール・コンクールを行い、それにより技術の向上、感性の広が ....
佐々宝砂さんのおすすめリスト(1044)
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