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りんりんりん
秋の夜空からおちてくるのは
おうぎの、おうごんの
しゃんしゃんしゃん
セル画のごとく、ぱらぱらら
「今宵はたけのこごはんだよ」

しゃきしゃき
夜の秋は長いなんて
 ....
夕焼けは音を消させたみたい。
ついで、砂場のスコップも、ブランコの揺れも。
寂しいなら帰ればいいのに。


雲を眺めてるんだ
オレンジっていう色らしい
いつかのやさしい声はもうきこえな ....
色彩は
とても美しく
あったのでした


あどけない空を
飛行機雲がすうっとたち
あおいあおいあおが
喉の奥まで入り込み



それは私の中の何処かで
ぱちんぱちんと音をたて ....
    
    
    わらっていた
    こどもたちは
    もう鉄塔から降りた
    手のひらに
    赤錆を
    たくさんつけて
    ひとりが
    鉄錆 ....
つよいびるかぜを
さけながら
まちのきっさてんにはいる
ぶれんどこーひーに
くりーむを
とかしこんで
そそぎこむとちゅう
ふたりになって
はなしていた
おんなともだちの
けいたいで ....
生きものと光を
行き来する生きもの
真昼に飲む水 音になる水


静かな明かりの目をした子に
わたす音はふたつある
明日の朝 霧が晴れたら
望むところへ進めるように
 ....
 
釣りは飽きてしまったようだ
さかながいないからしかたがない
父さんだけが夢中になって
往生際がわるかった

ふりむけば
木のベンチで息子がねむってる
一億年前から
そうしていたよ ....
徹夜でブドウ糖を齧りながら野球やりに行こうぜ磯野
安全な樹脂の開発を今すぐに止めて野球やりに行こうぜ磯野
素肌の潤いを保つ液体を路上に撒き散らしながら野球やりに行こうぜ磯野
出生の記録を保管して ....
百年の花が咲く
音だけの虹
昇る夕べ


鳴る穂を抱く
水の穂
指の穂


おまえを
おまえに与えられずに
叫びつづけた 水に映した


明るい貝殻
問 ....
コンクリートのうえに

アスファルトのうえに

死骸、生き物のむくろ

虫や鳥や微生物どもが

生活のキスをしている


どこに向かいどこを巡る

どこを巡りどこに向かう
 ....
 
熱が平らになって
どこまでも続いてる

けれども生きていれば
山も谷もあるものだから
人のからだも
地球に似てるのかもしれない

熱が途中で終わってる
そこが
海なのだとした ....
娘とふたり
バスに揺られている

おまえが置き去りにした
ウサギの手さげ袋は
そのままバスに乗って
湖近くの営業所まで
運ばれたらしい

忘れ物はぜんぶ
そこへ運ばれてしまうのだ
 ....
 
掌は舟
温かくて何も運べない
体液を体中に満たして
今日も生きているみたいだ
塞ぎようのない穴から
時々漏らしながら

階段に座って
ラブソングを歌ったり
駅前の露店で
プラ ....
木々は空の下で動かず
静寂は燐と張り詰める
僅かに震える街灯の光は
夜となって歩道に落とされる
昼の間、風と共に遊んでいた白い雲は
いつの間にか隠れてしまった
私の耳は
街灯に群がる虫の ....
階段の上に子供がいる
それはぼくだ
ぼくは階段をのぼる
すると
子供はもういない

階段の下に子供はいる
それもぼくだ
ぼくは階段をおりる
するとまた
子供はいない

かつて誰 ....
 
故郷での暮らしは
けっして貧しいものではなかった

手に入るものは手に入り
手に入らないものは手に入らない
ただそれだけだった

小さな都会で暮らして
もう二十年になるけれど
 ....
ぼくはたぶんもう、きみにはもどれない。
さよならなんていわないよ、あいしているなんて
こころのなかでおもっているだけで、じゅうぶんなのさ。
ありがとう。それさっき、いったばかりのことばだけれ ....
わたしの
両眼は野良猫なので、まれに
きみの影で化けている
部屋の隅で、まれに
息の根を止め損ねたあの子が見えるのだが

わたしの
言語は蛭
だったのだ、たくさんの日本語が
彼の血を ....
マリオネットたちの仮想的革命が
左心房をよぎる
窓の外では夜の街が
書き割りのように翻る
カレイドスコープの中で廻転するのは
天使たちの落とした翼が
あまりにも降りしきっていた日々だ
知 ....
He still remembered the sensation of warmth he felt when he touched her hand....

浜辺のしっぽが落ちて。
し ....
おそらく
だれもなんら関係のない所に
夜のキリンは住んでいる。

林の隙間から
青い光がぽっともれるのをみて
月が恋しいとなく
センチで風変わりなキリン。

恋しいと鳴いているうちに ....


昔、ひとりの修行僧がいた。彼は、心が完全に澄み、あらゆる悩みや欲望が彼を通過していき、何物にも動かされない境地を目指した。物事に動かされないようにと、彼はどんどん重くなっていった。瞑想や思索 ....
平たい海
穏やか過ぎて
生きてることが
煩わしい

貨物船が
買ったばかりの
絵具を広げながら
弁当箱みたいに泳いでゆく

潮風のしょっぱさは
ゆで卵のようだ
茹ですぎたパスタ ....
{引用=
いつも考える私は黒い上下の服で
見つめる白い棺の中身に顔がない



たわむれに
両手でそっと抱いた母の
細さに泣きたくて
三歩
あゆめ  ず

たわむれの
 ....
 
みわたすかぎりの草原でした
一頭二頭と牛が産まれると
そこは牧場とよばれました
牛は子供のように戯れて
やがて大人になると柵を越えていきました
柵をこえずに残る牛もいました
牧場とい ....
「山はいい」と誰かがいった



笹薮を掻き分けると湖があった
あのエメラルドグリーンはまるで、と
吸い込まれそうになっていると
くわっと巨大な目になった


{引用=あれはいつか ....
ふたしかな水を生きて
行方のどこにも底がない


くうかんを蹴りあげて
足音を確かめる
ひかりは、
柔らかくかげを踏んで
どこか遠い国になった。



どこまでも水。
ぼく ....

仕事帰りの街灯の下
夜がひたひたと打ち寄せている
その波打ち際に立ってふと
えッと吐き気を催した
げぼッと咳き込んだ口から足元へ落ちたのは
幼いころのお友達だ
あの頃いつも遊んでいた ....
{画像=080410233222.jpg}

風よ、おまえは犬のようだ。

ぼくの足に戯(ジャ)れついて走り回る、

おまえは犬だ。

6月の風はプードルだ。

サマーカットが夏 ....
俺は生まれつきの窓フェチである
いや、窓際フェチと言った方がいいかもしれない
いや、「窓際」より「窓辺」と言った方がもっといい
「海辺」みたいでロマンチックじゃないか よし「窓辺」でいこう
俺 ....
あすくれかおすさんの自由詩おすすめリスト(268)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
散秋- 唐草フウ自由詩7*08-11-7
_- ニルギリ自由詩408-11-7
色彩- あ。自由詩3+08-11-5
熱と遺産の日- 水町綜助自由詩808-11-5
ゆきむし- りゅうの ...自由詩8*08-11-4
波と手- 木立 悟自由詩208-11-4
一億年前の休日- 小川 葉自由詩2008-11-2
野球やりに行こうぜ磯野- セガール ...自由詩25+08-11-2
呼淵- 木立 悟自由詩508-10-31
死骸- 吉岡ペペ ...自由詩608-10-31
平熱- 小川 葉自由詩3*08-10-30
湖ゆきのバス- 佐野権太自由詩30*08-10-29
空の匂い- たもつ自由詩4308-10-29
傍らに明かり- 結城 森 ...自由詩208-10-29
- yo-yo自由詩6*08-10-29
手のひら- 小川 葉自由詩708-10-29
ちっぽけ- ゆうと自由詩2*08-10-28
超新星爆発- 伊月りさ自由詩5+*08-10-27
夜の観察者- 塔野夏子自由詩4*08-10-27
the_sensation_of_warmth- 鯨 勇魚自由詩308-10-27
青いキリン- ようちゃ ...自由詩8*08-10-26
神話- 葉leaf自由詩1208-10-26
捨てるつもりで、海_- かいぶつ自由詩408-10-22
カヴァー- 因子自由詩9*08-10-20
牧場- 小川 葉自由詩8*08-10-17
山上にて- 石瀬琳々自由詩9*08-10-15
生き抜くために死んでいる/きんいろの森/きんいろの波- 石田 圭 ...自由詩3508-10-14
秋の夜- 吉田ぐん ...自由詩3008-10-14
風よ、おまえは- beebee自由詩7*08-10-11
- 新守山ダ ...自由詩1008-10-11

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