すべてのおすすめ
るいるいと
つみかさなり
荒涼をうめつくす石
これは誰かの
さいぼうであるか
それらの石が記憶の
かけらであるとしたら
この場所に吹く風も
意味を孕むであろうが
ただ過去を予 ....
朝露の反射が前頭葉を貫いた
古い文字盤が12時間前から
崩れ落ちてリビングの雪になる月曜日
イエスタデイズ・ペーパーのまだ疲れていない端で
世話焼きな精霊どもが次々と指を損ねる
....
消防署の隣に
積木で家を造りました
小さな家でしたが
お祝いにひとつ
ほおずきを添えました
出会ったときには
もう家族でした
一面に広く冷たい月の砂丘を
春先の空に見つけること
教えてあげたこと
知ってほしくなかったこと
手紙を一枚だけ書いて
そして出 ....
それに名前をつけるほど俺は暇じゃない、そんなものは勝手口から外に放り出してなかったことにしてしまえよ、そんなもののことをいつまで気にしているんだ、トウヘンボクめ
気にしなくちゃいけないも ....
革命家どうしの恋があった
恋は愛に変質していった
執着としての愛に
恋ごころとしての愛に
それは宝石のようだ
宝石の透明ないろをしていた
あきらめてはいけない
....
青白い空に僕が飛ぶ
青白い空に僕が飛ぶのだ
明け方の淡い夢の様に
暮れ方のカゲロウの羽ばたきみたいに
青白い空に
青白い空に
息をし始めてからこ ....
俺は相変わらず墓標を背負いながら歩きながら歩いている
お前らにとっては久しぶりだろうが
俺にとってはまあ昨日の今日みたいなもんだ
で、気がついたら
いつも俺の詩みたいな文章みたいなもの ....
人体模型は海を見ていた
筋肉の組織も内臓も剥き出しなのに
それは自分の何をも語りはしない
こうしていると
かつては本当の人間だったのかもしれない、と思う
電池の切れた玩具を
大事そうに ....
それでも僕が君の手をとるのはきれいな気持ちでもなんでもなく
ただそこに君がいて欲しいからで、つまり
理由がどうのって話じゃないただの僕のエゴというわけなんだ
僕らはときどき流行のドラマを信じ ....
¥4000〜¥5000で
女性に頭を触られる店
なおかつ
お話できる店
美容室
美容室で
興奮しない男は
信用しない
いちばんはじめに遡ったとして
今までずっと片すみに
咲いていたのだろうか
つりがねが揺れるたび
薄皮は内側から剥がされ
はら はら
こぼれ落ちる
ただ見つめる
伸ばした手で何も ....
自ずから成る
耕作の係数に支配された土
この土地に極楽鳥は野営し
その雫で濡れた重たい巣をいとなみ
静かに沈んでゆく ぬくもり
作物を繰り返し保っている
土力の茶色に緑は
....
私は思い出す/つめたい夜に/カルメンの盗んだ/赤いワルツ!
/或る冬だった/私はもう目の前を何度も旋廻していた/震えるように足拍子を刻んでいた私を席に着かせ/踊り狂う赤い靴をホットミルクで切り落 ....
ベーコンチーズトーストを差し出す
どんなに慌ただしくても
両の目からの弧光
を浴びて
お腹 風船みたいだよ
やわらかいんだろうか
コーヒーを啜っては新聞をめくる
ひい ....
パンの焼けるにおいだけが明るい
苔が吐く息だけが甘い
朝になりかけのままの朝
小石をなげる雨のいたずらに
幾たびも眼を開ける
エメラルドの雨を泳いで渡る
赤い自転車は泣くだろうか
傘 ....
どてかぼちゃ どてかぼちゃ ぼくは ぼくは どてかぼちゃ
トナカイのー 真—っ赤なー おはーなにー シンパシー
へーやーのー 片隅にー ....
雨が笑うのは
春になった証拠
ぱらぱらと
声を出して笑っている
庭で笑い声がする
覗いてみると花の蕾が
くすくすと
声を出して笑っている
小鳥が跳ねている
風の音に合 ....
足元の砂のことは気にしないで、ゆっくりと時間をかけてここへ来て、まるでふたりのあいだにとてつもなく手強いドラゴンがいるみたいなシチュエーションで、この短い距離をあたたかな緊張で満たして欲しい、時刻 ....
一
真夏の昼下がり。
海へと向かう埠頭をめざして
ただ、闇雲に走るのは
未知のウイルスに侵された
一匹の狂犬。
ザー、ザーと耳の奥で
鳴りつづける不気味な雑音。
熱を帯びた鼻 ....
無数のまぼろしたち
紙を折り 飛ばし
しずく集め 飲み干す
無数のまぼろしたち
すれちがい かがやき
過ぎ去りつづける
追うものなく 請うものなく
海風は強く午後 ....
遠雷の様な耳鳴りを含ませた渦巻き管があらゆる配列を狂わせる
小鳥の死体がうずたかく積もった廃墟ホテルの階段の見てしまう美
壊れたものはなんだった、コードの切れた黒電話の受話器を耳に当てたら ....
空手が出来る動物を
空手動物と名づけて
陽の当たらない地下室で
そいつの空手を全否定してやりたい
空手が出来る熊 空手熊
空手が出来る鯖 空手鯖
空手が出来る鶏 空手鶏
お前らの空手はま ....
春の雨に隠された怖れを彼女は見ている
幾つものしずくに映る逆さまの世界を
彼女は見ている
からだの動かし方は知らない
時代がかった衣装の代えもない
おひな祭りというものが過ぎて
誰かさ ....
赤い鉄筋の橋をわたり
360度くるりとまわる
軸足がずれてよろけても
雨上がりの空は青い
駅前のカフェで
正面に座る人を見つめた
睫毛の長さと
指の節の太さ
あと首筋の香り
....
身体が放つものの速度を計れ、質量を把握して
その持物で、何が出来るかをよく考えな
優劣よりも先に個としてのポテンシャルの、性格というものをきちんと捉えるんだ
それが無 ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える
きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
なつが好きなきみ
なつが好きなきみと
コカ・コーラを買って
はるの海に行く
あいにく雨模様で
なみは
テトラポッドを
ひっくり返そうと躍起
....
いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ
元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした
....
・
痣のある猫がいて
部屋の中に僕といる
・
ベランダで風に
煙草を吸っていると
くるぶしに柔らかい体が触れる
・
敷きっぱなしの布団に座 ....
エスカルラータさんの自由詩おすすめリスト
(318)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
累石
-
岡部淳太 ...
自由詩
11
08-5-2
徐行運転を続ける旧型のブルーバードの不安を煽るような排気ガス ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-5-1
グッバイベイビー
-
たもつ
自由詩
7*
08-4-22
真空の
-
鎖骨
自由詩
5*
08-4-22
それにそれはあっという間に思い出したというだけのものになって ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
8*
08-4-22
宝石
-
吉岡ペペ ...
自由詩
8
08-4-20
青白い空(悟ったからって別に)
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
08-4-19
元気にやってて欲しい
-
サナギ
自由詩
4*
08-4-15
記憶
-
たもつ
自由詩
24
08-4-14
それはとてもめずらしいかたちをしている
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-4-12
日常の中の非日常〜走れエロス〜
-
トオル
自由詩
2
08-4-12
ジキタリス
-
こゆり
自由詩
4*
08-4-12
砂糖キビ畑にて
-
アハウ
自由詩
8*
08-4-12
赤いワルツ
-
aidanico
自由詩
5
08-4-11
妻のきげん
-
ましろ
自由詩
9*
08-4-9
エメラルド
-
たちばな ...
自由詩
9*
08-4-9
どてかぼちゃの歌_31才クリスマスver.(不完全版)
-
guchi_k
自由詩
4
08-4-8
聞こえるのは
-
小原あき
自由詩
15*
08-4-8
けれどももしかしたら砂浜のことを忘れているのかもしれない
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-4-7
はじまりの四月、成就された八月。_☆
-
atsuchan69
自由詩
9*
08-4-5
焦土金緑
-
木立 悟
自由詩
4
08-4-4
二度と羽ばたけない羽なら捨てることもまた飛ぶことだ
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-4-1
願望B
-
セガール ...
自由詩
2
08-3-31
フランス人形
-
soft_machine
自由詩
20*
08-3-29
冷めたカフェラテ
-
naru
自由詩
6
08-3-26
だから教えも踏み抜いた足の数だけ在る
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-3-24
さくら_さよら_さら_さら
-
たちばな ...
自由詩
37*
08-3-24
海は雨で荒れている
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-3-23
カニバリズム
-
望月 ゆ ...
自由詩
43*
08-3-22
生活の_静かな
-
水町綜助
自由詩
14*
08-3-21
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11