すべてのおすすめ
いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに


ながく、とじこめた

ひどいこと


ゆるしたくなんか
なかった


ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも
 ....
季節の坂をのぼる
胸には美しく包装した
空き箱を抱き
歩幅のぶんだけ
地平はさがり

わずかに高まる
あなたの心音を想い
わたしは勾配の不安に
つまさきで触れる

春色はとうに
 ....
女子高生のスカートが短すぎるけど
パンツを見せびらかしたい
わけじゃないっぽい
たぶん
僕らの青春なんて
誰かのひざ小僧とパンツの間で
いつも迷子になっていて



キオス ....
その入口をくぐってはいけない、きっと何も保証できることはない
その入口をくぐってはいけない、きっと満足な心境では
こちらに向かって返ってくることは出来ないよ、なぜか
辺りの空気は静謐 ....
過ぎては消え 遅れては鳴り
ふたたび現われ 昇りゆく
水たまりの径
ふいの翳り


まだ水は冷たく
指をまわす
見聞きした風
伝えられずに


陽のはざまに揚まり  ....
こちらからメールを
送った憶えもないのに

母からのメールには
いつもRe:がついている

返信でもないのに
Re:がついているのはおかしいよ?
そう言っても

「だってメー ....
泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日

泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
沈黙をファイルしつづけた理性は

つぶらな意識をふとまたたかせ

早春の空にくりひろげられる

光のハープを聴いている
美味しそうな楽しみがあったので
夫と半分こして食べた
牛乳パンのようにほんのり甘く
甘いものが大好物の夫は
半分になった楽しみを
美味しそうに食べている
その頬が幸せを含んで
ぷくり、と ....
布の上の鉛の絵
波に途切れ 文字になる
唱いかけ
波間の火を見
唱いだす


歯車の音がしている
陽の芯からの風にまぎれ
さらに さらに遠去かる


刺さることのな ....
ひやり 
頬にひいやり
まばたきをしたら
お日さまのこぼした泪は
空にひろがって
くりいむ色の野に
しろい花が咲いた
ぽつぽつぽつ 

鳥が落ちて
風がめくれあがり
足音がかけて ....
物語は
いつからはじまったのだろう
あれは遥かふたばの記憶

いろおにの
むらさきが見つからなくて
忍びよる気配に耐え切れず
かさぶたに触れた、指先

―――ふるえていたのだ
―― ....
あおい蝶だった、たったひとつの
あおいあおい蝶が飛んでいた…暗い、まばたきを忘れた夜に



さむけに痺れる歯茎の中で、とまどう悔恨のこびと、だらしな ....
壊れた光を抱き
小さな別れが灯り
足もとに背にまとわりつき
押しのけても押しのけても
指が沈むほどやわらかな
淡くやさしいうたを唱う


ひとつはひとつだと言う
それでも ....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな

もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
夢の中に落とし物をした日の朝
猫になっていた
仕方がないので
夫を会社に送り出してから
家事は明日にしようと決め
日向ぼっこをして過ごし
夜になったので眠った
明日はせめて、猿になりたい ....
最後の雪が
また降りました
きっとこれが
最後なのでしょう

つめたいものと
あたたかいものが
まじりあう音がします

きっとそれが
はじまりなのでしょう
8時間酒も薬も飲まなかった裸眼でいた
ギリギリのバランスを見極めたかった
おかげで8を∞や8と引っくり返せる様置き換え可能だ
水は蛇口とか枕もとの酒瓶を収納できていい
言葉が道具なのだとしたら ....
あのとき落とした
こころは月と交差して路上で
あざやかに
ジャックナイフ
通りすがる
とろりとした少年の
心臓を刺すよ
少年は
きれいな目をしている
不思議
私もきれいな目をしてい ....
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}




糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
公園でパンを
食べていると
Justiceと書かれた
Tシャツを着た
欧米の人に叱られた

大地にパン屑が
こぼれているじゃないかと
顔を真っ赤にした
欧米の人に叱られた

夕方 ....
{引用=
コンビニエンスストア
レジにバイトのオバちゃん
ビターの板チョコ1枚だけ買おうとする若い男
店内、他に お客はいない


レジ:おにいちゃん、なんでチョコレート買うねんなぁ
 ....
新しい雪の降り積もった
静かな屋根やねが
水平な朝に焼かれて
私の底辺をもちあげる

増幅する光の波が
うずくまる私の手をとり
青い影を洗う

そうして
裸にされてゆく、わたし
 ....
傷だらけの食卓机は、薄いクリーム色をしている。木目の中には家系図が描かれていた。名前は皆黒く塗り潰されていた。父はその上にあぐらをかき、フローリングの床に釣糸を垂れる。

「釣れますか」
「いつ ....
ポストはいつも開けていて
気まぐれな気持ちを入れておくから

好き きらい 嘘よ好き
翻弄されるあなたが好き
あんまり強くならないで


ポストはいつも開けていて
気まぐれな気持 ....
中東にバーレーンっていう国あるやん
「タイン」はアラビア語で、祭りみたいな意味やねん
発音としては「バハレインテイン」のほうが近いかなぁ

紀元前からチョコレートに似たようなもんはあったん ....
甘い誘惑の実を
齧ってしまったら最期

醜い本能を曝け出して
どうぞお気に召すまま

玩具にされて
玩具にして
幾度と無く繰り返す

狂って喚いて果てては求め

お次は如何致し ....
1)

やわらかな

あなたの

てのひらに

ふれる




2)
shizuku

shukusai

shi

sha

s

; ....
一秒ごとに
とどまる
時間が
抜殻として
輪郭を残し
なだらかに
連なる

呼吸と
思考
いくつかは保たれ
いくつかは置かれたまま

ふりむけば
うすい
半透明の
殻が ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
エスカルラータさんの自由詩おすすめリスト(318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あさ_うたうけど_ひとり- ホロウ・ ...自由詩7*08-3-18
そら似(ver.2)- 阿川守基自由詩3+08-3-15
くらげはやさしいゆめをみる- ねことら自由詩1008-3-14
すみやかなランチ(服はちゃんと着ている)- ホロウ・ ...自由詩4*08-3-14
ノート(ひとつ_撓む)- 木立 悟自由詩608-3-13
Re:- RT自由詩4*08-3-13
二色- 佐々木妖 ...自由詩33*08-3-11
透_過- 塔野夏子自由詩10*08-3-7
美味- 小原あき自由詩19*08-3-7
ひとつ_はじまる- 木立 悟自由詩508-3-6
うつろいの花- ましろ自由詩12*08-3-6
うねる、時のゆくえ- 佐野権太自由詩10*08-3-4
あおい蝶がまた産声を上げる夜中(そして執拗に水は流れ続ける)- ホロウ・ ...自由詩3*08-3-3
ひとり_ともしび- 木立 悟自由詩308-3-1
いのちのなまえ- 佐野権太自由詩46*08-3-1
夢の中に落とし物をした日- 小原あき自由詩31*08-2-29
はじまり- 小川 葉自由詩108-2-28
渇く- 佐々木妖 ...自由詩8*08-2-26
信号機あなた- 森さかな自由詩408-2-24
朝の、底- 望月 ゆ ...自由詩31*08-2-20
世界について- ニカコイ自由詩24*08-2-19
2月14日、前日のコンビニ- 北大路京 ...自由詩19*08-2-13
私信- 佐野権太自由詩21*08-2-11
独立した弧の夢を見る- nakahira自由詩308-2-11
ポストはいつも開けていて- はるこ自由詩5*08-2-11
2月14日、3日前- 北大路京 ...自由詩18*08-2-10
本能- ライチ自由詩308-2-9
i_follow_you.- さいらと自由詩308-2-9
アースシャイン- 夏野雨自由詩64*08-2-8
ゆうろさん- ふるる自由詩30+*08-2-8

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