暮らすように歌う

寒ゼミの最後の声が
あかるいよるの雲の腹の
内側であふれている

世界ということばがあまくかじられて
「明日死ぬかもしれない」と
しろい猫が鳴き
び ....
湖にボートで乗っかり
ゆっくり漕いでいく

メロンゼリーを思い出す
地球の穴にメロンゼリー
ボートのスプンですくう

目の前にかわいい女の子が
座っていたらいいなあ
僕が冗談を言って ....
朝が月を殺す頃

その細い首をきゅっと絞めあげて

太陽がごうんごうんと鳴りはじめ

白い光は
精液みたいにとろりと落ちて


ぼくは生まれてこなければよかった、
と思うのです
 ....
あのとき、偶然
だれにも声をかけられていなかったなら

ぼくは今ごろ
ここにはいなかったのだ


偶然、生きているぼくは

今日も、また改札口をぬけ

ケータイを開き

牛丼 ....
きみがふわふわと
優しい歌声を張り巡らすので

ぼくはバシャバシャと
激しいリズムを打ち鳴らした



やがて二つはしとしとと
美しいハーモニーを

一月(ひとつき)もの間
奏 ....
おなかが痛くて
おやすみしたという娘が
しょぼくれた眠い目を
こすりながらくれた
カカオ

バレンレーの日と
君が言ったから
誰がなんと言おうと
今日は
バレンレーの日

あた ....
透明の底にあるものを
探せてはいない、ということを
探しているのだとおもう

それゆえわたしたちは
疑問の形をよそおいながらも
空に吹かれる日々を
なぞるのだろう

丁寧に、
さま ....
人が怖くて 目が合うの避けて歩いて
責められる前にあやまってばっかり

そんな自分が 超キライだった


いつも迷ってばっかりで
何を決めるのにも時間ばっか掛かって
いつも誰かをイラつ ....
東京に行けばゴジラが出るんだと本気で恐れた幼かりし日
『ゴジラ』

いつだって引き出しだけは片付けて青い頭の「誰か」を待って
『ドラえもん』

コロッケをお昼休みに食べながら睡眠不足の瞳 ....
愛よりもっと
ない
ものがある

金よりもっと
高い
ものがある

情よりもっと
力石徹

国よりもっと
安い
ものがある

恋よりもっと
臭い
ものがある

傍 ....
砕けたアイボリー
平和な、この世界から
(脱け出せずに)
白黒の斑点
 
澱んだ苔色の空
引っ付いては離れない未来を
どれだけの戯言で埋めれば
救われるんだ、
 
 
吐く息白く ....
やり直したい過去なら
沢山あるけれど、

取り戻せないことくらい

幼い僕にも分かること。


過ぎてから気付く大切を

これからに活かす術を

記録していこう。
悲しい夢を見たあとに
声を上げて泣いてしまったのは
その夢が悲しかったからではなく
その夢が現実にほど近い
記憶だったからかもしれません

昔のことですから
もう数えきれないくら ....
疑ってごめんねと遠くで囁く
私は耳元に感じて 一人狭い部屋でうなずく
関係はあまりに脆くて
関係はあまりに不確かなもので
二人一緒に苦しんでいたのかしら
終わるかと思ったそのときに
不思議 ....
風のある五月の宵は

うつくしい青たちが

宇宙のものまねを演じている

この地球は、いまうつくしい


うつくしいと観ずる現象や

みにくいと観ずる現象は

地球という環境 ....
ライラックの花が枯れてしまつて
また同じ花を育てても同じ様に愛せるか不安で
水を与えずとも生きてね
お前の手など借りぬと花を凛々と咲かせてね
私は死んだ片割れの正義とかそれゆえの責任とか云ふ計 ....
  始まりも終わりも
  甘く溶かしてゆく
  アルコールランプほどの温度
  喜びの果てで悲しみの底で
  君はいつまでも恋のまま



  歴史は退屈なだけ
  予言も信 ....
真夜中にコンビニに行くのは
森に分け入っていくときの
あの感じに似ている

とても疲れているので
栄養ドリンクと
2錠で100円の錠剤を買って
再び暗い森を歩いて帰る

そういえばず ....
ひとひら手のひらに舞い落ちる雪
触れたら溶けて消えるはかない命

かたくなな君の心を溶かすために
僕は幾夜も眠れぬ夜を過ごした
その冷たいまなざしはまるで雪姫
誰も愛することはない

 ....
落ちては昇り
また落ちてゆく
雪は少しだけ
雪でいられる


傾きが降り
ひとときが降る
音は音のまま
姿を散らす


ひとり離れ
ひとり着き
ふたりにならぬ足跡の ....
まだしっかり帽子をかぶった黄緑の
君の大切なたからもの
やわらかい手が両方ふくらんで
哀しそうに助けを求める
ひとつも手放したくないんだね

小さなポッケを教えると
手の隙間から零れない ....
僕が生きている人生は

悲しみに満ちたストーリーだった

泣きながら倒れ

夜空を見上げれば

流れ星が一つ

流れていった

僕は何もお願いすることなく

消えていった
 ....
灰色の聳え立つそれが黒に沈む

飲み込まれてゆく感情

溶け出してゆく夢想


終わりの始まりに手を触れて
 したり顔で肯く


足元を転がりゆく塵に成り果てた新聞紙の
見出し ....
萌え出ずる若葉の頃、
1匹の灰色狼が池のほとりに佇んでおりました。
なんということもなく、お腹いっぱいで、
ひらひらと舞い落ちる華筏が造る波紋を
ぼんやりと眺め、いつの間にか、
うつ ....
ぼくは詩人

旅には様々な形があり
その目的は心の充足

今日もまた

朝の散歩をしていると
旅人に出会いました

彼はメモ帳を取り出して
いろいろな場所での
たくさんの思い出 ....
まだ雪が降るらしい

2月の空は
春の寝ぼけのような曇り空しか浮ばず
ふきのとうの天ぷらが
とれたてでないために
それはスーパーの惣菜だから
わたしの目を覚まさない
ぐずぐずしてる春が ....
教えてください
正しい愛の捨て方を

燃えないごみの日に
燃え上がったら困ります

生ごみといっしょなら
傷んでくれても困ります

大型ごみでは あるんですけど
影もかたちもないで ....
終わってくものを追いかけ、すり抜けるもの繋ごうと逃げていた{ルビ吾=われ}

桃色のうろこ雲、空一面に 腫れたまぶたをやさしくなぞる

新しい空を見上げてなんだかもう(これでいいや)と風に舞う ....
過去を消す
ケータイ電話が記憶する
写真という名の形の過去を

私は過去を消そうとしている、
もう ケータイのメモリー いっぱいだからさ。
どの記憶を消そうか?
数多の中から選び取る
 ....
 ぼくが、日記をつけているというと、意外な顔をされることがしばしばある。
 中学の頃から、2年書いて1年休んで、というようなペースで書いてきて、就職してからしばらくは書いてなかったんだけど、ここ数年 ....
次元☆★さんのおすすめリスト(208)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暮らすように歌う/クガツ- モリマサ ...自由詩2308-8-13
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似た光- わら自由詩21*08-7-5
Re:- わら自由詩25*08-6-14
梅雨- Honesty自由詩5*08-5-27
バレンレーの日- 佐野権太携帯写真+ ...28*08-2-14
透明の底- 千波 一 ...自由詩8*08-1-30
超キライだった- 涙(ルイ ...自由詩2*07-11-23
世代を超えろ!〜漫画・アニメ・特撮で五七五- AKINONA短歌707-11-23
うろおぼえ- kei99自由詩107-11-20
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昨日今日明日- 見崎 光携帯写真+ ...407-7-5
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目を瞑って- 茉莉香自由詩407-5-16
うつくしい地球- 吉岡ペペ ...自由詩507-5-14
Re:- 真田徹基自由詩507-4-19
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ノート(冬鳴_Ⅲ)- 木立 悟自由詩507-1-15
ドングリ拾い- 佐野権太自由詩28*06-9-22
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正しい愛の捨て方を- umineko自由詩12*05-12-31
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過去を消す- あまくち ...自由詩3*05-9-23
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