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その夜の悲しみは
液状をしていたので
私の輪郭が
どんなに複雑な形をしていようが
細部にまで浸透してしまうから
やりきれない

こんなことなら
笑える似顔絵でも
描いて行ってもら ....
毒林檎を食べて死ななかった 白雪姫がいるように

姫というヤツは、毒より強い

ケダモノとクダモノとで できている

動脈と静脈みたいに 

ケダモノとクダモノが

体の ....
殺人事件のあった部屋で
終始悲鳴をあげている誰か
飲み込まなくてよかった何か
気にとめないでよかった在りか
眼のかすみだと思い込んで
そこに居た影を忘れた



たちくら ....
 つい
 これがまた
 癖のように
 パソコンの
 スタートボタンを押して
 それで何かが
 始まるような
 気分でいる

  画面の陰に
  立ち上がる
  1匹
  なにも ....
いつもじとじと湿っているこの街が
珍しくからっとしている
空に雲はなく
赤裸々に青を露出させている

そしてぼくは手帳の予定をなぞる
風は穏やかに通り過ぎ
なにごともない

なのに
 ....
できれば少女のまま
死にたかったのに
 
 
星を撃ち落として
泣いた
 
 
冷蔵庫のなかの花は
ひんやりしてた
 
 
リボンは全部
捨てた
 
 
だれかの孤独を ....
買って帰って
組み立ててよ
おれを

そのあと
一生飼っておくれよ
使えない奴だなんて言わないで
やさしくして
やさしくするからさ

たまには
散歩に連れてってよ
いっしょに真 ....
朝起きると気付いた、空は貼り付いているんだ
青色のセロファンが
電球を通して海を染めているんだ
それを知ったのは今日だった
間違いも無く今日だったんだ

昼に目を瞑って気付いた、ぼくの心臓 ....
「27時に旦那さんが帰ってくる」

25時と言う表現は当たり前になってきたけれど、
未だに週の第八番目の日は出てこない。
当たり前なのだけど、何となく苛っとする。

実際には東京の空が四角 ....
「あなたにしかできないことがあるので
 どうかいっしょにきてください」と

いきなり見知らぬ紳士に呼び止められた
物騒な犯罪やらも頭をかすめたけれど

「ほら あそこです いそいでください ....
  
朽ち果てた石
その微かな記憶
落葉樹は閉ざされたが
薄く匂っている
末端という末端に
隙間という隙間に
うずら料理の美味しい店で
わたしは女に求婚した
手の甲の静脈は変わること ....
紙の資料と液晶の画面を見比べながら
音のない空間で独り言を繰り返す
大概が自身への愚痴でしかなく
誰かに聞かせる類とは言い難い

大型連休の中日とはいえ
どうせ家に居てもやる事もなく
約 ....
孤独はある種の病である

別にうつりはしない

うつりはしないが

放置すれば進む

悪くすると死に至る

どんな病でも同じであるが

早めの処置が

肝要 ....
昨日からの鎖が千切れていくのがわかりますか。
俺はいま、緊張感をもってびしびしと実感しているのですが。

















聞こえない谷へのご案内。 ....
「猫を探しています」

と書かれた手製のチラシが
郵便受けに入っていた

「名前 小太郎 茶虎 体重4kg」

茶虎の猫といったら
このあたりでも野良でたくさんいる
正直見つか ....
「ふわりとうかびたい。」





わたしに真っ赤なルージュはにあわ
ないから。
何を期待、しているの?




  (頭上の世界をささえる柱は有害な気がしてならな
   ....
かってなおねがいですが

あんまりとおいと
さみしいので

あんまりちかいと
せわしないので

どうぞそのへんで
うろうろしててください

かってなおねがいですが

ぼくはひ ....
殺んのかコラッと言ったものが殺られた
バーテンダーが殺られるべくして殺られた
抗争が殺られるまで始まった

沖縄の青い魚がモリで射抜かれた
太陽が昼を殺った
事務所が爆 ....

小さい頃
コーヒーとは
空色ののみものだと思っていた
すくなくとも
母親が眠れない夜にいつも作ってくれた
ミルクコーヒーは
曇りの日にふと覗く
青空の色をしていた

それなのに ....
澄んだ湖に ぽいっ と
石が投げ入れられた

綺麗な水面が崩れるのを
少し切ない気持ちで
見ている

乱れた湖水をしずめるのに
この手のひらは
水になれぬ野蛮
かき回すことなら
 ....
年老いた彼はいつも
解剖学者の手つきで
本を読む

夏草が道を覆い隠す勢いで家中に繁茂した本達は
彼の手が触れた瞬間にほんとうは
喜びでかすかに震えてしまうのだが
自分たちは死体 ....
 
 
言葉の近くで
酸素を見ています
午後に置き忘れた椅子から
ずり落ちているあれは
靴の始まり
裏側を覗くと
もう誰もいません


+


金歯の中に広がる曇り空を
 ....
朝露の反射が前頭葉を貫いた
古い文字盤が12時間前から
崩れ落ちてリビングの雪になる月曜日
イエスタデイズ・ペーパーのまだ疲れていない端で
世話焼きな精霊どもが次々と指を損ねる
 ....
ほどけてしまいそうな
女の子のからだから
春をとり出してならべる

つみぶかい瞳が
まだそこにおよいでいる
名前の知らない五月の旗
活字から顔をあげて
だれをみる
外をみた
窓 ....
ええ
主人のことは愛していましたよ
もちろん子供たちのことも
なぜこのような事になったかなんて
説明できないわ
(直接的な方法ほど
 恨みが深いなんていいますが)
私が包丁を選んだ ....
何をしても
ぼくの未熟さは消せない
むずかしいね、はずかしいね って言いながら
ぼくたちは日々をくりかえすのです


あのこのことを好きな理由は
いつの間にかなくなっていた
だ ....
泡立てられたクリームはベッドで寝かしつけられた子供の夢そのもの
冷ややかな時の流れ身を任す私たちに、
つかの間にしては充分過ぎるほどの温もりを与えてくれるだろう。
そうして、客の大半は棺桶まで眠 ....
太陽がブスブスと燃え尽きて
街がポツポツと独白を始める
厚化粧した流行が
人工の闇を闊歩する
巻き起こる風にそよぐビル群
氷だらけのジュース
灯りのない部屋に切り取られた小さな窓
ひとつ ....
またもや不意打ちに
なげこまれたアクシデント
水面がざわざわ騒ぎだす
バリケードをはりめぐらせたつもりが
いつもほんの一瞬のスキをついて
とびこんでくる



ズン と重く腹にしずん ....
その川の子供の神様が
いつからそこに居たのかは
神様自身にも分かりません
気づいた時にはもうそこに居て
そのほかの子供の神様や
村の子供たちと楽しく遊んで暮していました
村の子供たちが夕方 ....
よしおかさくらさんの自由詩おすすめリスト(519)
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