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アーモンド舌噛んじゃった冬日かな
分かれ道まだ冬なのか春なのか
囀りや人を外へと誘い出す
走ってもまだ君までは遠い春
忘れ雪言葉にならぬ別れ時
卒業や涙の中にある未来
山畑の大根の花見え隠れ
雪うさぎ 泪で己を溶かし消ゆ
街角で意味が言葉を待っている
路地裏で言葉が意味に迷ってる
大通り概念だけで埋め尽くし
僕はただ謝りたかっただけなのに
街並みに黄昏れはじめた君の影
目覚ましで起きてまた寝る寒の朝
小正月届いた葉書再度見る
湯豆腐や温まりつつ恋語る
冬の月寒さも知らず笑い顔
いっぱいの日差しを浴びる布団かな
冬の虹儚いものと知らされる
イルミネーション仕事帰りの疲れ取る
冬の海失ったもの探す日々
木枯しや誰かの背中追いかける
逢いたくて逢いたくてまだ春遠し
マラソンの人に手を振るコスモスよ
サヨナラの匂いが混じる冬の海
ツリー見る独り寂しい聖夜かな
吹く風に押されて咲いた寒桜
寂しくはないよと開く忘れ花
ふたことめには愛
楠が青空の手前愛の終り
淋しい山から海が見える
空の意味がない
青空しかない
砂の熱さを憶えている
秋の夜の水の冷たさを腹に溜めた
せせらぎに
優しさよりも
愛情を
虫の声
心に戻せと
願う夜
轟流に
逆らう事も
芯になり
水の色
透かして見てる
....
激しい雨に立つ
片恋のボタンはずして息をする
坂道を二人乗りして夏が行く
できたての朝は真夏のゼリーかな
水族館ガラスに映るあなた見てる
砂浜の足跡がまた波に消え
潮騒の残響に潜む君の声