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寂しいと泣いた夜
あなたはゆっくり 笑った
大丈夫
空に帰ったんだ
また 会える
海じゃなくて空
聞き返したら
頷いたね
海は生まれて来るところだもの
....
ふやけた雲が泳ぐ
夏色の空
ひとり膝を抱えて
鉛筆転がして
網戸透けて
優しい風が吹く
揺れるタオル
踊る葉っぱ
向日葵はないけれど
気紛れな猫も
すやすやおやす ....
切ったり
張ったり
破いたり
繋げたり
試行錯誤して
誰かを
羨んでみて
突然降り出した雨に
眼球洗われながら
思う
私は、ひとり
私という
宇宙 ....
流れる景色を
ふと見た瞬間
確かに
泳いでいたのは
白いくじらでしたけれど
すかさず構えた
携帯の中には
うまく
おさまりきれなくて
するり、と
いなくなっ ....
深い海を
描いてみて
七色の魚を
泳がせる
ゆっくり
ゆっくり
沈んで
でたらめを
好きなように
歌いながら
そっと
目を閉じて
揺らいでる思考
掬い上げて
笑いかけ ....