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鎖骨の
においが
こぼれ落ちたら、

さかなのゆめに朝がくる



ことば未満の愛を交わして、
ゆっくりとたしかめる
てあしの記憶

水の
においの
シーツを背中に
 ....
ページをめくると
とおく、の定義がお辞儀をみせる



わたしだけがみえない
わたしの仕草の輪郭が
えらばれた文字列のなかで
呼吸をしている
整然として


あきらめの途中 ....
 そっと
 手のなかで砕けてゆくものを
 花、と呼びます



透きとおる風に
聴きそびれた使いを
そのみちを

ためらいながらも、
懐かしむように
かばうように

 ....
 理由はありません、っていう理由について
 もう少しやさしくあれたら、
 と思うんだ





さびしい時刻が生え出したのは
ぼくの、背骨を笑う
星のした

だ ....
わたしの肩が
知らず知らずに
雪を溶かす、ということ

それは
もしかすると
物語ることを知らない
ほんとうの物語


容易には
何事も信じないけれど
疑うとなれば
 ....
そこは空かと問うたなら
鳥はきれいに黙して
はばたく

そのたび言葉は
空から遠いわたしの胸を
いやしの為に
傷つける


 幻はまだ
 あこがれとしての痛み

 選 ....
ひなになれない
わたしは

せめてもの抵抗として
日々を生まれ続け
翼はとうに
ぼろぼろ


飛べたためしなど無い
それなのに頑として
語り継ぐことを
断ち切らない


 ....
ゆるこさんの千波 一也さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プロミネンス- 千波 一 ...自由詩24*08-8-11
日記- 千波 一 ...自由詩7*08-2-18
水の蕾- 千波 一 ...自由詩10*08-1-25
真夜中しっぽ- 千波 一 ...自由詩20*07-12-28
サイレント・スノウ- 千波 一 ...自由詩10*07-12-27
届かない空に- 千波 一 ...自由詩18*07-9-1
よごれもの- 千波 一 ...自由詩13*07-8-8

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