すべてのおすすめ
  小さな背伸びをしたことがあるか。憧れへ向かって、届かない手をもう
一息伸ばしたことがあるか。


        よせてはかえし、かえしてはよせる、くりかえす吐
息が音列になる。前傾姿 ....
散歩しよう晴れた日には眼鏡を外して


道の晴れた側を歩く君のふくらはぎ


君の横顔に幸せな光が降っている


エイプリルフールにきみを好きと言い


はらはらと花も団子も散 ....
君を愛するということ
手を開いてあげること
朝早く起きてみること
眩しさに目覚めること


目覚めればすべては真っ白で
君も真っ白で透き通るように
笑った、君が笑うと僕も笑う
そして ....
冷たいお堀の水の上に 
桜の花びらが落ちていく
無音


しとしと
これは雨


影に
とじこめられる


鬱蒼と茂る木々のあいだに
用水路が流れている


ベンチに ....
朗読するときのユーリさんの自意識過剰はメタである。他の人の自意識過剰がストレートに発せられるのとは異なり、彼女はじぶんの自意識過剰をメタレベルから冷静に観察していて、それにいらだちながら読んでいるから .... オレは
ズボンを脱いでパンツも脱いで
レフトを守っている
どんなフライも捕ってみせる
さっきだってお腹からずさーって滑り込んで取ったじゃないか

ところで球場を見渡せば
カメラがいくつか ....
なぜにこんなに空が美しいのかとか そういう
ことを考えている、ぼんやりと、なにげなく、
どこへ行くのだろうとか、どこへ帰っていくのだろうとか、
たましいはいったい何なんだろう、とか考える おなか ....
空港は透明な香りがする
人がみんな笑っているし
香水の香りがあちこち漂う
ここで無表情なのは
出国審査官だけだった
飛行機が飛ぶのを毎日見送る
地上で働く人たちの気持ちを考える ....
上智大学の門をすこし越えたところで、堤沿いの歩道は紫陽花が覆いかぶさってきて、誰もそちら側を歩きません。そこから先は、みんな上智大学側の歩道を歩いています。そもそも上智側のほうが広いので。でも、私は右 .... 美はいたるところにある


何も考えていないこと
歴史
寝ているあなたのすがお
すがた


美はいたるところにある


走っていく電車の音
朝はたくさん
昼はときどき
夜 ....
(君が生きていた、ことの波紋。
 たとえばこういうところに。)

地層を指をさして先生が言った。1万年後に。
日の昇る六時前七階のベランダ僕の六本木になる
幸せな世界の終わりの星間物質の爆発を夢見ながらスキップして手を広げる
ここから落ちればトリプルアクセルできるから
ここは僕の
日の昇る六時前七階の ....
  そこはいつも夜で 小鳥が深い森にさえずっている。
  聞こえるかい?ねむる森の奥で
  のびやかにさえずっている声が。
  …ここはそこなんだ。ぼくらは飛んだんだ。


  月の照 ....
波が、体をおして来る
水の体でおしてくる
だからぼくらもおしかえす。
でもまた波がおし返す
夜になって波がきつくなり、
ぼくらは帰って朝になる
朝になると、弱くなり、
夜のつかれを休ませ ....
この世の終わりのためにことばをえらぶ


宇宙に架かるブランコに乗って星くずを撒き散らしながら
ことばはひろがる


ドアをあける世界がまたひろがる宇宙のドアをあける


よく見れ ....
きみを解消するためにわたしは旅に出かけて
わたしは解消されずに
きみを見た
目を見た
髪を見た
口を見た
わたしは解消されずに
きみの足元を見た
足跡がないのを見た
湧き上がる温かい気持ちをその気持ちをそのその
また吹き上がるものを大切に包んでは静かにあなたの
手をほどきはらはら、頭上から落葉が降ったのです



ガラスでできた手指が滑らかにすべり
 ....
左利きの運転手と右利きの車掌
まっしろいホームにおりたつと赤いはた
さようなら
ホームの端のポール
今夜は空が見えない
君の色を思い出せない
今日
左利きの運転手が右手で手をふる
線路 ....
思い立って十一時半に神楽坂につくと、さなえさんが表に出ていた。自転車をおりて、お久しぶりです、と挨拶すると、お茶?まんぢう?まんぢうはまだだよ、とさなえさんが言った。十二時開店らしい。中で待つ。忙しく ....  
  あの
  しずかな箱のなかに
  とじこめられる 
  ふたりきりで 

  わたしたちは
  上昇する 

  風が吹いてくる/寒い/しまいに雨までふってきて/ずぶぬれだ
 ....
 
あなたの
世界
雨、雲、結晶、ガラス、幽霊、伝説、本、ランプ、鏡、
音楽
畏れ、死、夢見心地でいること、愛を知らないこと、愛を憬れていること、目を閉じること、天、光の筋、ひとり、止まった ....
きみが笑った
きれいだった
春だった
桜がさいていた
ひとがたくさんいた
きみが笑った
目がきれいだった
美しい弓をえがいて
きみの目が笑った
春だった
時がもつれていた
もつれ ....
虹色の雨が降る
その中でわたしは踊る
わたしは透明
虹色の雨が踊る
わたしのまわりで

目の前の曇り空の下に死んだわたしが生きている、死んで

霧の向こうに虹色の雨が降っている
わた ....
線路上を逃げている。子供の暗殺者を殺そうとしている。
子供の暗殺者を屋根の上から投げ捨てると、子供は宙中
に消え、屋根の上に犬とも狐ともつかない動物となって
現れる。想念として、つぎをおぼえてお ....
1.

金属は湿っている
雨は歌っている
窓辺にはカーテンが
幾百万の色調とともに
輝いている
絵の中の小人が歩き出す
時計は止まっている
目を閉じている人がいる
ある夜のことを思 ....
身を投げようと川辺を歩く



深い
踏切
降りる
しゃがむ
電車
通り過ぎる
上がる
しゃがんでいる
降りる
電車
通り過ぎる
上がる
立つ
歩く

通り過 ....
 
ぷくぷくぷくぷく 水の中
かぎりなく 流線型に近づこうと努力する

ぽこぽこぽこぽこ 水の中
さまざまなことを考える

青い傘 黄色い傘 赤い傘 黒い空
緑風にたなびく水 水にはた ....
 
自己嫌悪の深い海を
およぐ
くろくて
きらきらしている
むこうには
たからもの

 
自己嫌悪の海をあがって
自己嫌悪の海岸を歩く
自己嫌悪の貝殻をふむと
からからからと ....
固有名詞と反復のスピードについて


用務員の話http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=23400 全文
{引用=
紹興酒どうしようもない日記をつけてガー ....
美しい人  あなたは話します 私は聴きます  美しい人 
あなたは歩きます  私は歩きます  あなたは話します 
私は聴きます
美しい人
 

美しい人  私はあなたに郵送しました  あ ....
あおばさんの渡邉建志さんおすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の歌- 渡邉建志自由詩7*08-10-14
晴れた日には眼鏡を外して- 渡邉建志川柳208-10-8
_- 渡邉建志自由詩308-10-8
雨の桜- 渡邉建志自由詩4*08-9-27
不安定な安定—ユーリさんの朗読について- 渡邉建志散文(批評 ...6*08-9-18
純情球場- 渡邉建志自由詩3*08-9-12
なぜに- 渡邉建志自由詩308-8-18
空港は透明な香り- 渡邉建志自由詩308-5-29
入院記- 渡邉建志散文(批評 ...4*08-4-29
美はいたるところにある- 渡邉建志自由詩608-4-15
_- 渡邉建志自由詩208-4-5
_- 渡邉建志自由詩3*08-4-5
___- 渡邉建志自由詩308-4-2
- 渡邉建志自由詩1*08-3-28
__- 渡邉建志自由詩508-3-23
___- 渡邉建志自由詩408-3-23
草蔭- 渡邉建志自由詩208-3-1
そことこことないこと- 渡邉建志未詩・独白407-9-18
カフェにて- 渡邉建志未詩・独白107-6-12
上昇- 渡邉建志未詩・独白607-6-2
_- 渡邉建志未詩・独白407-5-5
きみが笑った- 渡邉建志未詩・独白707-4-20
霧の向こうで- 渡邉建志未詩・独白207-4-16
足跡- 渡邉建志未詩・独白307-4-13
雨三編- 渡邉建志未詩・独白307-4-6
暗渠- 渡邉建志未詩・独白1*06-5-2
飛行- 渡邉建志未詩・独白4*06-3-23
_- 渡邉建志未詩・独白2*06-3-21
固有名詞と反復のスピード/マスイジュウ氏の詩について- 渡邉建志散文(批評 ...10*06-3-20
美しい人- 渡邉建志未詩・独白2*06-3-12

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