信じてもらえるものになろうともせずに
信じられるものばかり探している
味のないガムで 何が満たされた
大切 必要 天秤にかけた
誇れる答えは出せたかな
まだ大丈夫 いっそ このまま
....
おなかが痛くて
おやすみしたという娘が
しょぼくれた眠い目を
こすりながらくれた
カカオ
バレンレーの日と
君が言ったから
誰がなんと言おうと
今日は
バレンレーの日
あた ....
{引用=
コンビニエンスストア
レジにバイトのオバちゃん
ビターの板チョコ1枚だけ買おうとする若い男
店内、他に お客はいない
}
レジ:おにいちゃん、なんでチョコレート買うねんなぁ
....
わたしを手渡されたときの
あなた
ちょっと驚いたように目を丸くしてたよね
ぎこちなく両手で受け取ってくれて
すなおにお礼を言ってくれた
わたしは
この日のために生まれてきたようなもの
....
2月になるとチョコレート買いづらいからさ
いまのうちに大量に買い溜めておくんだ
ミルクチョコもビターなやつも欲しくなるかもしれないし
抹茶や苺 クリスピータイプも とりあえず買っておこう
....
去年から残してあるの ハートの小瓶に春の雫
リボン掛けて あげる
嬉しいでしょ 真白な冬に桃色ひとつ
作りかけのロマンの迷路
覚えてるの 傾いた横顔
甘くて柔らかい愛しい人
....
あなたを支えていきたい
いっしょう恋ができなくても
あなたを守っていきたい
いっしょう恋が実らなくても いいから
ねぇ わたし
咲かなくたっていいの
花なんかじゃな ....
多摩川に架かる鉄橋を渡りきる頃
メールの着信を知らせる携帯の光が走る
両親も恋人と認める彼からのメール
簡潔な朝の挨拶に優しさ溢れる短いことば
先輩は幸せ過ぎるから
傍から見ると憂鬱 ....
初詣デート前日
明日 お参りした後
おみくじ ひくことになるだろう
『大吉』か『大凶』じゃないと 中途半端だから
さきに神社に行って『大吉』か『大凶』出るまでひいておこう
『大吉 ....
水たまりから削り出した初春に
溺れることなく
干からびることなく
倦怠感の体育座り
水底に届かない手
澱にすべる指
雨だれのみそぎ
わだちを掬おうとする手は
道を温めは ....
電灯に照らされている僕
雲が月との間を遮る
君と僕を遠ざけるかのように
今日は空が暗い
何故こんなにも遠く感じるのだろう
ついこの間は近く感じられたのに
雲の向こうは輝いているといい
....
楽しいクリスマスになりましたでしょうか?
ステキな時間を過ごせてましたら幸いです
私が2歳か3歳のときに
父がサンタクロースの格好をして
プレゼントを渡しに来てくれたことがあります
....
自分が見えなかった僕は
君に出会って初めて輪郭をもった
透明だった体も心も
次第に色付いていった
もっと君に見てもらいたくて
色はどんどん濃くなるけれど
僕は君が何色を好きなのか知らな ....
おつかれさま
今日も一日 可愛くいられましたでしょうか?
最近、お仕事 頑張りすぎてませんか?
相も変わらず お慕い申しております
あいもかわらず 愛も変わらず
....
りんごを食べたら
なつかしい故郷の味がした
と言ってはみたものの
この街で生まれ
この街で育ったから
故郷らしい故郷なんてどこにも無いんだけど
でも、不思議なんだよね
ひとくちか ....
君の仕事が終わるのをずっと待ってて
ふたりで買い物に出かけた
“今年のワインは美味しらしい”って
ボジョレーとチーズを探した
知識も教養も君が上だし
任せてしまってるけど
....
君がくれたものなら 唇に隠しておいた
手紙にするには 言葉が 足りなかった
誰かが逃がした涙 誰のもか僕にはわからない
今日犯した罪も 明日には覚えていないだろう
書き換えのきくルールに ....
図書館の本は
公務員みたいに黙って
読まれる、という役目を
少し怠そうに待っている
田舎の図書館は
どうも品揃えが悪くて
本にも覇気が無い
手に取ってみても
抵抗はしないけれど ....
僕らが待ち合わせるのは
いつも駅前のCD屋で
僕が 君より早く着くと
たいして好きでもないんだけど
難しそうな JAZZを視聴して待つ
*
....
キスぐらいさせてくれても イイじゃない
ワガママぜんぶ きいてきたのに
僕の最期は いつまでも拍手が鳴り止まなければ良いな
僕らは ずっと 現在進行形で
色褪せることなく 愛を重ね合っていけたら良いね
そ だ あ 照 声
ば か な ら が
に ら た さ 聞
居 が れ こ
て 笑 る え
く え と る
だ ば と
さ あ
い 嬉 た 優
....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている
朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
スタジアムへ行こう 野球を観に
ルールなんて知らなくていい
メガホン叩いていればいい
踊り踊っていればいい
僕の好きな野球 君と一緒に楽しめればいい
会えなくて辛い夜は ....
さよなら、さよなら、
記憶を解き放って
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空
枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている
....
ひばりが鳴いている
ゆっくり世界が侵食され
何かが弾けて
色が交錯する
ひばりが落下する
待ち望んだ世界は
こんなにも未熟で柔らかい
捨てられた忘却
ひばりが囀る
縁によって
木立 ....
「いつも側にいるよ」と 君は言ってくれるけれど
不安は 消えることなくつきまとうんだ
突然 君が 交通事故に巻き込まれたり
細い躰が 大きな風に吹き飛ばされちゃうんじゃないかって
心配 ....
誰だって あって当たり前なんて耐えられない
誰だって なくてはならない存在でありたいから
互いを伝えあうんだよ それを 選んだんだよ
与える 与えられる その繰り返しなんだね
理想は気配を ....
僕を支えてくれる柱
小鳥が運んできてくれた 一本の枝
あまりにも短すぎた夏 あまりにも短すぎた夜
僕らを邪魔した虫達は今
小さいけれど美しい羽 ....
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