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美容院の新人の男の子のユビが胃がすくむほど冷たくて
君のゆびの冷たさを
記憶に呼び起こされた
抱きすくめられると不安になって何も話せなくて。
ごつくてすらっと細い指がなぞる ....
混沌の渦が、芯に落ちて
花びらは、瞬き
カオスは、一つの流れを示した。
示された約束は、熱を帯びて青く
一筋の光りを仰ぐ
あまりに短い時間を惜しむかのように ....
はじまりを つげる
音がナル
呼び鈴が、きりりと奏でて
もうすぐに くる
終りをたずさえて
君の手から伝わるヌクモリが、ここちよい。
素直になれない
理由ばかりつけて
君のヤサシサに甘えてしまった。
ヌクモリが欲しかった。
締め付けるような温かさが気 ....
忘れなくちゃいけないんだ。
何度も何度もそう思い込んだら
そうなるようになるから、
苦しくても何しても
とにもかくにも思えばいい。
忘れる。
思わなければ、ずっと。
....
少しづつ温かく風が吹き抜けるから
じぃちゃん、じぃちゃんのことを思い出すよ
もう一度会えたなら、じぃちゃんに「まだ嫁にいかないのか」って
叱られるかな?
暖 ....
あなたと
いつでも
たのしく
いれたら
お腹が泣く きゅーと泣く
月を見て お前を食べたいと泣く
お腹 お腹がすいているのね
空っぽな きゅーと泣く
空っぽな 黒いシミになって消える