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梅の咲く 古都にうまれし 新しき珠
愛されてアイスクリームは溶けるまで
生きるため乗りこむ船よ浮草よ
ふろしきに包まれしものの声を聞く
地図になき地を吹く風との対話あり
野に蒔いた手品の種の発芽待つ
アラー ....
桜散りすでに秋の風たちぬ
にせもののあなたと過ごした月見草
朝顔のつるに巻かれし夏の園
脱皮した蝉のぬけがら捨てられず
キセルしてまでも行きたい終着駅
靴底に見つけた春の ....
泳ぐ空どこまで行っても泳ぐ空
水平線こえた世界が知りたくて
木漏れ日よそこに私はおりませぬ
麦藁帽編み目の数の夕まぐれ
思い出に暮らすが我が生きた証
いつの日か小さい緋鯉 ....
雨で消える博多がある
暗雲の狭間に白雲がある